占いの謎
占いを信じるか信じないかは、占いと言うゲームに加わっているかいないかの違いなのではないだろうか。
私は、占いを信じていない。だから占いというゲームを傍観者として外から見ている。外から見ているから、占いはものごとをある特定の見方で見ることなのだと考える。
その「ある見方」がどういうものなのかを考えるのが、本書の目的である。(「はじめに」より)
占いとは何か。人は何故占いを信じるのか。占いを信じるとはでは、一体何を信じることなのか?
「占い師」のPCを作成しようとくよくよ考えていた折、本屋で見かけた本。占いや予兆に纏わる言い伝えを豊富に集積して紹介すると共に、「何故信じるのか?」と言う心理を手際良く纏めている好著であります。
決してファナティックに批判するではなく、占いに対する情愛と、それに対する冷静な両方の視線。占いが好きな人にも占いが嫌いな人にも、等しくお勧め致します。
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