ROBO-ONE東京組練習会
本日は初の試みがありました。関東圏に住むロボット製作者の皆さんが集まって、合同で練習会を行おうと言う企画です。これを名付けて、東京組練習会。
自分はと言えば勿論ロボットは持っていないわけなんですが、皆さんのご好意に甘えて、見学させて頂いた次第であります。
本日の会場は代々木アニメーション学院、声優フィギュア館。新宿南口のほど近くです。余裕を持って家を出る予定だったものが。出発間際に、鍵はどこかね。なんて定番のボケをやっていた所作故、新宿到着は15分前。
うわあまずい絶対迷うよ。と思いながら新宿に急行すると、意外にすんなりと会場を発見。外観からして、最早それに間違いないと断言しうるビルであります。
まあ時間通りに来た処で、人はあんまりいないわけですが……。
会場で、今回の場所取りに尽力頂いたアニメイダー先生とかがりさんにご挨拶。しばらくはすることもなく、建物の中を見ていましたが… すごいことすごいこと。なぜ廊下の目立つ処にガンプラが飾ってあるんでしょう。しかも一番目立つ処にズゴックが。その物陰にはゾゴックが。
先生の解説によれば、フィギュア課の授業の初期段階で、ガンプラを作る授業があるのだそうです。なるほどねえ。校舎内は教室というより工作室の雰囲気むんむん。特撮系合体ロボやプラモの箱、資料や材料、道具類などが壁の棚にびっしりです。横に備え付けられた機械は、自分にはなんだか判らなかったんですが、来る人来る人正体を見抜いて感心していました。素材になんかする機械のようです。うわあまるで判ってない台詞だ。
後、物陰にいろんな作品があって正直ビビりました。部屋の隅の棚の上に、エイリアンのフェイスハガーみたいにこうなんか生まれつつあるものが飾ってあって。それを見に行ってふと横を見ると。機械の陰になって、部屋のほかの処から見えない場所に、等身大のゾンビがのそっと立ってたりしましてギャー。
……暗くなってから、来たいところじゃないと思いました。
12時頃。
午前中からぼちぼちと人が集まり始め、12時頃にはすっかりにぎやかになっておりました。コントローラの組み立てに余念のない石川さん(ロボットえんぱくはお留守番)をはじめ、道楽さんのか~る、ナベダム(プロトタイプ風カラー)、そして代々木アニメーション学院のセガリオンも組み立てに調整にかかります。セガリオン、ちょっと歩くたびに外装ががんがんはがれて、なんか痛々しい雰囲気ですが……。
頭の四角いメカボンBさんもリング上でくるくる演技。頭頂部の平面を地面につけて倒立する…… 要するに一点倒立…… のは、微妙に倒立ではないような気もしますが、これはこれで。
ヨコヅナグレート不知火のDr.GIYさんは、明日大阪でMAGIの記録を2秒以上破る、と宣言。これはどういうことかと言うと。毎週日曜、大阪は万博公園で、ロボットのアスリート大会があるのです。
現在はMAGIが300cm走のタイトルホルダーなのですが、その記録を明日更新する、と気張っているわけです。「これで不知火に記録破られたら、また大阪行かないとなあ」とぼやくZIPPONさん。
部屋の端にだあーっと並んだ机で、皆さん作業をしています。天井からタップがぶらさがっていて電源は十分。
部屋の3/1ほどが練習スペースに割かれ、机の上に卓球台の板を乗せ、さらにその上に1/4リングを乗せた第一リング、床に卓球台の板を置いた第二リング、そして道楽さん持参のブロックカーペットが、直線コースに組まれます。
くだんのアスリートの練習用に組まれたものですが、実際に参加された方によれば、どうも感じが違うもののようです。
皆さん、どちらかと言うと練習よりも作業に没頭されている様子。
確かに、邪魔が入らないで作業が出来る時間も、考えてみると貴重なのやも知れません。
14:00頃、皆さんと一緒に出かけたお昼から帰還。なんでもKHR-1のサーボに、交換用のアップグレードパーツが出るとのことで。差し替えになる現用のサーボが大量に余るのでは、との事。
この今後発生する中古サーボを使って、何か作れないか、と言う話題中心でした。
活発に動き始めたのは三時頃。ペンギンの着ぐるみを(取れない頭以外)排除、嘴もとれてしまい、なんだか怖くなったなぐさんのペントと、MAGIが激しいぶつかり稽古をしたり。JinSatoさんの持参されたほんとに小さいロボットが人気を博したり。
そうこうしているうちに。道楽さん設置のコースで、タイムを取ったら楽しいんじゃないか、ということになり、急遽「代アニダッシュ2000」が開催。
ブロックカーペットの上か、もしくはその横の床の上を、ロボットをタイル7枚分(210cm)走行させ、タイムを競う競技。ちなみに、つまさきが通過した段階でタイム確定。極端なコースアウトや電池切れはリタイア。そんな感じです。
■カーペット上組
ヨコヅナグレート不知火
1回目 9.9
2回目 9.2
MAGI Type 01
1回目 8.3
2回目 8.5
3回目 8.4
か~る
1回目 コースアウト(2分30秒ほど経過後)
■床上組
お助けジャパン
1回目 48
2回目 23
Ivre-03
1回目 47
石井さん機
1回目 27.88
アエロバトラーペント
1回目 21.5
メカボンB
1回目 36
カーペット上では、MAGIがヨコヅナグレート不知火をかわすと言う結果が。毛足が長いので足をとられやすく、難度がそこそこあったようです。か~るは歩幅小さい横歩きで、必死に頑張ったんですが…
さて練習会の最後は、皆で何か協議をやりたい。ということで、その場で開発されたルールで「バトルフラッグ」を行う事に。
卓球台の板を二面つなげてフィールドを作成、その四隅に紙コップを設置。ロボットが4体ずつ2組に分かれます。これで準備完了。
要するに、相手の陣地にある紙コップを蹴落とすか掴むかして倒せば良いのですが、もちろん妨害が入ります。相手チームのロボットへは(あんまり意味がありませんが味方のロボットにも)攻撃は自由。但し、リングアウトしてしまった場合には、自軍の側へ引き戻してからの復帰となります。攻撃側は、相手に発見されるのを避けつつ、ゴールを狙う展開となるわけですね。
ランブルと同じように乱戦が展開されるため、ここがこう、と感想を述べるのは難しいんですが、こりゃ面白い! と、自分も含め皆さん爆笑しつつくんずほぐれつの乱戦でした。一戦だけのはずがもう一戦になり、しまいに5分休憩を挟んでもう一戦。時間さえ許せばもう一戦行きかねない勢いだったのですが、借りていた会場はそろそろ終わりの時間。
最後に集合写真を撮った後、後片付けして解散。最後の最後に新競技まで生み出して、第一回練習会、上首尾での終了となりました。
練習というよりも調整といった度合の濃かった感のする今回ではありますが、ゆっくり集中してロボットと向き合える時間がある、という事も、あまりないことではと思います。
ゆるやかな空気もまた貴重。来月の開催時も、今回を目標に。こんなふうになれば、と思っておりますー。
ちなみに自分はその後、飲みに行くのにちゃっかり付いてゆきました。とさ。
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コメント
ROBO-ONEですか。
そっち関係は、以前にGreatMechanic誌で読んだだけですけども。
面白そうですよねぇ。
でも、懐具合も知識も技術も足りないなぁという感じです。
面白そうではあるのに。
投稿: 貴鈴 | 2005.10.30 04:49
グレ・メカの記事はずっと読んでます。プラレスのように、もっとお手軽(技術的にも予算的にも)になったらやってみたいものですね…試合じゃなくて遊びの方を。
投稿: 宙 未来 | 2005.10.30 06:20
個人的にですけど、ROBO-ONE、観戦するだけでもかなり楽しいですよ(笑)。自分の場合、もう自力でロボット作ろうとか、そういう野心は凍結させております故。
見に行ける距離に住んでいる方は、是非一度観戦をお勧めいたしますよ。本当本当。いや本当。
写真を見るのと、動いてるところを見るのとでは、もう全然違いますからねー。
投稿: sn | 2005.10.30 21:47
本気でやってみたい―とは思うものの、確かに予算的・技術的・ついでに地理的な壁は厚く高く。
PBMは今シーズンで終わりにするとしても、色々な面でクリアしなければならない問題が点在しているのです。とりあえず仕事とかorz
投稿: Q尾の狸 | 2005.10.31 03:03
うーん。正直、どういうものかまず見る! と言うだけでもかなり違うと思いますよー。
どこかで大会やる、とかの時には、なるべく情報を載せるようにしたいと思いますので。
百聞は一見に如かずであります。
投稿: sn | 2005.10.31 21:50