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2004.07.11

選挙ほど楽しいショーはない。

 いつも選挙の日は朝一番に行くことにしております。投票所の前で空き待ちをしたりまではさすがにしませんが、早起きして朝食の前に出かけて済ませてくるのが自分の掟。
 一度、何の選挙のときだったか、掟を破って夕方近くに投票しようと思っていたときには、あやうく時間に間に合わず棄権しちまうところでした。やはりこういうことは朝一に済ませるに限ると言えましょう。

 棄権とは、強いて言えば「今のままでいい」と言う消極的な意思表示に他なりません。
 マスコミがてこ入れをしても、失業率が上がっても犯罪発生率が上がっても。投票率が低いということは、燃えるような不満が国民にないと言うことです。燃えるような不満が国民にない、と言うことは、畢竟、国民をそこまで追い詰めるほど、政府はひどくないと言うことです。
 そこそこの政府であれば、そのまま政権を担わせても悪くない、と言う結論になります。つまり、棄権と言う行為は現行の政府への信任に他ならない訳ですな。棄権する人は結果的に今の政府を、もしくは今の行政機関を支持しているわけです。そのままでいいよ、と。
 これだけ投票率が低いということは、政府が驚異的な支持率を得ているということですな。

 と言う意見を、嫌味用にキープしておこう。
 投票しなくちゃいけませんよ。実際。とは思うものの。民主主義が根付いていないとされている国々は、選挙結果を不正だと言って受け入れない。民主主義になって長いと思う国々は、のきなみ投票率が極端に低い。そんで本家アメリカでさえ、大統領選挙に選挙監視団を送り込まれると言われてカンカンになっている、と言うような状況では、民主主義国家と言うものは、理念じゃなくて実際にはどこかに存在してるんだろうか。と言うような、妙ーな気になってきます。

 なんにせよ、投票はしなくちゃいけないんですが。大体が、政見放送と選挙速報とは、国営で楽しめるエンターテイメントでありお祭りですよ? それがたとえどンなに間違った妄想だろうが、それが政見放送である限り。国が公共の電波貸してくれて、全国に垂れ流していいんですよ?
 そして人間の我執が丸出しになる選挙速報。普段は笑いながら見てるんですが、疲れてるときはあんまり楽しめない、と実感。心に余裕が必要ですな。

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