岩隈、楽天へ
岩隈、楽天へ金銭トレード決定(スポーツ報知)
順当な結論だと思います。はい。
合併騒ぎの上に「行きたくない」とまで言われ、最後には流出、と、生粋のオリックスファンの人達の気持ちは如何ばかりかとは思いますが(近鉄ファンの皆さんの痛恨はもはや想像を超えていると思いますが)。
契約を盾に取り、口約束を反故にしようとしたところ、口には出さずとも「たかが選手」の意識が経営者側にあったのでしょう。
契約の場で、それが無効になりうることを説明せずに口約束を交わす事は、知らないでやったのであれば重過失であり、知っていてやったのであれば悪意です。後になってから「あの場はああ言ったけど、法律上無理だから無効」では、納得しろと言うほうが無理と言うもの。
ついこのあいだまで代理人交渉も認めない球団があった状態で、こんなことを言われてもなあ、と言う感じで。
同じスポーツ報知の記事で、野村監督が「けしからんよ。契約は、ハンコを押したら自由も選択権もない。プロというのはそういう世界。」と言われてたと言う記事がありましたが、これはまさにその通りです。
但し、このケースは契約する前段階でミスがあった。、「文書に残っていなければ、それはルールと言えない。選手会が後押しなんて、とんでもない。」と言うのはまさにその通りで、経営者側が口約束で済まそうとしても、それを文書としてきっちり残す、と言う形を取ることが今後必要になるでしょうね。楽天がオリックスに「議事録に残っている」「会長に試案はない」とカウンターを入れ続けたのと同じで。
契約をきっちりと行う、それにより選手の権利をしっかりと守る。もちろん選手会はそのためにあるわけですが、権利ばかりを主張すれば、年俸の高騰でストライキを招き、ファン離れを起こしたらしいMLBの徹を踏むことになるやも判りません。
しかし今年のストライキは、どうやら総体的にはファンの支持を得られた。「球団合併を許すな」と言う、ファンと選手会の利害が一致したからこその結果だと思います。
選手の権利は守られるべき。もちろん球団の権利もまた守られるべき。だけどそもそも、選手は誰のために野球をしているのか。自分のため。勝利のため、そしてファンのため。野球を楽しむと言うファンの権利、どんな法律も保障してくれないこの権利をも、守る。その意識を持っている限り、選手会はファンに支持され続けると思います… そしてもちろん、この意識を忘れなかったオーナー企業も、ファンの支持を取り戻せるものと。
オーナー企業楽天をはじめ、一場、岩隈、オリックスと近鉄のプロテクトされなかった選手達。プロ野球界の弊害をもろに蒙った人達が集まった楽天ゴールデンイーグルス。優勝するとかしないとかじゃない。このチームが今存在する、そのことに改めて驚きと喜びを感じますな。
最初は苦戦するでしょうけど。いや絶対苦戦すると思うけど。でもこれでいきなり一年目優勝とかなるとかっこいいな。ものすごくかっこいいな。
頑張って欲しいものです。くそう楽しみになってきやがった。
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