イラクで日本人拉致
何の気なしに、『中東戦争全史』をポケットに入れて出かけたら、会社に着く前にこのニュースを耳に。
4月10日~17日の人質事件とは、又様相を異にしています。宗教指導者を通じての交渉が通じた前回に比して、相手は交渉の経路すら掴めない言わば本職の武装組織。そしてともかく活動の意図は明確だった前回の人質達に比べ、「なぜそこに居たのか」そのものに謎のある、今回の人質の人。
自己責任論の湧き上がる最中、物事を他人事として考えるのは一方的な間違いなのか、他人に感情移入して、気持ちが判るつもりになることが正しいことなのか、と書いてからもう半年。
余人の心中は判りませんが、当時の、そして今に至るも自分の中の心境は恐らく「イラクのことなど見たくもないし考えたくもない。心の中から追い出していたい」であり、そういう自分のような人間が、人質になった人達、イラクの現状について目を開かせる」のが目的の(人質となった)ジャーナリストの人達や、そもそもイラクが活動の中心であるボランティアの人達。つまりは「イラクのことを考えるのが当然であり自然」と意見が一致しないのもむべなるかな。と言う気がします。今自分がもっとも願っている事は、ケリー候補が大統領選に勝ち、アメリカのイラク政策が転換して、その撤退に同調して自衛隊が自然に撤収できる事なわけですが。
他の人の心中は判りませんが。自己責任論を唱えるの中には、そして自衛隊派遣反対論(特に「自衛隊が行っているから平和にならない」と言う考え方)を唱える人の中にも、いくばくか、少しばかりは「考えたくない」が住み着いているのではないかと思うのです。実際、事件でもない限り、それを日々実践しているのですから。
この事件。どんな結果が出たとしても、まず悪人扱いされるだろう小泉さんと自衛隊を別にすれば。
いったい誰が「悪い」ことにされて、結論付けられるのでしょうか。
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