第十回ROBO-ONE観戦記【予選編(4)】
【午後の部・3】
さて、16時から午後の部が開催となります。審査員と西村委員長から、ここまでの中締めのコメントを頂いた後、最終組15体に突入です。
ちなみになぜかここで、長井市作成のお酒が登場していました。ロボ・ワンカップとの由。限定600本なんだそうです。
60 294 バイオロビンソン 吉田ロビンソン
スペシャルで面白い動きを見せたバイオロビンソン。しかしええと、これはなんなんでしょう。背中に巨大なアームというか、オプションパーツを搭載というかおんぶしています。片方はセンサー、もう片方がキャノン砲だそうなんですけども。デモ開始直後、パージされたオプションパーツは、歩いて自力で退去します。なんだったんだろう。
本体はダッシュを試みますが、安定がいまひとつなのかちょっと途中で転がってしまいます。攻撃モーションの最中でも転倒してしまいますが… 起き上がるときに、胴が前向きに折れているのが見えますね。
最後は時間ぎりぎりに兎跳びを披露し、予選でも終了です。
61 339 WR-13 GARUDA チームマリモト
オレンジの外装のついたロボット、ガルダ。仰向けに倒れた姿勢から起き上がりますが、これは手足が非常に長い、かっこいいロボットです。足裏が非常に小さいにも関わらず、きびきびと歩きます。歩行中にちょっと転倒してしまいますが、これは随分とスマートな動きですねー。
腕と脚を曲げての兎跳びは、非常に綺麗な動き。腕立て伏せは片腕と両腕両方。足首が前に傾いて、ちゃんと足裏をついた状態で腕立て伏せです。最後はリングぎりぎりまで飛ぶバック転を披露。踏みとどまるかどうか、と云うところですが惜しくも落下してしまうものの、これは非常に格好良いデザインですね。
足裏の寸法は、人間で180cmだとすると足裏30cm相当との事。ううん、スリムですね。
62 325 Reon 浜松工業高等学校 知的制御研究部
Reon、ちょっと歩行して礼のあと、デモ開始。ちょっと動いたところで、しかしちょっと不安定に転倒。倒立して両腕で体を支え、足を開いた上体でぐりぐりと全身。その後は小刻みながらも兎跳びを披露、ちょっとした攻撃モーションを披露し、最後に倒立から両腕を広げ、一点倒立に挑む…… も、転倒してしまいます。ちょっと惜しい終了でした。
63 74 ナガレホワイト フラワー戦隊ナガレンジャー
さて、先行したナガレブラックに対しナガレホワイトの登場です。腕の先に爪構造を持つほか、軽量な感じのロボットです。
まずは兎跳びを出しますが、製作者さんの横にいるお子さんからダメ出しが。手を使ったからダメなのか、と手を後ろに組んで再びジャンプ。「まあまあかな」とのコメントが入ります。
膝まわりはブラックと相通じる構造で、膝ブロックそのものが回転する事で、うさぎ飛びを可能にしたとのこと。しかし膝のサーボは直前に故障してしまい、資格審査5分前に修理が終了したのだそうです。脚のネジが一本抜けた状態で資格審査を突破したとの事でした。
64 229 I-one I-one
韓国から参加のI-one。メタリックボディが渋いデザインのロボットです。腿のあたりが盛り上がってますね。ダッシュしますが、しかしちょっと転倒。その次は引いたマットの上に逆立ちを行います。脚を伸ばしたままで倒立し、乗った板を持ち上げて、斜めに20度ほど傾けても、そのままの姿勢で倒立を維持しています。
ついでゆっくり屈みこんだ姿勢から、その場ジャンプで兎跳び。さきほどのMYROも5kgと言っていましたが、このI-oneも重量5kgなのだそうです。この位のレベルが中量級なんですかね。
因みに韓国語でも、兎跳びは兎跳びだそうです。
65 214 Tashiroid 田代 知弘
白いロボット、タシロイド。機体全身に各種センサが搭載されており、足裏のスイッチが設置する事でデモが開始するとのことです。
移動のあと、前後方からの起き上がりのデモと屈伸、横歩きから手先を使っての攻撃を披露して、デモ終了となりま…… あれ、兎跳びが無かった様な気がしますが、これは。
66 121 ローリングピラニ 法政大学電気研究会
緑のロボット、ローリングピラニ。いつもはおかもちに乗って登場するピラニ、勢い良く手を振って元気よく登場です。兎跳びでその場ジャンプ、さらに床に敷いた本に飛び乗り、飛び降り。ゆくりとした歩行の後、連続パンチを披露。ちょっと前のめりに倒れてしまいます。
最後は前方に一回転し、ひねりを入れて立ち上がる… ちょっと途中手が入りましたが)ローリングを繰り出して、締めとなりました。
67 312 栄君 山形電波csc
さて、こちらも高校生さんチームでしょうか。KHR-1ベースなんでしょうか、栄君の登場です。歩きから上体を左右に振っての走行、屈伸風の動作からほんのちょっと兎跳び…… ううん、微妙にちょっと跳んでいるかどうかと云う感じですけども。
ゆっくりした動作で旋回動作の後、ちょっとくたっと倒れてしまいます。最後は礼をいれて、終了でした。
68 338 Gumrear K.R.C.
ガムリア、と読むんですねこれは。winCEを搭載したガムスティックスと言うボードを使っているのでガムリアと云う名前なのだそうです。
発生した断線の影響があるらしく、前方立ち上がりの最中で停止してしまいます。今度は後方からの起き上がりの最中に、システムが落ちてしまったとのこと。LEDは怪しく光るのですが。
起き上がりの最中に再度断線があったらしく、残念ながら再起不能。途中でのリタイアとなりました。
「ウィンドウズCEで動いているのは、何かこだわりで?」「誰も使っていないので」 その執念こそ良しですよね。
69 109 Combatiente 栃木県産技大ロボワン研究部
赤いボディに、なにやら丸い黒い円盤が搭載されている、変わったデザインのコンバティエンテ。前に倒れてから腕立て伏せですが、なんか腕立てでつま先まで浮いてしまう、ものすごい豪快な腕立て伏せです。
起き上がった後兎跳びに移行しますが、慎重ーにポーズを取って跳んだ… 拍子に、どうにも後方に倒れこんでしまいます。4,5回繰り返しますが、なんとも上手く行きません。バッテリが力尽きたのか、攻撃モーションや普通に立っている姿勢の中でも、倒れてしまっておりました。
70 178 Motor Doll Project Motor Doll
マテリアルの色剥きだしのモータードール。複数個のマイコンを搭載し、分散制御して動かしているロボットとのことです。ロボットが重いとのことで、腕や脚を使った小刻みな起き上がり。脚をじりじり引きながら、ゆっくりした起き上がりですが、上手く行かず起き上がり中に倒れてしまいます。一種のレジュームのようなもなのか、ダウンした際にダウンする前の動作を記録していて、復帰した時に、ダウン前に行っていた動作を継続して行うのだそうです。
71 324 鍬丸 大同工業大学 ロボット研究同好会
おお、これは… 瞳の紋章を搭載したロボット登場。ロボットにカメラと無線を搭載していて、見ている画像を、横にあるパソコンに無線で転送しているのだそうです。
横のノートでロボットの視線の先のものが移ってますけど、ノイズの乗り方がいかにもそんな感じでかっこいいですねー。前方歩行、後方歩行から、匍匐全身を披露。なんだか転んだ時に、カメラが一瞬ノイズで一杯になるのがなんとも言えず。
攻撃モーションから、腕をぐるぐる回して催眠術の構え。「兎跳びが飛んでいるように見えるー、見えるー」とかやってます。でもその直後、時間ぎりぎりに放った兎跳びは、議論の余地のない、ちゃんとした跳躍でした。
72 327 かみのやまR-06A テクノカレッジ郡山マイコンクラブK-LABO
青い角、青い肩、黄色い胴のあたり。どこからどう見てもグフの皮をかぶったロボットです。攻撃というか突っ込みから屈伸に、さらには屈伸を改良したと言ううさぎ飛びへと移行。もう一度上段打ち払いみたいな突っ込みを放って、終了となりました。
グフの皮は、発泡スチロールを削って作ったんだそうです。心配になるのは放熱ですが、エアフローはきちんと考えてあるみたいですね。
73 68 MAJOR まつしろ
さて73体目、最後の選手はメジャーです。銀色のボディに、前方と後方からの起き上がり、ちょっと上手くいかない片脚兎跳び。サーボの故障などトラブルが相次ぎ、プログラムの書き込みが出来なかったものの、一回棄権を申請したあとプログラムの書き込みに成功したため、参加したとのことでした。
「ここでダメだったら止めようと思っていた」との事でしたが、ここで予選参加の実績が出来ました。望みをつないで、予選73体。これですべて演技終了です。
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