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2005.03.20

ROBO-ONE第七回大会決勝(開会~一回戦)

開会
一回戦(1) 第一試合~第四試合
一回戦(2) 第五試合~第八試合
一回戦(3) 第九試合~第十二試合
一回戦(4) 第十三試合~第十六試合

開会

 さて昨日に引き続き、本日は第七回ROBO-ONEの決勝戦。予選を勝ち抜いたロボット32体による、1on1のトーナメント形式の試合が行われます。それとエキシビジョンマッチのランブルも一緒に。
 昨日ちょっと寝坊気味のおかげで、丁度いい時間ごろに着いたわけなんですが… 反省を生かして早く起き、りんかい線ではなくゆりかもめで移動してみたところ、思った以上に時間がかかってしまい。科学未来館入り口ではきのう以上に長く伸びた列に引っかかってしまいました。社会科見学なのかなんなのか、今日も科学未来館はびっくりするほどの大盛況です。

 案の定と言うか、入場の際の制限で引っかかってしまい、昨日よりもやや遅れて入場。この時点で席は既にキープされてしまっており、今日は立ち見確定かと諦めかけておりました。丁度10時15分頃。
 この時点でアナウンス。審査資格をまだ通過していないロボットが10体近く居たようです。また、無線LANの環境は資格審査を通過した人から優先的に割り振ります、との説明も。資格審査のアナウンスは結構ぎりぎりまで行われていて、心配を誘います。

 だんだんと増えていく人を驚きとともに眺めていた1035頃、参加者の皆さんのいる奥の控え室から「なにやってんの!」と言う明らかにサンプリングの声が何度か響き渡る。…ブライト艦長? 左舷の弾幕に何か問題でも?? 参加者の方の誰かがテストでもしているのかと思っていいたんですが、あの声の正体は謎のままです。
 1055、お子さんが席の前のほうにある灰被り席(仮名。要するにリングのすぐ下まで張り出したイスのない空間)に移動したらしく、空いた席に座らせてもらう。まずはとトーナメント表をザウルスにざっと入力していると、後ろから肩を叩かれる。なんとそこにいたのは烏羽さんでした。ロボットと聞いて駆けつけて来られた由で、いいですねロボットはいいですよロボットは、とひとくさり。自分がいたのは昨日いたのとほぼ同じ、向かって右翼席(大ディスプレイ側)の四列目で。
 その頃にはもう人の混み方が半端無くなっていて、とても身動き取れる状態ではありませんでした。くだんの大型ディスプレイの前にも人が立ち並び、ほとんど見えない状態です。

 喧騒の中、1100に開幕。おなじみKHR-1によるデモのあと… しかし、いつも予行ではうまくいっているのに不思議なものです… 審査員、解説、司会の紹介ときて、特別ゲスト大河原邦男さんの挨拶。数々のロボットをデザインした氏も「まさかロボットが歩くとは思っていなかった」とかなり楽しみにされている由。その後も時折挟まった大河原さんと西村委員長のトークでは、やる気満々と言う風情でした。
 ロボワンのロボットは観客の拍手と応援で力を得ます! と言う司会の方の要請に観衆が拍手で答え、おなじみのロボット紹介の音楽の流れる中で、いよいよ決勝トーナメントの開幕です。

 決勝のルールは1R3ノックダウン。相手のダウンを三回先に奪えば勝利です。
 スリップや攻撃ダウンはダウンに計算しませんが、ダウン状態ではカウントが入り、テンカウント以内に立ち上がることができなければ、その時点で試合終了。また長時間立ったまま動かない場合は、スタンディングダウンとしてこれもダウンとなります。リングアウトは1ダウン。
 ロボットがどうしても不調の場合、1ダウンと引き換えにタイムを貰うことができ、二分間の調整が許されます(延長可)。
 また、姿勢を落とした体勢は攻撃時のみOK、何もないときに姿勢を落として防御すると警告の対象(3秒以上の場合?)、攻撃ではないダウンはダウンに勘定されません。ルールはこんな感じでした。

一回戦(1) 第一試合~第四試合

1) ○ omniZero vs × T7-x013

 予選で驚きの運動性を見せたオムニゼロがトップで登場。相手は移動ロボット製作委員会からスピンオフされたふるたさんのT7。腕の先がぐるんぐるんトンファー風に回るロボットです。
 今回からルールが多少調整され、攻撃モーションではない動作で相手を倒した場合(振り返ってぶつかったとか)はダウンと看做されないためか、攻撃ダウンが続く両者。オムニゼロは飛び掛らんばかりの頭突きで攻めます。

 T7はリングアウト付きのダウンを喫し、二回目のダウンでカウント9から奇跡のスタンディングを果たしますがそのまま時間切れ。頭突きで終始責めたオムニゼロが、2-0で勝利でした。

2) ○ ARIUS vs × I-one

 スミイファイミリーの青い角付き・アリウスは、いつものようにPDAを駆使してお嬢さんが操縦です。素早い位置取りで背後を取りに行くアリウス。
 一瞬両ロボットが絡みあい、リングアウト直前にレフェリーか待ちをいれる一幕がありましたが、ブレイクされた後、アリウスが低い体勢から、頭の鼻と言うかツノと言うかドリルと言うか、突起を出っ張りにした突撃を二連発。起き上がりに攻撃を重ねられたI-oneが連続ダウンし、アリウス3-0の圧勝です。

 勝者:ARIUS

3) ○ テコンV vs × Issei

 調整時間の関係で、この試合は実は第四試合のあとに実施されてました。
 バンプレストの社員さんも唸った常連テコンVの相手は、黄色い頭の注目株。予選では正体のつまびらかでなかったIsseiチームですが、どうやら広島工専の研究室から参加されたチームのようです。
 しかし勝負は終始テコンVペース。イッセイはリングアウトのあと起きがりの調子が悪くなり、結局10カウント以内に立ち上がることができずテコンVに屈しました。先川原さんからは「毛糸の帽子で滑っていたのでは」との声が。ビジュアルと機能の両立は難しいものです。

4) ○ 2325-RV改 vs × G-Tune

 決勝ロボの中でも二番目に最大、九州大学の前回優勝機2325RVと、J-Class優勝の最小級変形メカG-Tuneの対決。このサイズ差ではさすがにどうかなあ、と思っていたら、腕がひっかかって2325がスリップしたりとかなりの善戦でした。なにしろ普通に殴り合いをしようとしても、2325の腕はG-Tuneの上をすり抜けていくわけですから。これだけサイズが違うとやりにくいのでは、と言う声も流れました。2325がバランスを崩すと、それにしても場内大歓声。ワールドレコーズでも言ってましたがヒール路線扱いです。気の毒だなあ。
 結局、横歩きに巻き込むようなこう撃で、容赦無くダウンを三連続で奪取。最前列で見ている子供達から「弱い物いじめだ」と言うフォローしにくい声の上がる中、2325の勝利です。

一回戦(2) 第五試合~第八試合

5)  ○ TOYGOD vs × MAGI-TYPE01

 この試合、一度は後回しになったんですが、結局は不戦敗でした。
 マギが決勝用のモーションを作ったりテストしたりしているうちに壊れてしまった、との事。修理にはかなり時間がかかるとのことで、レフェリーに申告。TOYGODの不戦敗が成立しました。
 …ところがこの不戦勝の運気が、後であちこち浮気することになります。

6) ヨコズナグレート不知火 vs × 松っちゃん

 花嫁募集中の垂れ幕再び復活のYG不知火と、J-Class準優勝の松っちゃん一家、松っちゃんの対決。松っちゃんチームはお子さんの操縦です。
 やはりと言うか貫禄というか地力に勝る不知火、最初のダウンを奪うと、松っちゃんサイドがタイムを申請しこれで2ダウン。
 このまま一方的な勝負かと思いきや、電車道でリング際へと追い詰める不知火を、華麗に足で交わす松ちゃんと言う展開がしばらく続き。業を煮やしたか、普通に直進してリングぎりぎりまで松っちゃんを追い詰めた不知火、そのままパンチで転落させて3ダウン勝利。
 
7) ○ Mgn# vs × MECHABONHAM

 決勝戦での初勝利が悲願の諏訪東京理科大大Mgn#、対するは予選でピアノひいてたりしたので実力完全に未知数のメカボーナム。
 なんていうかダークホース対決の予感だったんですが、メカボーナム一歩も動けず。タイム申請の要請を行わないうちにスタンディングダウンとなり、さらに倒れたボーナムの上にのしかかるMgn#。ダウンの後、そのまま10カウントが入りボーナムの負けとなりました。何故タイムの申請を行わなかったんでしょう、と先川原さんも不思議そう。無線系のトラブルではないか、との話でしたが、無線に起因しているかも知れない(違うかも知れない)と思われるトラブルは、その後も散見し続けました。

8) ○ Airchyon vs × Brownie03d

 スミイファミリーの新鋭機アーチオンとブラウニーの対決。
 機敏な動きで背後の取り合いを行う両機。攻撃ダウンなども飛び交いますが、アーチオンの起き上がりは、一回横座りのような姿勢になってから、片手をついて起き上がると言う独特のポーズで、なめらかで可愛くすらあるんですが、ちょっと時間がかかあるのでカウント中はひやひやしてました。このアーチオンも腕が伸びる… と言うか、トンファーのように回転する延長腕を搭載しています。見た目以上にリーチのある攻撃でブラウニーがダウン。あわやテンカウントか、と言う寸前、リング外に落下。狙ったわけではないと思いますが、「テンカウント取られそうになったら自らリングアウトする」と言う戦術が編み出された瞬間でもありました。
 ともかく、テンカウントは逃れたものの1ダウン、その後、転落分も合わせてのメンテで2ダウン。無事メンテを終了し試合再開するも、真っ向正面で向かい合った際に、アーチオンから重い一撃が入ってブラウニーダウン。3-0でアーチオンの勝利でした。

一回戦(3) 第九試合~第十二試合

9) ○ HAJIME ROBOT15 vs × ALFONS

 予選で見事な「走り」を見せたはじめロボットと、ROBO-ONEダッシュ優勝のアルフォンス。これはハイスピード対決になるかと思いきや。
 競り合いの後、アルフォンスがダウン、10カウント寸前に先ほどブラウニーの演じたリングアウト脱出を再現… したものの、そのままタイム申請。もともとおかしかったのか、落下でさらに足回りにダメージが来たのか、続行不能となりリタイア申請。はじめロボットの勝利となりました。

10) ○ MYRO 2 vs × 伝助7号

 今大会の台風の目、韓国から来た超巨大ロボットMYROの登場。身長70cm、体重8kgは文句無しに今大会最大。しかもレギュレーションはちゃんと守っているため足の裏は非常に小さい。にも関らず、抜群の安定感とパワーをも持つと言う、まさに驚異のスーパーロボットです。
 とにかくまあ、説明不要なくらいでかい。集合写真を見ると、一体だけ縮尺がなんか違うのがよーくわかります。それに対して伝助7号は、あのG-Tuneよりも小さい(と言っていた)今大会最小のロボット。重量差実に八倍、この差をどうひっくり返すのかと思っていましたが…

 無理でした。片手を払うだけで軽く吹っ飛ばされる伝助。吹き飛ばされても立ち上がる姿に拍手が集まります。

子供「こんなのありかよー」
解説「子供は正直ですねー」
実況「ありなんですよー」

 と言う声の飛び交う中、圧倒的なパワーでMYRO勝利。

11) ○ Metallic Fighter vs × Pirkus・R Type-E

 古豪メタリックファイターと、子供の操縦するピルクスの対決。どうもピルクスは携帯電話経由でオペレートしていたようです。あまり長時間見られませんでしたが、変わった操縦システムだけにもうちょっと見てみたかったですね。
 試合のほうはといえば、メタリックファイターの回転二段蹴り(前転して浴びせ蹴りを放った後、その姿勢から後転してもう一回蹴りつつ起き上がり。つまり前後に一回点ずつ)が決まって一回目のダウン。レフェリーも攻撃ダウンを取りかけて、撤回したほどで、周囲の人にはだまし討ちチックにも見えたようです。ダウンを奪いリングアウトさせて勝利したメタリックファイターですが、「安定性に疑問があるのでは」「子供相手に容赦無い」とさんざんな言われようされておられました…。

12) ○ ちょんまげの啓三 2発目 vs × Aerobattler

 増田ジゴロウ似のちょんまげの啓三、ラーメン屋の出前のおかもちに乗って颯爽と登場。エアロバトラーは予選で使えなかったHMDなどのシステムを総動員、ウェアラブルもいいところの重装備です。
 しかしエアロバトラー、開幕直後にワンダウン、打ち合いをしばらく続けた後にリングアウトと厳しい展開。両者攻撃ダウンも多いですが起き上がりも素早く、早い試合展開です。
 エアロバトラーが足をつかんで引き倒した格好になった拍子に、啓三の頭がちょんまげどころか首からもげますが、試合には支障がないと言うことでそのまま続行。首はリングの端から試合を見守ります。首への攻撃はダウンとは看做されません。ブロッケン伯爵ですかあなた。結局時間切れまでもつれ込んだ勝負は、2-1でちょんまげの啓三の勝利でした。

一回戦(4) 第十三試合~第十六試合

13) ○ Z'GOK type RB8 vs × Black-seed

 大河原邦男先生の見守る中、吉村さんのズゴックと、髑髏マークに密林迷彩っぽいデザインが光るブラックシードの対決です。しかしいきなりブラックスピードとアナウンスされちょっと困惑。
 ブラックシードは掬い上げるような腕の動きが目立ちました。姿勢が低いロボットでも、あれでひっくり返せると言う算段ですね。あらぬ方向にすくい上げが出ている中を、ズゴックか片手をちょっと前に構えた、ジムを葬るシャア専用みたいなポーズでダウン一回。しかしその後はズゴックが何もないところでスリップしたり、シードが攻撃ダウンしたりする展開が続きます。
 そのままだんだん動きが悪くなってきたか、時間切れで1-0、ズゴックの勝利。

 試合後の大河原先生も「26年前に描いたものですがずいぶん再現されてますね」(ずいぶん格好良く、だったかな?)と、喜びのコメントでした。

14) ○ グレートマジンガア vs × Lock-No.5

 最強ロボット決定戦優勝、のアナウンスも光るグレートマジンガア、今日は息子さんの操縦で登場です。Lockは昨日に続き、ラガーマンなメカ沢と言うスタイルで登場。個人的にはかなり注目の対決です。
 ロックの挙動のユニークさは、やはり期待通り。膝を左右に開いて姿勢を落とすガニマタスタイルで、そのままダッシュを披露。その体勢からグレートに突っ込んで先にワンダウンを奪います。
 その後は両者姿勢を落としての殴り合いに突入。ロックはもちろんがにまたです。「お父さんを殴らないように!」と言う注意が飛ぶ中、グレートの猛攻に吹っ飛ぶロック。しゃがんだがにまたの姿勢のまま引っ繰り返っていて、すいません。ごめんなさい。滅茶苦茶ツボに嵌って爆笑していました。
 その後、リング間際でダウンした際に、ロックが起き上がれ無くなりそのまま10カウント。マジンガーの勝利でした。Lock、次回が面白そうですねー。

15) ○ きゅーてぃーばにー vs × Cavalier

 髪の毛が静電気でくっついていたりして、戦いが進むたびに怖さが増していくキューティーハニー型ロボきゅーてぃーばにーと、えまのんさんの古豪キャバリアの対決。
 ばにーがいきなりの回転キックから、両手を広げた独特の姿勢での素早い横移動などを披露していましたが。これからと言うあたりで、キャバリアが起き上がり不全に陥ってしまい。そのまま10カウントダウンと相成りました。

16) ○ トコトコ丸 vs × ダイナマイザー2

 一回戦の〆は、予選通過一位がついに登場、大物対決です。
 序盤は浴びせ蹴りの打ち合いから、姿勢を落としてのパンチの打ち合いに移行、さらには押し合いでののリングアウト狙いに以降したかと思いきや、まるでサッカーのブロックを思わせる「両者正面向いて横歩き」を披露、相手を背後に回らせまいとする行き詰るハイレベルな展開。エキサイトするお父さんの声が響くなか、両者ノーダウンのまま3分の試合時間は終了。初の延長戦に突入です。

 延長戦は、2分のインターバルの後、どちらか一方がワンダウンするまで続くサドンデス勝負となります。焦る様子のないスギウラファミリーに比べ、トコトコ丸を冷却する九大チームは大わらわ。やはり延長となると不利なのか… とはらはらしている延長開始直後、なんとダイナマイザーの方が動作不全に。心配しているのか心理攻撃なのか扇子で扇ぐトコトコ丸、タイムをとればワンダウンとなり自動で敗北となる状況下で、なすすべなくスタンディングダウン。ダイナマイザー、惜しい敗北となりました。
 後であった説明によれば、どうやら無線トラブルだったようです。時折、思い返したように発生する無線関係の問題が、こんなところにも…。

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コメント

snさんはじめまして。1回戦第6試合でDr.GIYさんの横綱グレート不知火に敗退の「松っちゃん一家」(父)です。臨場感あふれるレポートの掲載、ありがとうございます。
自分達の参戦の様子も、こう言う風にカッコ良く書いていただくとなんだかとても嬉しくなりました。
他の方達の戦い振りも良く分かるので大変ありがたいです。
Dr.GIYさんとの対戦では、横綱グレート不知火の圧倒的な強さもさることながらDr.GIYさんご自身の操縦や戦術の上手さもすごかったです。ROBO-ONE初参加で対戦のチャンスを頂けてほんとうに嬉しかったです。良い経験ができました。

投稿: 松っちゃん(父) | 2005.03.22 23:10

 コメント頂きありがとうございます! 見事な足さばき、お見事でした(笑)。予選の時も足ながいなーと思って見ていたんですが、安定されている様子に驚きでした。

 今後も色々見させて頂いて、色々書かせて頂く事もあるかと思いますが、大目に寛大に、ご笑覧お願いいたします。

投稿: sn | 2005.03.23 22:56

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