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2005.09.05

人知れず、決断を下した人がきっといた。

リンク: Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <首都豪雨>想定以上の雨量 地下の調整池も満杯に.

 

4日午後11時過ぎには97年4月に完成して以来初めて24万トンの貯水量が満杯になった。このため、都は緊急避難措置として、今月17日から取水開始する予定だった第2期区間(同2.5キロ)にも、仮壁を通して強制的に取水し、貯水能力30万トンのうち約16万トンの水を入れたという。

「水位、取水臨界の90%に到達」
「司令! このままではっ」
「…やむをえん。第二期区間への仮壁を解放する」
「しかしッ、危険です!第二期区間が完成するには、まだ二週間は」
「構わん、責任は私が取る。強制取水実行! …復唱せよ!」
「きょ、強制取水… 実行しますッ」

 なんていうドラマがきっとあったに違いない。いいなあ。(とびすぎです)。

 しかしこう、緊急時に好判断を下した人って、あんまり評判にならないですよね。
 この記事もタイトルだけ読むと「都の想定は甘いヨ。何してるのかねチミは」みたいな雰囲気だし。想定外は想定外だからこそ想定外なんだと思うんだけどなあ。

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コメント

そうです、なにもかも想定の範囲内だったら、記者の犯罪や不祥事も記事の誤掲載も想定の範囲で事前に記事を掲載できるのです。
やはり、「こんなこともあろうかと」とあらゆる事を想定の範囲でやってのけるのは、宇宙でたったひとりヤマトの真田さんだけなのです(笑

投稿: Aruyo | 2005.09.05 22:09

でも実際、時間雨量50ミリを越える事態というのは、こんなに起こっているんです↓。もちろんそれにともなう災害被害も。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou04/1023ke55240.html
この事を知っていると、これを「想定の範囲外だから」で片付けてしまうのは優し過ぎるんじゃないのか、と思います。
今回も、おそらく現場サイドからの要請で行った緊急措置だったんでしょうが、「都の想定は甘い」のは事実だと思います。人命に関わる問題ですから。

いや、親父がこういう「現場」に関わっていた人間なので。
きっと英雄はデスクから指令を出していた人間じゃない、と思うのですよ。

投稿: キャプテン | 2005.09.06 00:44

 雨量の件は全く知りませんでした。ご教授ありがとうございますー… いや住んでる辺りが、歴史的に丘陵&水不足エリアなもので、なかなか。

 さしあたり、自分も現場で働く人をこそ尊敬しております。ただ、人はそれぞれ別々の意味合いで、決断を強いられているのだ、と思うのです。
 今度の事も「無理だから」で放水が行われなかったり、押し問答してるうちに破綻したりして、結果もっと被害がひどくなった可能性もあったと思うのです。
 そのリスクを取った何方かを、ここは素直に賞賛したいな、と。そんな風に思った次第。

 判断を下した人と、想定をした人は、きっと面識もない別々な人でしょうしね。「なんで俺があいつの尻拭いしなくちゃいけないんだ」的な発想も、きっとあったでしょう。

 因みに司令云々行っているのは、たまたま横でガオガイガーが画面に映っていたのがそもそも原因です(苦笑)。
 石原さんがこの件にどのくらい関わってたか判りませんが、賭けるとしたら「知ってたけど気にしてなかった」辺りですねー。
 

投稿: sn | 2005.09.06 01:02

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