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2006.02.05

からくり人走る! 新型アシモを見にゆきました。

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 ウェルカムプラザ前。

 今日はホンダウェルカムプラザにて、新型アシモの一般展示がありました。去年の暮れに発表された、最新型の「走るアシモ」を、一般の人が直で見る機会としては初めてとなります。

 ウェルカムプラザと言うのは、青山のホンダ本社ビル(青山一丁目駅前)の一階にある展示室の事であります。知らなかったんですが、アシモがいつも常駐しているようですね。
 そんな基礎知識を仕入れつつ、10時からの整理券配布に間に合うように行こうと思っていたら…… なんと、10時5分の段階で、既に整理券完売(売ってませんが)でした。侮りがたしアシモパワー。
 しかしまあ考えてみれば、子供さんは喜びますし、親御さんもそれなりに見たいだろうし。交通の便利は限り無くいいし、屋内だからあったかいし。そのうえ只なんですからねー。そりゃあ人も集まるでしょう。
 それにしても日曜の朝10時に100人動員か、すごいなあ。と思いつつ、立ち見をすることに決定。プラザの前に威風を競うホンダ車を順番に冷やかした後、会場に入ります。

 プラザの中は、アシモのデモ用のスペースが用意されたせいで特設ステージみたいなムードです。走り回るスペースを確保する為か、かなり広い空間がステージとして切り取られ、その周辺には整理券を持った人が座れる椅子を配置。
 普通の展示は、さすがに今日はお休みみたいでしたが。動かすに動かせないのか、ターンテーブルの上ではシビックが悠然と回っておりました。後、部屋の隅には2,3日発売になったばかりのツーリストトロフィーもプレイアブル展示されておりました。

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 ステージ上では、充電ケーブルを下げたアシモがやや中腰ぎみで待機中。こちらは多分、ウェルカムプラザに常駐しているほうのアシモさんですね。
 動いていないところをじっくり見る機会もあまりないので、この際じっくりと観察。ひざの裏とか、どうなってるのかも気になりますが、やっぱり足の裏小さいなあ、と。足首が前後だけでなく傾けられるようにもなっているので、それも影響あるんでしょうね。やっぱり。

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 動線の指示でしょうか。床にはマーカーが点在しています。

 やっぱり足の指がないと、踏み込みの踏ん張りとかは出来にくいのかなあ。それにしてもあの背中のでっぱり、「アシモリュック」とか言ってそっくりなのを作ったら売れないかなあ。などと余計な事を考えているうちに、すでに時間はぎりぎり。
 人はすでに、席も立ち見も早ぎっしり。座席の前にはROBO-ONEみたいにブルーシートがひかれ、お子様と保護者の方がすずなりになっています。時折、ロープパーテーションをいじっている子供がいると、すぐスタッフの方が飛んでいっておりました。…人手があるっていいなあ。

 余計なことを考えているうち、ステージ開始。ウェルカムプラザ常駐のほうのアシモさんが、ステージの上に置かれた段差を最上段までひょいひょい移動。あの甲高い声で、まずはアシモの歴史のおさらいから始まります。スクリーンにはPシリーズなど、アシモの前身たちの姿が。そうそう、P2を始めて画像で見た時は、アストロノーツみたいだって思ったものです。今のアシモも宇宙服みたいな感じですけどね。

 そうこうしているうちに、新型アシモがステージ脇から呼び出されてお目見え。はからずも従来型と見比べられたわけですが、肩や腕の不自然なでっぱりが結構減って、よりなめらかなスタイルになっています。特にバックパックの小型化はかなりの容積減、もはやアシモリュックを作る余地もないかと思う程。

 さて、デモは能書きもなにもすっ飛ばして、いきなり走行から開始。足をぶらぶらさせるウォーミングアップ動作の後、ステージの中を客席ぎりぎりまで、すたたたたっと走り抜けます。
 時速6kmで、走行距離12m。速度的にと言うよりも挙動的に、全力疾走と言うよりも、ちょっと急いで小走りで、と言う感じ。腕をブン回してしゃかりきに突っ走ってる、と言う感じではないですね。

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 足の裏にクッションもあるんでしょうけど、50何キロもあるものが走り抜けるわりには、足音も非常に静かです。
 ちょっとだけ走って「はい、走りましたよ」とか言われるとか、そんな失礼な事を考えてたわけでは流石にないですが。思った以上に走っていたので、ちょっとびっくり。ステージの端でよいしょよいしょと旋廻した後、今度は反対方向にダッシュして戻っていきます。よくよく見ると、腰がひねられるようになっています。それで上体を軽く振って、走った時にバランスを取っているんですね。なるほど、それもバックパック小型化の原因なのか恩恵なのか、関係があるんでしょう。
 8の字を描く旋廻走行も問題なく披露。解説によれば、滞空時間(と言うんでしょうか? 両足が完全に地面から離れている時間)が0.08秒、その間の空中移動距離は5cmなのだそうです。
 「アシモのようなロボットが走るのは世界ではじめて」と言う事でしたが…… 世界ではじ、って、いやあの。言い切ってますけどその。
 ……ええと、アシモクラスの重量のロボットが走るのはたぶん初めて、と言うことで。はい。

 いったん休憩が入った後、今度はICカードの認識などにまつわるデモが行われました。
 会場に来ていたお子さんの代表と解説の方が、「アシモのいる家に遊びに行く」と言う筋立てで、アシモの認識機能を披露する、と言う趣向です。
 「わたしについてきてください」と言うアシモ。ついていかずにわざと離れると、立ち止まって「ちゃんとついてきてください」と促したり、とそういう感じですね。

 続いて、PDAで注文を送信すると、プラザのカフェからアシモが飲み物のトレイを受け取り、二人のところまで持ってきてテーブルに置く、と言うデモに移行。途中、なんか関係ないところで「進路がふさがれているので進めません」とか言い出したり、ちょっと計算外のこともありましたが。
 手首のセンサーで水平を維持しているとのことで、そろそろという感じで歩いて運んできます。テーブルの近くで見ると、アシモの手は、特に指のつけねあたりは、手袋というかラバーっぽいカバーで覆われているみたいですね。ちょっとしわがよっていたりして、宇宙服チック。
 トレイを保持していた親指をはずし、かつん、とトレイをテーブルに置く。テーブルの高さを認識して、置いている由ですね。トレイは一般用のものではなく専用っぽい(トレイそのものに大きなくぼみがあり、カップがしっかりはまるようになっている)ものでしたが、万が一にも液体がこぼれたりしたら大変ですし、しょうがないのかも知れませんね。……今にして思うと、あそこのカフェのトレイはみんなあんな感じなのかも知れませんが。
 
 記念にアシモと握手したお子さん。感想を問われ、「きもちよかった」「ちょっともわもわしていた」との事。どんな感じだったんだろう。

 最後は子供たちをステージ脇まで連れてきて、ツインリンクもてぎで行われていると言われているアシモダンスを皆さんで披露されておりました。
 記念撮影が始まったのをわきに見つつ、思った以上に走ってたなあ、と。ちょっと新鮮な感動を覚えながら、ホンダの本社ビルを後にしたのでした。

 その後、ちょっと散歩。青山通りを何故かローラースケートで疾走する人達を見やりつつ。赤坂見附まで歩いて、赤坂から溜池交差点を通過。前の勤務地の前が変わってないか気になって、ちょっとだけうろうろ。
 新橋駅前から銀座を北上して有楽町へ。ちょっと買い物した後、寒かったので帰りました。

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コメント

>途中、なんか関係ないところで「進路がふさがれているので進めません」とか言い出したり

いたんですよ。目に見えないお友達が(笑)
ええ。

投稿: いしかわ | 2006.02.05 22:16

snさんこんばんはー。

ASIMO見に行きたかったですー。
いこうかなとかなり悩んだんですが、
大会の準備もあるし諦めました。
snさんのコメント読んでますます見たく
なりましたー。

ところでASIMOのデモについて質問ですが、
全部1台のASIMOでやってました?
というのは走るASIMOとトレイを押すASIMO
って同じASIMOだったのかなーと思い質問
しました。

ではでは。失礼いたします。

投稿: ゆみ@光子力研九所 | 2006.02.05 23:39

 いつもながら丁寧なレポート、お疲れ様です。
 15時の会ですが、私もASIMOを見に行ってきました。
 こちらはトラブルが無く、スムーズな進行でした。10時の会はお得だったんですね~。
 走る様は、思ったより速く滑らか、静かでここまで出来てるんだと感動しました。
 が、ASIMO体操が思ったより子供だましで・・・げふん。

>ゆみ@光子力研九所さん
 はじめまして。
 横槍で申し訳ないですが、ASIMOは、走った後舞台ソデ(?)に引っ込んで、出てきてトレイを運んで引っ込んで、また走って~、とまるで1台でこなしている様でした。
 熱持ちすぎなのか、メンテがちょくちょく必要なのかなぁ、と思いましたが、指摘されて考えてみるとみると、ハードかソフトの異なる別々のASIMOなのかもしれません。外見は全て同じに見えました。

投稿: ナオキ | 2006.02.06 00:38

>いしかわさん

 そういえばすぐ脇は青山墓地でした! ご先祖様も見物に来る、それがアシモパワーと言う辺りで一つ(笑)。

>ゆみさん

 コメントありがとうございます!
 実はご指摘頂いた点、書き漏れていたのですが、怪しいと思われる節があります。

 デモの途中に、休憩としてアシモが舞台袖に下がる事が、計二回ありました。
 一階目は走るデモと、ICカードの認識のデモの間。二回目はICカードの認識が終わった後、最後のアシモ体操との間です。

 11時のデモでは、二回目の休憩の後に、八の字走行をもう一度披露していました。
 この間、別のアシモと入れ替えていたとすれば。走るアシモ→無線認識するアシモ→再び走るアシモと言う順に出していたのかも知れません。

 三回目に出て来た時に、わざわざ走っているあたり、今にして思うと推理小説のトリックみたいでもありますね。なんだかわくわくします(笑)。

>ナオキさん

 見に行かれたんですね! 15時の回はいかがでしたでしょう。11時の回の段階で、結構ものすごい人数だったんで、夕方はさらにスゴかったんではないかと(笑)。
 走りは本当に静かでびっくりしました。もっとがしゃこがしゃことしゃかりきに走りそうなイメージがあったもので。
 アシモ体操は…… あー、ええ。解説のコメントがほとんどない辺りで、察していただければと。はい(笑)。

 確かに実験機ではあっても、一体だけとは限らない訳ですからね。いれかわりのトリックなのかも知れません(笑)。

投稿: sn | 2006.02.06 02:11

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