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2005.08.21

ROBO-ONE GP in キャラホビ【試合編】

【試合編】

 一試合ごとにリングアナの人による、無茶に気合の入ったコールが入ります! リング背景の大型画面には、無茶に気合の入ったロボットの説明画面も。
 ロボットごとに、それを象徴する漢字一字か二字が入るんですが、自薦か他薦かは判りませんが、実に字のチョイスが渋いです。はじめロボットが「夢」、オムニゼロが「未来」ときて、ダイナマイザーが「絆」、アリウスが「愛」って言うのがなんとも。そういえばアフロは「妖」だったような。違ったような。

 試合は、アリウスをシードにしてのトーナメント形式で行われます。

1: ×レイジングゴッド vs ○アフロ

 双方慎重な位置取りからスタート… しかしアフロ、バランス崩して転びます。そのあとアフロが泡を吹くこと吹くこと。あれ液体は反則だったんじゃ、と思っていたら、西村委員長によればGPではありになったのだそうです。ロケットもありだそうですけど、そんなこと言うと誰か作りそうだ。
 一瞬背中合わせからのつつき合い、しかしレイジングゴッドはスリップダウンから立ち上がれず、タイムを申請。1ダウンを失います。
 無闇に可愛い休憩ポーズでアピールしていたのに、スルーされていたアフロ。復帰後にヘッドバットでダウンを奪います。勢いで滑り落ちるレイジングゴッド。

 このまま時間切れで、菅原さん操縦のアフロ初勝利です。
 レイジングゴッドの敗因が「前日寝てしまったこと」と言われていたんですが… 寝ちゃダメなんだ… 厳しいですな…。

2: ○はじめロボット vs ×アリキオン

 どちらも攻撃が早いロボット同士の対決。いきなり初撃からダッシュ攻撃が交錯、その後もダブル攻撃ダウンが続きます。
 手数の多いアリキオンに、的確にカウンターを入れていくはじめロボット。後方あびせ蹴りが立て続けにヒットし2ダウンを連取するも、そのあと戦況は再び膠着。はじめロボット、起き上がり時に腕が半分はみ出ていてちょっとひやっとしましたが、見事に起き上がって復帰。
 結局決め手の一本が入らず時間切れ。2ダウンではじめロボットの勝利です。

3: ×トコトコ丸 vs ○オムニゼロ

 先ほどは浴衣で登場したトコトコ丸。あっ、と会場が驚きます。本戦にはいつもの雅な装束で登場。衣装の重さを自重に上乗せしているのでは、と言う事でしたが…
 なんにもないとこで転んだりしているトコトコ丸ですが、序盤はそのトコトコ丸有利に展開。オムニゼロが立ち上がりに転げ落ちて1ダウン、さらに真正面からのヘッドバットで2ダウンを奪う… のですが。
 オムニゼロの新技が、ここで二連続でヒット。たちまちのうちにトコトコ丸とのスコアをイーブンに戻します。最後はリング際まで追い詰めて、さらにもう一撃。ヒットしたトコトコ丸が、そのままリングアウトするおまけまでつきます。
 2ダウン奪われてからの、3ダウン奪取。オムニゼロの見事な逆転勝利です。

 さて、このオムニゼロの新技、ダブルラリアートと表現するのが適当でしょうか。両腕を大きく水平に広げ、胴体の回転軸をぶーんと回し、両腕を半回転させるのです。

 胴体は動きませんから、重心はほとんど動いていません。両腕を同時に回しているので、胴体は回転軸となり、むしろ安定性は上昇しているかも知れません。
 増加したパワーは、先ほどの缶をつぶしたアピールで推して知るべし。どうも腕にも黒いパーツがついていて、その分重量が増しているようです。
 ダッシュ攻撃とは異なり、自分自身が攻撃ダウンすることがないので、二歩歩くの縛りに囚われない連続攻撃が可能です。
 オムニゼロの間合いでもし棒立ちになったら、まずダウンを取られると思って間違いないでしょう。パワーと安定性と、胴体の回転軸があって初めて可能であろうこの技が、今回の大会の目玉となりました。

4: ○ダイナマイザー vs ×ヨコズナグレート不知火

 速度のダイナマイザーと、パワーの不知火。対照的なロボット同士の対決です。しかしゴング前に不知火いきなりコケる。秋葉原大会の事件が脳裏をよぎりますが、今度は何事もなく開始。
 不知火のキレのいいパンチを、さらに素早い動きで横へ横へと回避するダイナマイザー。攻撃ダウンからもビビッドな起き上がりで素早く復帰します。しかしパワーだけではなく動きもいいのが不知火です。サッカーのブロックのように、横歩きでダイナマイザーの進路に回りこみ、容易に背後への侵入を許しません。
 しかし先手を取ったのはダイナマイザー。素早くカウンターから1ダウンを奪い、さらに正面からもう1ダウンを奪う。当たると強い不知火も一撃でダウンを奪いますが… なんかダイナマイザーのネジが取れてステージに転がったりしましたが… 引き締まった展開の試合は、ダイナマイザーの勝利に終わりました。

5: ×アフロ vs ○アリウス

 戦術なのか操作ミスなのか、もうのっけから泡を吹きまくるアフロ。しかし自分自身が転げ落ちてしまい1ダウン。
 アフロは懸命に引き倒しを試みるも、アリウスはなかなか崩れません。ようやく引き倒しに成功するも、2歩歩きのルールに抵触し、ダウンとは認められず。そうこうしているうちに、逆にアリウスに1ダウンを追加されてしまう。
 撒き散らしたシャボンのせいなのか、双方攻撃ダウンが続く中。最後はアリウスが倒立かかと落としを打ち込んで、3ダウンを取得。アリウスの完勝でした。

 菅原さん曰く「シャボンが足りませんでしたねー」と言っている間も、肝心のアフロは我関せずと泡を吹き続けます。ああもう掃除するのが大変そうですよ。

 掃除しているあいだに、レディバグの皆さんにもインタビュー。やっぱりアフロが大人気。「ランブルで優勝したらアフロの曲作ってくれないですかねー」と言う菅原さんに、「実はもう作ってます」とレディバグの皆さん。えええ!?

 さて、ここからは二回戦です。

【準決勝】

6: ×ダイナマイザー vs ○オムニゼロ

 重量は違うながらも、機動力自慢のロボット同士の対決です。オムニゼロののびーるラジオ体操パンチが、見慣れない人たちの間で話題を呼んでいるうち、ポイントを先取したのはダイナマイザー。しかしオムニゼロも、先ほど披露したダブルラリアートでただちに奪い返します。
 しばらくはカウンター狙いが交錯する展開。ダイナマイザーもオムニもとにかくよく動くので、お互いに間合いに入るのを許さず、なかなか有効な打撃が生まれません。オムニゼロ、ダッシュのあとさらに腕が微妙に伸びるダッシュアタックで、ダイナマイザーから1ダウンを奪う。さらにコーナーに追い込んでダブルラリアートかと見るや、たくみに脱出を果たします。
 最後はダイナマイザーが引き落としにチャレンジする中、時間切れ。オムニゼロが決勝に駒を進めます。

7: ○はじめロボット vs ×アリウス

 スミイファミリーvsはじめさんと言う見方をすれば、今日二度目の対戦です。アリキオンの敵を取れるかアリウス… と、始まった瞬間、攻撃が交錯して、アリウスの突起物がはじめロボットの足の間に挟まってしまうトラブルが。いやなんだ。一瞬フランケンシュタイナーかと思いました。
 攻撃ダウンとスリップが続き、ときにからんだロボットをレフェリーが引き離す展開の中、アリウスがリングアウトで1ダウン。しかしアリウスのダイブアタックが、はじめロボットにもろに命中。安定がいいはずのしゃがんだ姿勢を、ものともせずに弾き飛ばします。ガードの上からがりがり削るあの感じです。

 双方1ダウンずつのまま、サドンデスの延長戦に突入。

 はじめロボットが落ちかけるも、レフェリーが分けて続行するなど、双方ともにダイブ技の攻撃を得意とするため、攻撃ダウン→ダウンを奪うも二歩歩いてないので無効、と言う展開が続きます。
 最後は起き上がりぎわにアリウスが転落、はじめロボットの勝利となりました。

 決勝と三位決定戦のカードが決まったところで、ご挨拶や観客へのインタビュー、ここまでの感想などが入ります。インタビューされたお子さんは元気よくなのはいいんだけど、インタビュアーにお父さんにロボットをねだるよう唆されています。父ピンチ。どうする父。
 レディバグの人からは、「ハイジみたいなロボットを作りたい」とか、ある意味いい感じに爆弾な発言が。泣けるロボットを作りたいそうです。そしてそれでバトルをしたいそうです。…わからない。

【三位決定戦】

8: ○ダイナマイザー vs ×アリウス

 スミイファミリーとスギウラファミリーの家族対決。双方とも、お父さんが製作、お子さんが操縦の分担です。両方ともポテンシャルのいいロボットの上、操縦の優秀さでその能力がさらに引き出されている按配。またもハイスピードな勝負です。
 ダイナマイザーが追い詰められたところから反撃で1ダウンを奪えば、迂回して後ろに回ろうとするダイナマイザーの隙をつき、アリウスが一撃でリングから突き落とします。歩行中に体当たりもらっては、軽いから吹っ飛ぶしかないですな…。
 首尾よく背後を取ったダイナマイザーが回転キックを放ち、アリウスから2ダウン目を奪うも、そのまま追加が入らず時間切れ。ダイナマイザーが三位に輝きました。

 さて、レディバグによる決勝宣言のあと、再び勢いよく水蒸気がばーっと出ていよいよ決勝です。しかし寒い。寒かったよ今。

【決勝戦】

9: ×はじめロボット vs ○オムニゼロ

 決勝は赤いロボット同士、再びスピードとパワーの対決… しかしオムニゼロは機動力も一流です。
 素早くコーナーに追い詰めたオムニゼロが、例のダブルラリアートでまずは1ポイントを先取。しかしそのあとがなかなか決まりません。ラリアートを回転キックで巧みに交わし、起き上がりからの二歩を慎重に慎重に取り、間合いを調整してかかるはじめロボット。しかしはじめロボットのあびせ蹴りの間合いがなかなか決まらず、微妙に届かない攻撃ダウンが続きます。
 一気の動きと、睨みあいが相互にやってくる展開のあと、一瞬はじめロボットが棒立ちになったのか、オムニゼロのダブルラリアートがヒット。まるで吹き飛ばすように、あっけなく2ダウン目を奪います。
 しかし双方とも有効打を繰り出せず、決勝戦もこのまま時間切れ。2ダウンを奪い、オムニゼロの優勝となりました。

 いつもとちょっと順序が違い、表彰式のあとにランブルとなります。

【ランブル】

 大型の画面で何が起きているのか見やすいのが、いつものランブルよりちょっと嬉しいところ。団子になった展開の中、オムニがダブルラリアートでまとめてなぎ倒す光景がちょっとファイナルファイト風でした。まずレイジングゴッドが転落し、はじめロボット、アフロと、激戦区からちょっと離れたところから転落が続いた後、オムニゼロにぐいぐい押されて不知火が転落。いつのまにかアリウスが消えていた後、ダイナマイザーも脱落。
「赤いロボットだけ残ってますねー」と言うコメントの通り残った三体の中、起き上がりに失敗してオムニゼロが転落。残ったアリキオンを倒れたまま押し出すようにして、ランブルはトコトコ丸の優勝となりました。

 さて、すべて終わると退場の準備です。すでに次のお客さんがてぐすね引いて待っている関係上、われわれは観客席から速やかに退出しなければなりません。
 ENNUIさんやのんのんさんと主にオムニについての話をしつつ、ちょっと次の目当てのあった自分は、早々に暇を請うて、その場を離れたのでした。

 いやしかし、今回はダイナマイザーの速度向上とか色々あったんですが、オムニゼロの新技のインパクトが最大のものだったと思います。
 トコトコ丸を倒しましたが、マジンガアや不知火のような重量級と戦った時にどうなるんだろう? とか。腕にダイブアタックをカウンターでぶつけたらどうなるんだろう? とか(アリウスならきっと可能でしょう)。
 ダイブアタック全盛の中に、卒然と現れた新戦術。この流儀を身に着けたロボットが現れるのか、打ち破る方法を持ったロボットが現れるのか。9月の本戦、がぜん楽しみになって参りました。

 ちなみに、ROBO-ONE GPの今後の予定。全8戦のうち、今回で2戦を消化しました。

1st : 秋葉原ダイビル(終了)
2nd : キャラホビ2005(終了)

3rd : 越谷(8月)
4th : 名古屋スタジアム(9月)
5th : 飛騨高山(9/19)
6th : 甲府
7th : 富山
final : 国際ロボット展 in 東京ビッグサイト(12月)

 と言う予定になっているそうです。
 富山と名古屋スタジアムは正直厳しいけど、甲府くらいならがんばればなんとか…。

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コメント

 今回もひと波乱あったようですね。
 またしても見に行ってませんでした(つд`)

 オムニが重くなったとのことですが、ROBO-ONE8thエントリー一覧を見てみると、不知火、マジンガア、テッコンとほぼ同身長・重量のようですが・・・見た目+低重心の効果なんでしょうか・・・むむむ。

 今度は、オムニ相手に他のロボがどう攻めるか見どころですね~。

 次のGP越谷へは・・・悩んでます。

投稿: ナオキ | 2005.08.24 00:40

 触らせてもらったわけではないので、実際のところは不明なんですが、どうも重しをつけて局所的に重くしているような印象がありました。実は胸にも黒いパーツがついていて、アーマード・オムニゼロって印象でしたよ。

 越谷は、うまくいったら全然ロボと関係ない知人を連れていく心積もりです。
 参加ロボット4体と言う話ですから、入門編にはばっちりかもです。

 会場がどんな感じなのか、それが微妙に不安なんですけども(笑)。

投稿: sn | 2005.08.25 19:17

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