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2004.12.11

Mr.インクレディブル

 映画は朝、最初の上映を見に行く主義です。
 と言うわけで六本木ヒルズまでえっちらおっちら出かけてきたわけですが… 9時20分からの初回上映なのに親子連れが妙に! しかも外人さんの親子連れ… あそうか六本木だからか当たり前かそうか。
 ポップコーン抱えたいい大人が一人でぽつーんと座っている様は、寂しいと言うか厳しいと言うか、こっぱずかしさ50%増しです。

 カンフーハッスルやらステップフォードワイフの予告編を見たり、ナショナルトレジャーのあまりのベタベタくささが、逆に楽しみになったり(一瞬出て来たのフリーメーソンの紋章でしょあれ)した後、本編。

 結論から言うと。

 これはいい! すごくいい! 王道街道まっしぐら、真っ向勝負の豪速球!
 ご家族連れにも、ご家族連れでない方でも。楽しみどころは人によって違うと思うけれど、必ずどこかに楽しみどころを見出せるはず。安堵しリラックスして楽しめる作品ですよ。

 自分の場合はアメコミ映画的な視点でずっと見ていた訳ですが、ヒーローが消えた、又は引退した世界の物語と言うと、思いつくのは、知る限り陰惨な話が多い訳です。ヒーローがいなくなったけど世界は果たしてよくなったのか? って言う。キングダムカムとかダークナイトリターンズとか、ちょっと違うけどアースXとか。
 これがMr.インクレディブルの場合は、ヒーロー活動そのものが政府によって規制されている訳で、もはやそうなるとウォッチメン的世界!? とか思う訳ですが。

 今作の場合、普通の犯罪とかはそれなりに起こっているものの、「ヒーローが消えたからといって、普通の市民の皆さんはそんなにものすごく困ってはない」と言う前提になっている様子。考えて見るとこれ、結構残酷な設定です。遠まわしにほのめかされている、ヒーロー達の活動は自己満足に過ぎないのでは、と言う問いに、あっさりばっさり裁定を下してしまっている、そんな風にも受け取れる訳ですからね。

 そんな残酷な世界に放り込まれて引退を余儀無くされ、ヒーロー時代の暮らしを夢見、地味に地味ーに、ものすごく地味に人助けをするインクレディブル父さん。ヒーロー生活のストレスで引退しようとして、結局果たせないスパイダーマンのピーターとはちょうど正反対の状況ですが、それでもこの二人の精神にはなにか、実に相通じるところがあると思います。
 ヒーローとは何なのか、ヒーローたる資格とはなんなのか、という千載不決の(今作でもシンドロームの放つ)問いかけへの答えとして、同じところに答えが着弾したかのようですな。でもお父さんはピーターに比べると気が短め。いいとこの子供だったのかも知れませんな。

 見所は一杯です。物陰から様子を見るお姉さん、それは普通に怖いですとか。お母さんもはや伸びるとかいう域を越えてトランスフォームしてますとか、人の話を聞かないとはどういうことなのかを再認識させてくれるエドナとか。アイスマンよりもアイスマンしてるフロゾン、この絵で2クール26話くらいお願いしますと言いたくなるエンドロール、そして忘れちゃいけないヒーローにおけるマント談義とか(父さんはゴールデンエイジ見て育った世代なのね…)。近年まれに見る程の、侠気溢れるドリルも出てきますよ。

 ともかくも、いろいろなものへの愛に溢れた作品です。でもね。
 今一番心配なのは、来年ごろ公開されるだろう映画版「ファンタスティックフォー」の事なのです。公開近くなったら「インクレディブルのぱくり」とか言われ倒しそうで、もう心配で心配で心配で… ムッシュムラムラー!

 今日も東京タワーは日本晴れでした。ザウルスでぼちぼちこれ打ったあと帰宅です。

2004121102
 

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