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2005.07.02

ROBO-ONE in 秋葉原 観戦記(アピール編)

 冷房されたり暖気されたりで体調いまひとつ。テキストを出力しなくちゃいけないからとFFXIのイベントも欠席したってのに、気が付くと力尽きて倒れている自分がおります。ああーもうブラペラのアクションがーあー。
 そして今朝。何故か携帯にたたき起こされたのが4時。次に気が付くと8時くらい。その次が… 10… 時…?
 とにかくまあ、出がけるぎりぎりまで、体を動かすのに一苦労したものの、しかしぐずぐずしてはいられません。今日はROBO-ONE in 秋葉原であります。

 秋葉原駅。昔駐車場があり、一時期空き地で、さらに一時期は第二東京タワーが建つなんて噂のあった土地に、今年3月竣工した秋葉原ダイビル

 駅も未完成部分がすっかり綺麗になり… 貼ってあるポスターは昔よりさらにアレになった気がしますが… 早くも以前の形を思い出すのに苦労するような有様です。山手線のホームどこいったみたいな。
 駅の窓から見下ろす地形も、「再開発」されたあたりと昔の町並みが、無理に溶接したように不恰好に張り付いていて、なんだか不思議な雰囲気。再開発と言う事をいかに他人事として捕らえていたか、よくわかることですな。

 それはともかく、フォルクローレを演奏するお兄さん達の横を駆け抜けて、会場となるダイビルへ向かいます。行く途中にふと黒背広の人の持つ看板を見ると… 整理券? ROBO-ONE観戦には整理券が必要なようです。
 とりあえず、ダイビル二階のホールへ。いかにも「関係者入り口」と言う感じの(入ると直ぐに長机があり受付の人が並んでいる)光景にひるみつつ、整理券は一番奥、と言う張り紙に励まされ、無意味に胸を張ってホールへ突入。向こうから「ロボワン観戦の方ですか?」って聞いてくれたので助かりましたよ。とほほ。

 ここで15分前。余裕かな、と思ってエレベーターに乗ったら、何気に高層界専用(17階以下には止まらない)タイプでした。
 軽く赤恥をかきつつ、五階の会場へ。

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 さすがに新築のビルだけあって、非常に綺麗。
 廊下に面した壁一面が硝子張りになっている一室がROBO-ONEの会場となります。隣の部屋では、KHR-1を利用した親子一日ロボット組み立て大会も開催中。
 2階で受け取った整理券の順番に(「整理券100番台の方までどうぞー」とか)呼び出しがかかり、順次入場するスタイルのようです。今回はイベント主催団体が別で、ROBO-ONEの皆さんは言わばまとめて出演者みたいな扱いなせいか、いろいろ普段とは違うみたいですねー。とりあえず手際の良さはなかなかです。
 ちなみに、開始15分前に受け取った自分の整理券は166番。会場内の人数は、目算で120人ほど。立ち見の人も座っている人とまず同数… いや、席の前にいる子供等を合わせると立ち見のほうが多いか… と思わせる、熱気あふるる大盛況です。
 ちなみに、今回はパンフ等の配布は特になし。前日、ROBO-ONE観戦の友! と調達したサインボードは出番なしでずっと足元にありました。とほほ。

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 会場全景(リング付近)はこんな感じ。真ん中にあるのがちゃぶ台とおざぶではなくリングです。

 さて開催時間。いつものように、大会委員長の挨拶からスタートです。
 今回の開催形式はグランプリと言うことで、一般参加のROBO-ONE本戦とはまた違ったスタイルになっています。出場するロボットは委員会からの要請を受けたもので、今後もグランプリを数回行い、その成績の類型で年末には今年のグランプリロボットを決定する… との事。
 グランプリ形式の大会も、今年だけであと8回(未確定?)ほど企画されているとのことで、これは楽しみです。なにやら委員長の手元には、不知火やアリキオンなどの選手紹介風ポスターもあったり。

 さて、そんなわけで今回は出場ロボットそのものは非常に絞り込まれています。詳しくはトーナメント表に譲りますが、二体のシードを含む10体のロボットが、トーナメント形式で勝負を競うことになります。
 まずは10体のロボットそれぞれによる二分間のアピール。そのあと休憩を挟みつつ、トーナメントによる格闘戦が行われることとなります。一般大会での予選~本戦スタイルに準じた形式ですね。
 そんなわけで、さっそくのスタートです。

【アピール編】

■トコトコ丸

 九州大学チームOBとなったあみのさん&トコトコ丸がしょっぱなを切って登場です。
 操縦するあみのさんは、入社式、新人総代として社長の前でとことこ丸をアピールされた由。もっとも「社会人がこんなに忙しいとは思わなかった」と、機体そのものは以前から変更無しとのことでした。
 子供らがいきなり喜ぶ中で、愛嬌を振りまきつつもあいかわらずの安定性を披露… するかと思いきや、前転の途中でぽてっと停止。残る時間は急遽マニュアルに切り替えてのアピール続行でした。
 弁理士の日のイベントと言うことで、特別審査員に加わっていた弁理士の井澤さん。コメントを求められて、「あれ、おじゃる丸ですよね」といきなりストレートな切り込み。…それは禁句…… なのかな。どうなんでしょう。いや、よく知らないんですけどええ。

■ヨコヅナグレート不知火。

 あれはレンタルなんでしょうか。ROBO-ONEステアーズ用の「近藤科学」ロゴ入り階段を背負って、Dr.GIYさんの登場です。
 デモモーションは用意していないので、手動で… とのGIYさんですが、いきなりリングから後方に転落。気を取り直しての階段昇降は、もう手馴れたスピーディさ加減です。特に降りるときの速さと安定性はさすが。階段の通過時間は練習では7秒をたたき出し、前回単独優勝だったステアーズのタイムをさらに半分にまで圧縮したとの事。降り立った瞬間、巻き起こる歓声とともにコケてたのが気になりますが、それはそれで。
 新調したコントローラーも、反応速度が向上しましたと、細かいところまでチューニングです。これがしかし、後でちょっとした問題を引き起こすわけですが…。

 GIYさんと言えば、お母さんネタ。
 今日はお母さんが来ていないので、気楽に戦えますね。と、来ても着ていなくても突っ込まれております。

■アリキオン

 スミイファミリーの赤いロボット・アリキオン。今日も元気に喋っておりました。腕が伸縮する機構(青色LED付き)を見ると、第七回デビューだったっけと思い出したりします。
 今まで気がつかなかっただけかも知れませんが、重心移動や足さばきとかが、かなりユニークな… と言うよりも凄い感じがします。腰を90度ひねったまま横歩きしたりするのもそうですけど、姿勢を落としたところから、じりじりと足裏を滑らせて「にじり立った」りしてくる様は、ちょっとロボット離れしたものを感じます。まるで空手の型か構えを見ているかのような、見た目の愛らしさとは無関係の力強さ。
 深く沈み込んでの歩行は禁止、と言う指摘を受けられていましたが、あの動きはもう少し見てみたいなあ。

■2325RV

 あみのさんが卒業され上京された部員さんも少ないとのことで、今回は女性2人での参加となっていました。どうも普段操縦していない人が操縦担当となっていたらしく、ロボットの動作は堅実なんですがどうにも動きに危なげな様子が。転んだまま腕が振り上げられたり、リングサイドで起き上がって、後転で中央まで戻ってみたり。攻撃モーションは相変わらず、大型だけあって豪快の一言です。あのものすごい勢いの薙ぎ払いは只事じゃない。
 処で、前は確か歯車とカムを組み合わせた伸縮機構がアームについていたはずですが… と思ったら、どうも有効ではない、と言う判断が下され、取り外されてしまったようです。細い伸縮腕に体重を乗せるのは、なかなか大変なんでしょうね。折れちゃいそうですし。

■メタリックファイター。

 「世界で初めて失恋するロボット」として、まずは失恋モーションから登場です。あの花束は毎回同じものなのだろうか…。
 ものをつかめるアームがついているメタリックファイターですが、人間と同じ倒立をするために付いている、と言うことで、披露した倒立も見事に成功。広げた「指」で体重を支えます。
 そして各種の浴びせ蹴り。前転前蹴りは、足が広がって落ちるので、なんだか受身を取り損ねた人みたいな姿勢でびたーんと落ちていきます。
 後方回転では、右ひねり、左ひねりの回転キックを披露。腰をひねっているんでしょうか、ふつうはまっすぐ落ちる後転蹴りが、多少(微妙に)右、及び左に打点をずらして落下。着弾点を操作できるようです。

 このメタリックファイター辺りから、通算戦績が時々紹介される事に。最古参のメタリックファイターは11勝7敗とのことでした。

 アピール後のインタビューによれば、頭のライトは「覚えてもらうためのアピール手段」との由。
 ちなみに後でネオンさんに教えて貰った話によれば、メタリックファイターが茶色いのは、むかし基盤でボディを組んでいた時代(基盤の色なので茶色だった)の名残で、材質が変わった今も、当時の色合いを継承しているそうです。ううむ、深いなあ。

■ダイナマイザー2

 ROBO-ONE本戦での戦績は2勝3敗… 意外ですねそれ。ROBO-ONE界の星親子と勢いで命名されていたスギウラファミリーの青いロボット・ダイナマイザーです。
 とにかく足が早く、フットワークが軽いのが特徴。お子さんの操縦のもと、かっしゅかっしゅとリング狭しと走り回ります。軽快な前転にテレビでも出た「命」モーション、うまくバランスを取っての片足立ちにS字歩行、前回予選で見せていた匍匐前進(そして匍匐後退)まで披露。攻撃モーションがいまひとつ弱い、と言う評価がありましたが、腕に自由度(つまり関節)を増やして、ひねりをつけられるようにしたとの由。それがどう反映されるのかが楽しみです。
 リング狭し、と言うのはどうやら比喩ではなく実感とのことで、もっと大きいリングだといいのにねえ、と言う話を(終わってからですが)されてました。


■アリウス

 スミイファミリーさんは今日も二体で参戦です。古参のほうの青いロボットは娘さんの操縦。頭の突起物は今日もむやみにかっこよい、アリウス2。
 ボールを蹴るデモを披露。片足立ち(ダイナマイザーとアリウスがほとんど同じポーズを取るのが、同じポーズなんだから当たり前ですけど、ちょっと印象強いですよね)のうえ、その姿勢から片足屈伸。
 ちょっとびっくりしたのが、頭の突起物がかなり自由に動くと言うこと。てっぺん向いてるの見たことがあるので動くのは知っていたんですが、どうやら姿勢制御に役立つようです。起き上がる時なんか、真後ろ向いてましたし。

 奥さんはアリキオン、娘さんはアリウス担当で、お父さんは中立、と言うのがスミイファミリーのスタンスのようです。両方壊れたらどっち優先するんですか、と言う非常ーに答えにくそうな問いに「どうしましょうかねー」と答えにくそうに困るお父さん。いい人だ。

■アフロ

 とうとうA-do改めアフロになってしまったようです。いつものように菅原さんがマイクを握り、森口さんが操縦機をってあれ。何故か、…恐らく、城間さん(ロボワンダッシュでイデアを動かしていた方)と思われる方が影二号と紹介されてセコンドについています。
 ニューマシンガンズ結成!? と思っていたら、どうも森口さんはお仕事だったようです。菅原さんが操縦されることになりますが、ここでものすごい事実が発覚。

 菅原さん、アフロを… と言うかロボットを操縦されるのはこれが始めてだそうです。
 そういえばプロポにはなんかでっかいコマンド表が!? とはらはらする周囲をちらりちらりと見つつ、「いっぱいいっぱいなんですよー」とMCしながら操縦する菅原さん。途中、コールに応じて何故かトコトコ丸がリングに登場。これはひょっとして… と思っていたら、やっぱり拍手から泡を吹く、通称バブルスリップ(TV版設定)の体制でした。ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱんぱんぱんぱんぱぱぱぱぱぱぱ。しゅばーっとアフロが泡を吹きます。景気良く。そしてすかさず扇を振りかざし、大きく風を送って泡を吹き散らすトコトコ丸。思わず実現した夢のコラボに勿論自分も一生懸命手拍子ですよ! これ、何度やっても気持ちいいなあ。
 みんな気にしてませんでしたが、デモタイムの持ち時間2分はもちろんとっくに終了。はじめロボットとはじめさんが手持ち無沙汰に待っています。
 ちゃんと拭いて帰って下さいねー、と駄目押しされた菅原さん。委員長にティッシュを貰って、司会の方まで駆り出して拭き掃除でした。面白いなあもう。

 ところで、今日のアフロは、テレビでの最後に出たときと同じ蜂モデル。なんで蜂なのか? と言う質問に答えて曰く、モハメド・アフロで「蜂のように刺す」がコンセプトだったのだそうです。なるほど! 蝶のように舞っているのは確かですな。うむ。

■はじめロボット

 がっしゅがっしゅと軽快に、走る走るはじめロボット。とにかく早い! 後方ダッシュも驚くほどのスピードです。途中ではボールを蹴るモーションも披露、片足が大きく上がる… 人間でも、後ろにそのまま引っ繰り返ってもおかしくないほどの… 見事なシュートです。ダッシュの時に紹介されたとおり、ジャイロセンサーを三つ搭載して安定性を確保しているはじめロボットですが、どうやら格闘で相手の攻撃で「揺れた」時なども、ジャイロを弱く効かせることで、姿勢を復元させているようです。首の横についている銀色の機械が、その問題のジャイロなんだとか。

 走らせるコツはなんですか? と聞かれて、さらっと「バランスを取ることですね」と返答するはじめさん。「簡単に言いますけどそれが難しいんですよ」と、ほうぼうから反論されておりましたよ。
 たとえば姿勢を低く取る戦法やラジオ体操パンチなど、有効な攻撃モーションと言うのは、一回披露されると次の大会では必ず他のロボットも参考にして(まあ露骨にいえば真似をして)くるものですが、はじめロボットの「走り」は真似できない… と。後の本戦でバッテリやモータ出力の話も出ていましたが、地力って言うのはこういうのを言うんでしょうね。

■グレートマジンガア

 秋葉原と言う土地柄ですが、今日はコスチュームはなしのマジンガア隊。操縦は今日もお子さんです。マスタースレーブシステムによる操縦は、特に観戦している子供さんたちに大人気。もちろん大人にも大人気であり、特別審査員の井澤さんも「あとで一度つけてみたい」と言っておられましたよ。
 何時頃ついたのか知らなかったんですが、腕が二本指になり、物をつかめるようになっていたようです。もっとも操縦者の手はコントローラーを握っていますから、そこのところはマスタースレーブではないのでしょう。ボールをつかんで投げる、と言うデモが行われていましたが、指でボールをつついてしまい、ボールそのものは転がっていってしまいました。結局手渡されて投げてましたが、感覚のフィードバックとかがないわけですから、相当難しいんでしょうねー。

 事後での解説では、マスタースレーブ外での攻撃モーションは12種ほどあるそうです。あのダイビングロケットパンチなんかがその一つなんでしょうね。
 そしてマスタースレーブと通常起動の切り替えは、コントローラ側で随時行う事が可能のようです。つまりお父さんは指示を出しても、それを聞くかどうかはお子さん次第なわけですね。

 さて、これで全10体のアピールが終了。
 このあといよいよ、波乱の本戦に入ります。

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