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2005.10.14

部屋と無意識とシュレッダと

 「部屋の混沌の度合いは、その人の無意識の強さに左右される」と言う散財心理学上のテーゼがあり、つまりそんな学問はないので、僕が一人で時々思っているわけなんですが、それはともかく。くだけて言うと、ちっとは自分に厳しくしないと、部屋はどんどん汚くなるわけです。はい。
 ちょっと気合を入れて掃除をした処で、元々が環境を統御しようという意思がないと、あれがあっちに行ったりこれがこっちに行ったり、あっという間に元の木阿弥になりがちです。
 部屋を本格的に綺麗にするには、部屋がごちゃごちゃしないようなシステムを同時に構築せねばならない訳で、そんな事を考え出すと、夜もzzz-zzz。

 まあ、こんなことをしていては、いつまでも片付かぬ訳です。
 えー、まず絶対的かつ有効な方法としては、「ものをへらす」と言うのがあります。これを実行するためには、二つの行動が必要です。

 一つ、増やさない。
 二つ、捨てる。

 まずニが難しい。
 捨てるったって、おいおい待てよ。あれも大事これも大事、これだっていつ使うか判らない、と思うと、なかなかどれもこれも捨てられないのが人情。捨てたものは捨てた直後に必要になる、とマーフィの法則だって言っている。
 まして、買えるものなら捨てるもあるが、買えないものこそ惜しむべし。そう思うと、あれも捨てられぬこれも捨てられぬ、となっていってしまいます。

 そこで、まず一に立ち返って考える。
 何か買うときは、それを「捨てる」「売る」「処分する」ケースを、予め織り込んでおくこと。欲しい! と思った一時の感情が、心のゴミになってしまった時の事を考えて。
 しかしそんな冷静に人間なれるわけがありません。せめてその場合、処分するアテと、それを「どのくらい使うつもりなのか」、「有効に使った後どうするつもりなのか」をしっかり見極めてから、買う。
 かっこよく言うと出口戦略の確立なのです。
 冷静に言うと後先考えようねってことなのです。

 さて、本は古本屋があります。なんか一時の気の迷いで買ってしまった変なものは、貰ってくれる人を探すか、いっそ処断する。
 手紙類、こういうのは難しいです。その辺に捨てるのは危険甚だしい上、もっとも捨てるに、心理的に困難を来たすものでもあります。

 しかしまあ、ものは考えようで。実体としての手紙や文書はなくても、そこにあるものがデータとして残ればいいわけで。スキャナさんに大車輪で活躍して貰って、チラシや紙や何やはガンガン取り込んでいき、実体としての紙は処分していけばいいわけでしょう。
 心理的な抵抗がないといえば嘘になりますが、なにかに「触れない」ことは、それを大事にしていることとはやや位相がずれています。言うなれば、それを大事にしているかどうか、その価値判断を留保しているに過ぎません。
 一歩踏み込んで、それは本当に大事なのか? 本当に大事なのなら、どうすべきなのか? そんな積極的な価値付けを行ってこそ、ものを大事にしている、と言えましょう。そんな大それたことをいちいちやらないといけないのかと思うとzzz-zzz。

 軽く散らかった部屋の居心地の良さは、無意識に心を委ねる「なんとなく」の心地よさに相通じるのではないか、とか言うと話のはじめに戻った気がしますが。まあ、人間ってのはたいがい、環境をコントロールしたい願望と、環境に身を任せたい願望の間をふらふらしているもののような気がしてなりません。
 自分が流れに任せすぎだと思った時に、少しく周囲の環境をコントロールしてみようと言うのも悪い試みではないでしょう。大きく見れば、それも自分を操縦していることなわけですから。

 そんなわけで、まず部屋の整理にはスキャナとシュレッダが必要、という結論に。
 スキャナは6年くらい使ってる奴があるので、後はシュレッダですな。うむ。


 …などと言っていると新しいスキャナが欲しくなってくる大きな罠です。
 問題は買えるか買えないかじゃないんだ! 今持ってるのをどうするかなんだっ。ああもうっ。元の木阿弥一歩前。

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コメント

大きな倉庫が欲しー!←所詮、先延ばし。

投稿: 宙 未来 | 2005.10.14 22:59

 インデックス作成機能も欲しいですね(笑)>大きな倉庫

投稿: sn | 2005.10.16 20:19

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