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2005.09.24

ファンタスティック・フォー

リンク: ファンタスティック・フォー.

 身体は岩石、心は黄金。
 心底ほれ込んでザ・シング役を演じたというマイケル・チクリスがインタビューでこう言っていたと言うけれど、これはいいですねー。ファンタスティック・フォー。

 そんなに詳しい訳じゃないんですが、原作「ファンタスティック・フォー」のいい所って言うのは、昔のヒーロー特有の、妙なあのおおらかさじゃないかと思うのです。必ずしも、戦うことを前提としていない、と言うんでしょうか。
 アベンジャーズなら悪人の陰謀で、X-MENならミュータントの危機に活動する。ユーモア溢れるスパイダーマンも、犯罪者と日夜戦っている訳ですが。
 FFの場合、「うわあ、宇宙からなんだか分らないものが降って来たー」とか「うわあ、なんだこの未知の自然現象はー」とか言うケースでも出張るわけで、しかも「よし、ファンタスティック・フォーの出番だ!」ってだけで、それ以上別に理由も説明も必要としない。あのおおらかな感じがなんとも好きなんですな。
 クロスオーバーで出てくる時も、リードはピムとかスタークと一緒に、敵の弱点破壊用メカを作ってることが多いですし。

 映画版も、そんな風なおおらかさをきちんと持った出来であります。映像そのものは見栄えのするもので、突然スノーボードやモトクロスのシーンが挟まったり(ジョニーの趣味のせいですが)と、作りそのものも深刻すぎない「軽い」構造なのが、もともとのヒーロー像と合っているんじゃないかと思います。能力を駆使した小ネタが満載なのも面白く。

「君なら透明になれば警官に気付かれない。服を脱ぐんだスー!」
「よぉしっ」
「いや間違ってる、絶対間違ってるって」

 あんぐりしてる群衆の見ている中で、服を脱ぐ透明人間。

 なんて言うシーンがあったりもします。ヒューマントーチが冷静に突っ込んでる辺りがおなかよじれますな。「なんてことさせるのよ!」って、後で冷静なった時に言ってましたが。このネタ、数回使ってたな。

 もちろん、話がちゃらちゃらしてると言っている訳ではありません。特殊メイクで、重さを全身で表現しているザ・シングは、さすがほれ込んでいると言うだけあって実に素敵。頑固で繊細な、優しい岩男。彼を見ていると、泣かされるんじゃなくて、泣けてくる。アリシア・マスターズも、ちょっとだけ出て来ます(あなたが特別なのはここよ、ってシングの胸をつつくシーン、見たかったなあ。リボーン版の話ですが)。
 力任せではなく、四人のパワーと閃きを効かせた戦いっぷりも好印象です。ドクター・ドゥームがちょっと可哀想でしたけど。

 娯楽コミックを正しく映画化した娯楽映画です。きっとこういう映画、レビュアーには評判悪いんだと思う。内容が無いとか、ハリウッド的だとか。それで何がいけないと言うのか。
 横にいた外人の親子連れ、ちっちゃい女の子が、エンドの瞬間にクール!って呟いてたのが印象的でした。

 ちなみに、ドゥームはちゃんとラトベリア関係者のようです。その話も出て来てました。
 FFお約束のシーンも、あれこれ出て来ます。気付いただけでも、シングが車を丸めるシーンや、キャプテンさんから教えてもらった「ぶつかった車の方がつぶれる」、ヒューマントーチの4字飛行、リードのぐるぐる巻き付きともう色々。そういえば、郵便屋さんのランプキンは、あの人がやってましたよ。

 魅力的な佳作となったFF。次は何が来るでしょう? アイアンマン辺り希望ですが、「X4」とかでも前々構いませんよ僕は。

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コメント

ザ・シングよかったよね!

俺的にはアメコミの最大の魅力はダイアローグ(会話)だと思ってるんです。チームものならなおさら。
アメコミの映画化というとCGやアクションに気を入れるあまり、会話の魅力がスポイルされてしまう場合があるんですけど、この点FFはよかったです。
特にシングとトーチの会話はいちいち面白くて、観ながらにやにやしてしまいました。
(この点でブライアン・シンガー版のX-MENはちと不満。第一ビーストが出てこないなんて!)

アイアンマンはトム・クルーズって話はどうなったんでしょうか。
次はスーパーマン、X-MEN3、ゴーストライダー、ってとこですか。

投稿: キャプテン | 2005.09.26 00:04

 シングとトーチの掛け合いはいいですよね! なんか一見仲悪いけど、実は心底仲悪いんじゃないかって感じで(笑)。
 原作よりも皆、微妙にトホホな性格になってたのが中々マッチしてましたね。

 スパイダーマンもそういえば、「面白いけどちょっとピーター無口だなあ」とか思いながら見てましたっけ。
 バットマン・ビギンズは、ブルースよりも脇役達の台詞がビシっと決まってて、逆にそれっぽかった気がしますよ。
 バットマンがあんまりしゃべると、やっぱり何ですしね。しかも声が三宅裕二だったりした日には(いつの話だ)。

 そういえば、「ベンがバブルバスに入ってるときに何か事件が起きる」ってありませんでしたね。あれはお約束のシーンじゃなかったのか。

 そうそう、ノンシリーズだとゴーストライダーがありましたね! ダン・ケッチじゃなくて初代の方。
 ニコラス・ケイジはいいけど、変身すると髑髏だしなあ、と言う気もしなくもない今日この頃です。

投稿: sn | 2005.09.26 21:29

 三宅アニメ版ジョーカーはパッパラー河合。
 映画第一作目はデーモン小暮閣下。
 カートゥーンネットワーク版では青野武。

 変な意味で豪華ですね、ジョーカーの声…。

投稿: sn | 2005.09.26 21:30

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