第十回ROBO-ONE観戦記【決勝編(準決勝~三位決定戦~決勝】
宇宙大会絡みの話が、ちょっと休み時間に流れています。
ロシアのロケット会社を使って打ち上げるつもりだったけど、事故があって以来、ちょっと怪しいとの事。いや僕もあのニュース聞いてこっそり心配してたわけなんですが。そこで人工衛星をJAXA経由で打ち上げる事も考えて、8月末までに申請を行っているんだそうです。
ただJAXAの試験は非常に厳しいので、その辺はon PCでのシミュレーションなどを繰り返して克服していきたい、とのことでした。
さて、準決勝開幕。 なんと緞帳の向こうからリングアナ登場。そしてロボットと製作者は観客席後方、花道からの登場となります!
【準決勝】
第1試合
○ivre vs ×MYRO
長柄の持道具を両腕に構えた、辛い小兵のイーヴ。韓国から来た鋼鉄の大巨人マイロ。一番の小型と一番の大型、とんでもないほどの体格差の勝負となります、これはどうなるんでしょう。
のしのし進むマイロに、慎重なイーヴ。まず突撃するマイロですが、イーヴうまく回避していきます。なんとイーヴが腕を伸ばした瞬間、マイロが真正面から突撃。まるごと薙ぎ倒されて1ダウンを奪われます。しかしマイロが歩いているところに、イーヴ、分銅のように腕を振り回し一撃! マイロ、立ち上がりに人の手が入り、ダウンを失います。
慎重に接近する両者、伸ばした腕がいきなりマイロの胴体にまっしぐらに突っ込んで、マイロ2ダウンを失います。リング脇で戦っていたイーヴ、ちょっと動作に誤りがあったか、リング脇で一回転したあと転落、これで2ダウンとなります。
しかし油断も隙もないイーヴ。マイロが背後を見せたところに、今度は後ろから腰のあたりに槍の穂先ががっしりとヒット。重心を押されてマイロたまらず吹っ飛び、3ダウンを失っての敗北となりました。
3-1でイーヴ、マイロを下して決勝に進出。さすがに大きいマイロ、小さい相手には大きさを生かした戦い方を出し切れず、イーヴの勝利となりました。
第2試合
×Black-Blade vs ○キングカイザー
皇帝キングカイザーと死神ブラックブレイド、似通った能力と安定した性能を持つ、高性能ロボット同士の対決となります。突撃攻撃と腕での攻撃をバランス良く繰り出す両者、どういう対決になるのでしょう。
まずは挑発から入るブラックブレイド、キングカイザーとリング中央で交錯。伸ばした腕でブレイドの腰のあたりを小突きますが、これは有効とならず。しかし隙をついた一撃を突きこみ、キングカイザーまずは1ダウン先取。
腕を絡めての突撃がぎりぎり体をかすめ、ブラックブレイド、ダウンを奪いきれずスリップ。何度かバックアタックを仕掛けたブラックブレイド、何度目かの後方攻撃の際、攻撃のタイミングを読まれてキングカイザーにカウンターされ、2ダウン目を奪われます。
今度は中距離での横突きの繰り出しあい、お互い間合いを少し切り替えたかと思うと、一気に突撃してきます。キングカイザー、最後はいきなり両腕をついての浴びせ蹴りを繰り出して、ブラックブレイドを圧倒。
似た構成と似た技をお互い繰り出しあう好勝負だったのですが、しかし終わってみればキングカイザー、ブラックブレイドを3-0、押し切ったスコアでの勝利となりました。
【三位決定戦】
○MYRO vs ×Black-Blade
さて、大巨人マイロと死神ブラックブレイド、三位決定戦に挑みます。このクラスの相手が敵であれば、マイロの能力が生きてきそうですが…。
先に仕掛けたのはブラックブレイド、しかしマイロに弾かれてしまいます。俊敏に動くブラックブレイドが、マイロの周りを廻ってポジションを探す展開。マイロ、カウンターを打ち込んでブラックブレイドを吹き飛ばし、ダウンを奪います。横突きでもモーションが大きいマイロ、まるで突風のように、ブラックブレイドを巻き込んで吹っ飛びます。
立ち止まったマイロは倒せないのでは、と云う声が飛ぶ中。しかしブラックブレイド、下からめくるように突撃し、マイロの腰を下から突いて薙ぎ倒します。1ダウンを奪い返し、なおも果敢に突撃しますが、動くまじきは重量差。何かするたびに弾き飛ばされてしまいます。
最後はブラックブレイド、マイロの横突きに薙ぎ倒され3ダウン。3-1でマイロ勝利し、第三位はマイロとなります。
【決勝戦】
×ivre vs ○キングカイザー
極端なほど特化した性能を持つ超攻撃型ロボット・イーヴと、バランスと安定性に優れ、多彩な引き出しを持つ正当派ロボット・キングカイザー。タイプの違う強豪同士の決勝戦です。
イーヴ、ファーストコンタクトでいきなりキングカイザーを押しのけ、1ダウンを先取! 腕を振り回していきますが、この振り回した腕をしかし、キングカイザーしゃがんでやり過ごしてみせます。カイザーの頭上をイーヴの腕がびゅうんと旋回してゆきます。
キングカイザー、反撃で1ダウンを奪い返し、今度は背面飛びに海老反りに突進、イーヴを巻き込んで倒し2ダウンを奪取。複雑に絡まったロボット同士、レフェリー権限で止めて分けられ、2分02秒を残して再開となります。
再開後、両者リング中央で交錯。キングカイザーの突撃を槍を伸ばしてかわすイーヴ、後方回転蹴りも前に歩いて打点を外して見せます。まるで爪を回すようにして回転するイーヴ、横方向にスピンしながら転がり、起き上がります。
全身の重みを乗せて斜めに振り下ろす、大上段振り下ろしのような一撃を、イーヴ何度か放ちますが入っていきません。今度はまるで、ゆっくりとのしかかるように、両腕の爪を伸ばしたイーヴ。そのままキングカイザーにのしかかり、体重を乗せてゆっくりゆっくり押しのけて、2ダウン目をもぎ取ります。
ここでラスト10秒のコールが入り、両者2ダウンのまま延長戦に突入。レフェリーと両選手とで慎重な打ち合わせが行われ、並行して調整が行われます。
2分の調整とテストのあと、決勝戦再開。
真ん中に突撃する両機、キングカイザー、回転キックをいきなり放ちますが、これは間合いが遠い。リング脇で両者、交錯します。キングカイザーは次々と回転蹴りを放ちます。つぎつぎとかわすイーヴですが、最後は伸ばした腕がキングカイザーの回転蹴りにつかまって、地面に押し付けられます。攻撃を切り返された格好で、これがラストダウンとなりました。
「残念ですけど、前回3位、今回2位。次回こそは優勝したいと思います」(ゆさん)
「Jクラスで次男が優勝させていただいて、今日は長男が優勝させていただいて、私は本当に幸せ者です」(マルさん)
「前回はベスト32でしたけど、今回は優勝できて嬉しいです」(マルさん息子さん)
試合直後のコメントは、皆さんこんな感じでした(不正確だったら申し訳ないです)。
さて、このあとは。第二次ランブルボールとなります。
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