ダ・ヴィンチ・コード、あるいは当世『人麻呂の暗号』(★☆)
今週末からの公開に備え、ダ・ヴィンチ・コードの文庫版を上中下版と読破。所要時間は…… 4時間位でしたでしょうか。
なんていうかこう、巻末資料と脚注を首っ引きであっち読みこっち読み、と言う感じのを想像していたんですが、そんなこともなくすらすら読破できました(汗。どうもベストセラーと言う事で、読む自分のほうが気構えすぎていた様です。
まあ、そんな極端に人を選ぶような本なら、そもそもベストセラーになりませんわな(汗。
詳しい内容は差し控えるとして。思い出したのは人麻呂の暗号やそのほか類書の事。古今様々な説話や伝説を、うまく枝葉を落としてスマートにまとめていますが、ハマる人は、これをきっかけにヤバい方向にはまるんだろうなあ、と思う。そんな感じの内容でありました。
そういえば半年前、六本木でレスター手稿が公開されてたのを見に行ったとき、既に山積みだったんですよね。ダ・ヴィンチ・コード。
それにしても、読んだ時から、映画にしやすそうな感じだなあ、と言うより映画的な小説だなあ、と思っていたので。思ったとおりに映像化されているかどうか、今から楽しみです。
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コメント
これはノン・フィクションだ!なんて書いてるのは、「神々の指紋」を思い出すなぁ…古くは「第3の選択」とか「衝突する宇宙」かな?
取り敢えず読む予定は無いですが、皆神さんのネタバレ本で楽しむとは思います…。
20年程買えなかった、念願の「ゲド戦記」をソフトカバー版ですがセット購入出来ました…ジブリのお陰ですね。でも映画は観に行きませんからw(ガッカリ確実と思うもの…)
投稿: 宙 未来 | 2006.05.15 22:29
>人麻呂の暗号
以前、愚弟が「ヒトマロ・コードってタイトルにして再版すりゃ売れるんじゃねぇの」と云っていたのを思い出しました。
帯にひと工夫必要ですかね。
投稿: サンドマン | 2006.05.16 23:29
>宙未来さん
まあ、「元ネタの資料は全部実在してるよ」とは言ってますけど、内容がノンフィクションだとは言ってないんですよね。この辺の妄想着火の匙加減は立派なものだと思います。
ゲド戦記は…… これまた懐かしい。小学生の時、図書館で借りて読んだ思い出がありますなあ。
>サンドマンさん
「古代日本にダ・ヴィンチを凌ぐ人物がいた!」みたいな。
「いま明かされる、イタリアを凌ぐ《大和ルネサンス》!」みたいな。
ヒトマロ・コードは京都の老舗が実用新案取ってそうな名前で、いまひとつひっかかります。
投稿: sn | 2006.05.17 22:10