第八回関東組ロボット練習会in武蔵工大
所用があり出発が遅れ、小粒の雨の中を、尾山台の駅から徒歩でようよう10分強。二時ごろに武蔵工大に到着。東急線沿いの大学ってデカいんですね…(変な先入観ありあり)。
大学についてからも場所がわからず、守衛さんに教えてもらうていたらくでした。
合同で練習をしている、二足じゃないほうのロボット競技の皆さんが、既に協議を開始して盛り上がっておられます。
フィールドの中央に山と積んだうまい棒を奪い合う、アルティメットうまい棒的競技(いやそんな名前じゃないと思いますが)。各機ユニークな、一種昆虫的な動きで、またこれが面白いです。
かき入れ用のブレードが回転しながら進むロボットを見て、ちょっとタイムボカン思い出しました(笑)。
そうこうしているうちに、のんのんさんに声をかけられ、下にも会場があることを教えてもらいます。
行ってみると、そこはどうやら工作室の様子。実にロボット練習会らしい雰囲気な部屋の中で、皆さん整備中であります。
ちょうどENNUIさんのちびが分解整備中で、「欠けたギア」と言うものを初めて見せてもらいました。
なにしろサーボとただのモーターの区別も、ギリギリついているかどうかのずぶの素人なれば。分解しているそばで、色々と教えてもらう事に。
本来は真っ白い樹脂のギア。黒っぽいのはモリブデン入りのグリスが塗ってあるからだそうです。
真ん中のギアの大きい方の歯車と、下のギアの小さい方の歯車が欠けているのが判ります。ちょうどここ二つが噛み合っている時に強い衝撃がかかって、両方欠けちゃった由です。なるほど。
道楽、さんのか~るも、もちろん登場。今日も目玉がぎょろりと………… あれ? あれれ?
か~る君が二台? ふしぎふしぎ。
KHR-2のカタログを見せていただいたり、ノートパソコンのスペックについてあれこれ話を伺ったり。VAIO-U1の手作りバッテリに驚いたり、派生して工作室にあるパソコン(なんと9821)をあれこれいじったり。
そうこうしているうちに、リングも上の部屋から移設。リング上の8個の紙コップを順序よく落としていく競技、ロボビリヤードが始まります。
ゆさんのノワールの動きは、やっぱり非常に独特。小さく見えますが、伸びるとそこそこ大きいロボットで。急に伸び上がる動作には、独特のものがあります。
胴体が90度後ろに回転する機構がついていて、これがどうしてなのかずっと判らなかったんですが、教えて戴いてようやく納得。なんと胴体の真ん中に可動部がついていて、胴の真ん中から体が開けるようになっています。
人間で言えば、胸のあたりに股関節がある、と言う感じでしょうか。上体が普通の向きの時は、この関節は、足を真横に開いたり閉じたりする向きになっています。これを使って開脚しての移動や攻撃を行う訳で。
また上体を後ろに傾けると、この関節が、両足のつま先を開いたり閉じたりするように開くようになります。旋回を行うには、この状態になる、と言うわけですね。大丈夫でしょうか。文面でこの動きが説明できるでしょうかと言う感じなんですが。垂直な部分がないのでジャイロがつけられない、とのお話でしたが、ユニークですごいですね。
動きもぴょんぴょんと言う感じで非常に軽快。ある種、動きが勢い良すぎて他の紙コップに当たってしまうほど。リングの金属の床は滑りが独特で、皆さん苦労されているみたいですね。
あいまあいまに、自分が持ち込んだサイコロを床で遊んでもらったりして。
さきほどギアを見せてもらったENNUIさんのちびも整備終了。サイコロをぴったり抱えてしまったのが、なんともツボにはまりました。
さて、そうこうしているうちに、練習会本体は終了。
さきほど行った二階の方の教室で、懇親会が行われます。Dr.GIYさんが、さきほどのもう一つのロボットの団体の方に二足について熱く語ったり、九州練習会の順調っぷりについて伺い、観客が多いってすごいなあ、と溜息をついてみたり。
かく言う自分はと言えば、会う人会う人に「KHR-2買うんですよね?」と、有形無形の、いや有形ばっかりだな、圧力を受けておりました。「散財なんだから散財しないと」「じゃあ代わりに予約入れとくから」って、お、お待ちやれ、おのおの方、ごごごご乱心。
いやー、「きっといしかわさんが悔しがるよ」と言う意見に心が動いたのは事実ですけども。はい。
そうこうしているうちに、お仕事で遅れていたいしかわさんが会場に登場。なにやら手に、ヨドバシの大きな袋を提げていますが…………
!!!!ッ
本日、「ロボット好きの人たちなら必ず需要がある」と、こっそり話題になっていた。まさしく、これがそのType U!
なんといしかわさん、二日前に予約して、今日来がけに受け取ってきたとのことでした。なにしろ、この場で開封です。もちろん初期設定なんかしてあるわけがありません。色んな人にかっさらわれそうになりつつ、なんとか充電開始。その間も入れ替わり立ち代り、いろんな人が見ては触ったり持ち上げたりしていきます。
思わず持ち出してしまった、ザウルスとのサイズ比較。厚さはそりゃだいぶ違いますが、それ以外はひとまわりUの方が大きい程度です。
フットプリントは、目算でうまい棒三本分。
こんな容積計算をされたUは、たぶんこの機体が最初で最後でしょう。
ZIPPONさんと二人して、「これはやばいわ」「これやばいですよね」と、会場はもちろんのこと、帰りの電車の中でまで言い続けた程の。これが、本日最大最後のサプライズでした。いしかわさん最後に来て話題全部かっさらってくなんて流石。と言うかずるいですよまったくもう(笑)。
会場をみなで片付け、再び徒歩で駅へ。自由が丘でカラオケに行く皆さんを残し、一同解散と相成りました。
後で聞いたんですが、武蔵工大でのロボットの練習会は、毎年恒例のように行われているとのこと。トーナメント戦は恒例だったとのことなので、次回また行われる時には、是非見てみたいですねー。と思いました。
自分としては、普段あんまり見慣れない、分解されたサーボの中身などが見られたのが嬉しい事でした。
……なによりまあ、最後のいしかわさんのインパクトに、勝てるものは流石にありませんでしたけども。……くうっ、悔しい。悔しいったらないですことよ。くそう負けてたま…… いや、落ち着いて。落ち着こうよ。
教訓:実機を見るとキケン。
そんな風に思った雨の日の練習会でした。
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