ROBO-ONE GP in 越谷
ここのところ毎週のようにROBO-ONEが開催されていますが、今日は越谷での開催。登場するロボットは、今回は少なめで4体。ダイナマイザー、アリウス、アリキオン、そしてヨコヅナグレート不知火です。
14時開演はとっくに周り、焦って場所を探す我々ですが… どうも南越谷界隈は今日は阿波踊りがあるようで、降りてみるとちょっとびっくりするほど人が人が。駅前でうちわを配る人あり、帰り際には埼玉超獣コバトンの着ぐるみあり、と、結構な人手でごったがえしています。駅では、帰りの切符を先に買っておくよう言い渡される始末。
会場が判らず地図を見ても判らず。烏羽さんの示唆で交番で聞いてみると。「越谷市科学体験センターなんですが…」「ああ、ミラクルね」
ミラクルだそうです。
ミラクルだそうですよ奥さん。
…あれやこれや話をしつつ、早足に歩いていくと、見えてきた建物はコンクリートの打ち出しに、なにやら赤いのや青いのや変な金属のラインが走り回っていて。なるほどこいつはミラクルだ、と思いながら、気もそぞろに4Fへと向かいます。
会場に着き、「公演中につき入場はご遠慮ください」の張り紙にびびりつつも、中から顔を出した人に聞いてみて、中に入ってみたところが14時45分ほど。お客の入りはまあまあと言ったところのようです。少なくとも、キャラホビの時よりは断然いい。それに子供連れといった層が多く、なかなか面白いです。
いつものリングと違い、今日のリングは菱形の板。ちょうどステージ上ではアリキオンのアピールが行われていました。いつもと同じように、アピール→トーナメント→ランブル、と言う流れだったようで、途中からでも見られてまずは一安心。
【アピール編】(途中入場)
初観戦のBQさんにあれこれROBO-ONEだとかロボットだとかの話をしながら、アピールを観戦。と言っても、実質不知火の分だけだったですが。
アリキオンはかなり衝撃的なモーションを披露していたんですが… 西村委員長が「まだ話しちゃダメ」と会場に言っておられたので、まだ黙ってます。あれですあれ。あれがアップグレードしてます。
なんでも10月頃、TBSでROBO-ONEワールドカップが放映されて、そこで披露されるのだとか。
たぶんあれですね。番組改変期の特番ですね。先川原さんのblogの言及がそれであれば、12体のロボットが登場するようです。ううん、楽しみだなあ。
そうこうしているうちに、次はヨコヅナグレート不知火のデモ。どうやら、ダイナマイザーとアリウスのデモを見逃したようです。
GIYさんがしゃべりながら不知火を動かしますが、どうも同時にやるのは難しい様子。ロボットへの熱い思いを中途に、なかばからは操作に専念しておられました。
この不知火のモーションがまた格好良い。空手の型をまるごと取り込んだというのか、立ちからの正拳、スイングしての肘撃ち、中段前蹴り、下段の横蹴り、そして最上段からの打ち下ろしと、動作にきっちり止めと見栄の入るかっこよいモーションで打撃系の技を披露していきます。不知火は見かけもそうですけど、動きがかっこいいですよね。ヒロイックで。
ちなみに今回は、ロボットのデモのあと会場から質問を受け付けていたようです。「ふだんはどんなお仕事をされているんですか?」と聞かれるスミイ父さん。「どうしてヒーローみたいなロボットを作ったんですか?」と子供に聞かれ、GIYさんが、保留にしていたロボットにかける熱い思いを再開。逆に、会場にいるお父さんたちに思い出のロボットについて質問していたりしてました。あの質問した子、空気わかってるなあ。
ちなみに不知火の稼働時間は、電池一本で4分~5分だそうです。
質問のほかにも、ルールや演技の合間に、細かい説明があるのもうれしい所。今日はお子さん連れ強化の日のようでしたよ。
【試合編】
ルールはいつもと同様、3分1R形式。3ダウン先取か、もしくはダウンしてから10カウントで終了。延長は2分間、サドンデス方式で行います。
今日は西村委員長がレフェリーとして参加。自ら試合をジャッジします。うわー、初めて見ましたよ委員長のレフェリー。
1: ○ダイナマイザー vs ×アリキオン
モーター音がよく反響する静かな会場で試合開始。開幕からとにかくよく動くダイナマイザー。円軌道を描いてアリキオンの背後への回り込みを図りますが、相手方アリキオンはその場足踏みで回転しなかなか背後を許しません。
一回絡んでレフェリーが分けた後。距離を取っての回転蹴りや、接近しての引き倒し等を試みますが、ダイナマイザーがなかなか有効打を入れられません。逆にアリキオン、歩行中のダイナマイザーの隙を突いて一撃。
試合はまた膠着に入り、このままアリキオンが逃げ切るかと思った終了数秒前、ダイナマイザーの回転キックがヒットしてアリキオンが逆にダウン。ぎりぎりで延長に持ち込みます。
2分間の調整は、今回はリング上で行われます。あんまり見られなかった光景を見られて、結構面白いですね…。
さて、ダイナマイザーがちょっと手間取りましたが調整終了。延長戦に突入…
した瞬間。動きかけたアリキオンに、いきなりダイナマイザーが猛烈な飛び込み。ゴングと同時の奇襲に、アリキオン対応できずダウン。ダイナマイザーが見事な逆転勝利でした。
2: ○アリウス vs ×ヨコヅナグレート不知火
まずはにらみ合い… かと思うや、開始早々、アリウスのロケットヘッドバットで不知火が崩れ、まずは1ダウン。
双方2ダウン目が奪えないままの押収が続きますが、なかなか不知火の間合いに入れません。リング間際でアリウスが一撃を入れて再度ダウンを奪うも、二歩歩いてからの攻撃ではないので無効… とみなされたのですが。起き上がりに、不知火がリング際から転落。
後がない2ダウンとなったあと、歩行中に攻撃がヒットした… らしく、不知火3ダウン。アリウスの体の影になって、何が起こったのか判りにくかったのですが。歩く不知火の足のところにアリウスのパンチが入り、股の間に腕が入った格好になって、不知火がそれでひっくり返ったようです。
ちょっと西村委員長も悩んだ末でしたが、ジャッジはダウン。そのあと、会場向けに、ただいまの取り組みについての解説が入ってました。
やはりこう、判定というものは難しいようです。公式のレフェリーさんは色々苦労されている、と言う話を伺いつつ、とりあえず勝者はアリウスでした。
3: ○アリキオン vs ×ヨコヅナグレート不知火
4体しか出ていないので、いきなり準決勝です。さて不知火、開始早々いきなり転びます。足にダメージが来ているのか、足裏が小さくなった(らしい)ので制動に難があるのか… 起き上がりと転びを繰り返しているうちに、リングから転げ出て1ダウン。
この試合でのアリキオンの動きは目を見張るものがありました。手数に無駄がなく、カウンターが見事に決まるのです。
不知火の攻撃の出がかりを潰すようにパンチを決め、これが見事にはまってダウンを奪うと、最後は突きが伸びきった不知火の腕の先に、がちッと音がする程にアリキオンの攻撃がクロス。ダウンを奪って三位確定でした。
大変正直に申し上げると、アリキオンって今まであんまり「強い」って言うイメージはなかったんですが(失礼)、不知火を手玉に取った動きは目が覚める様なものでした。
ひょっとすると、しっかり止めを行って次のモーションに移る不知火の動きが、一種のわかりやすさになっていたのかも、などと言う気もしますが…。
アリキオンが三位、不知火は四位です。アナウンスでもありましたが、GPでは不知火いまだ勝ち星なしのようです… そういえば、秋葉原ではプロポ不調事件、幕張でもダイナマイザー相手に善戦したものの惜しくも敗退… ううん。がんばって欲しいものです。
【決勝】
4: ○アリウス vs ×ダイナマイザー
幕張での三位決定戦のカード、家族対決再び。円を描くように背後を取りに行くダイナマイザーに、アリウスも素早く対応。正面からの睨み合いの形となります。
ダイナマイザーが回転キックを、アリウスがロケットヘッドバットを、それぞれダイブ攻撃を放ちますが、なかなかどちらも間合いに入らず当たりません。
しかし凌ぎに優れているのがアリウス。ダイナマイザーが放つ回転キックに、逆にロケットヘッドバットを重ねていき、カウンターで有効打を止めていきます。
ダイナマイザーは投げにかかるも投げきれず、歩行中の一瞬にアリウスの攻撃がヒット。歩行中に攻撃を食らうと、やはりひとたまりもありません。
ダウンを奪われたダイナマイザー、回転キックを仕掛けるも、惜しくも間合いが遠かったり、有効打になるかと思ったら潰されたりと、なかなか打撃が入ってくれません。応酬のまま最後の5秒。回転キックを放ったダイナマイザーの足が、ダイブで対抗したアリウスの頭に引っかかります… その体勢のまま、アリウスがさらにロケットヘッドバット! 押されたダイナマイザーがリング外へと放り出され、これで2ダウン。
このまま時間切れとなり、終了となりました。
ここで残念なのが、お客さんがそこそこ帰り始めてしまった事。ううん、最後のランブルが面白いってのになあ。
【ランブル】
今日は四体でのランブルです。…いやですね、これが結構面白いんですよ。状況が把握しやすくて、いつもの八体ランブルとはまた違う面白みがあります。
開始早々、ダイナマイザーが必殺の匍匐前進を披露。リングの真ん中で団子になる中、不知火、またも足の不調なのか真ん中で転げ回りはじめます。
アリウスが目ざとく発見。両腕をついた姿勢でのロケットヘッドバットを連打し、押し出し態勢で不知火を押して行きます。リング内はいつのまにやら、不知火vsアリウス、ダイナマイザーvsアリキオンという組み合わせに。
不知火がなにやら無為に後転してリングアウトしたあと、なんだかリングは「ダイナマイザーvsスミイファミリー連合」と言う2vs1の変則マッチ状態に。
孤立無援のダイナマイザーに、猛然とアリウスが襲い掛かります。倒れて調整のあと、ようやく立ち上がったダイナマイザーの背中に、試合再開の瞬間、アリウスの猛烈ダイブがヒット。鬼だ。鬼がいる。
もうほとんと突き飛ばすように押し出し押し出しの連続で、ものすごい勢いで放り出されたダイナマイザー。しかし押し出したアリウス自身も、勢い余ってリングの外へごろりんと… え。
…アリキオンの優勝です!
これはですね、えーと、あのー。スミイファミリーの皆さんの、作戦勝ちと言うところでしょうか(笑)。
しかしこれ、面白いですね。四体ランブルと言うより、タッグマッチと言う感じで。そのうちROBO-ONEタッグとか開催してほしいものだと、そんな風に切に思いました。
ヨコヅナグレート不知火と2325RVで、2000ボルトパワーズとか。
グレートマジンガアとテコンVの夢の国際チームアップとか。
うわ見たい。
会場にて、ENNUIさんとのんのんさんにご挨拶。西村委員長のお話などを伺いつつ、あれこれ調べ者をしていたら、わりあい観客で最後まで残っていた人チームに。
途中、ミラクルこと科学体験センターの設備に見入ってみたり、帰り道に解体中の古い蔵らしきものに引っかかってみたり。阿波踊りに向けて熱気いよいよ上がる街中を、駅前でBQさんたちと別れ帰ってまいりました。
ちなみに次のROBO-ONE GP第四戦は9月11日、トヨタスタジアム… らしいです。
見たいけど… 遠いなあ。投票日だしなあ…。
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