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2004.10.02

日本一の竜、世界一の鈴木さん

 10月1日、落合監督の中日ドラゴンズ、一年目でリーグ優勝決定。

  『負けて胴上げ、私らしくていいじゃない』の一言が物語る、波乱の年の中での波乱児の優勝であります。
 いったい四月の段階で、落合監督のなんて言うか奇行を見ていて、「おいおい大丈夫かよ」と思って居た人は恐らく自分だけではないはず。開幕戦の先発は、2003年度、日本最大のいやがらせの被害者となった川崎投手。
 優勝したからこそ言い得る、あの起用こそは胸のすくような意趣返し。ウィリアムスのオリンピックでの活躍に開催を送ったライト系阪神ファンとしては悔しさ七割ですが、残り三割、中日の優勝を素直に賞賛したいと思います。
 敵はホークスか日ハムか。ホークス相手に星野阪神の意趣返しをしてほしくもある昨今です。大阪の敵を愛知で討つ、そんな心の成り行きで。


 その翌日には、淡々と大記録を塗り替えてしまった、イチロー選手の大記録達成のニュース

 やるべきことを納得してやり、それを毎日積み上げた。そしてついには大記録を成し遂げた男。

 イチロー選手を『日本人イチロー』として強調するのは、きっと誤りなのだと思う。
 でもイチロー選手は日本人のあって欲しい姿、ありたいと思う姿の一つの極北なのだと思うのです。思って悪い事はないと思うのですよ。

 誇らず奢らず、地味に途方もない男。…かっこいいなあ。

 野球はつまらないのか、と思う。それは違う、と思う。
 プロ野球をつまらなくするシステムがある。それが機能不全に陥った今、野球は俄然面白くなりつつあるのだと思う。

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