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2006.09.17

第十回ROBO-ONE観戦記【決勝編(二回戦)】

 さて、午前の部でてきぱきと、一回戦十六試合、全試合の半分がスピーディに終了。みんなして屋台にむらがるお昼休みを経て、ここからは二回戦となります。しかしなんでまたメイドさんがいたんだか。
 それはともかく、リングの状態や起き上がりなどに、ちょっと不安の出た一回戦でした。さて二回戦にはどうなりますでしょうか。

 リング上は企業のPRタイム。六色のROBONOVAによるデモンストレーションが行われます。色が違うと、だいぶ印象が違うなあ。
 1/12のガンダムも、リングサイド脇に移動。ベスト16に勝ち抜いた戦士達を見守ります。ビームライフルかついで。

 協賛企業の紹介の次は、ROBO-ONE GPの紹介です。

【ROBO-ONE GP 特別試合】
○ダイナマイザー vs ×締切F

 ここでGP選手を代表して、ダイナマイザー&スギウラファミリーが登場。リング上でデモが行われます。お辞儀からサイドステップ、旋回しながらの移動や横歩き、片脚立ちの飛行機、匍匐前進、予選で繰り出せなかった後方兎跳びから悔しがりまで。
 さてどうやら、エキシビジョンマッチとして試合をやるようですが、相手は…… 締切F! 締切F!? 「(インプレスTVの)高橋さんの姿が見えない」とか、ロビーでちょっと評判になっていたんですが、なんかものすごいところで登場です。締切F、初の実戦投入じゃないですか。うわー。

 さて試合開始。問題の締切F、ゆっくりした動きで間合いを取りますが、ダイナマイザーが容赦無くびしばしと攻め込みます。何故かずっと背中を向けたままのダイナマイザー、後方浴びせ蹴りを回転しながら二回立て続けにヒット。二回のダウンを奪い勝利のポーズのダイナマイザー、最後は後ろ向きに走りよって裏拳を繰り出し、あっと云う間の3ダウン。
 初の実戦で圧倒された締切F、一方的に押し切られての決着でした。

 次のGPは11月3日、石川県での開催とのこと。
 GPの説明を終えて、本戦の続きに写ります。

【二回戦】

第1試合
○ivre vs ×YGⅢ.旋風丸

 さて最初の試合は、豪腕イーヴと新星・旋風丸の対決です。これは、超攻撃型ロボット同士の対決と言っていいでしょうか。両腕に長柄を抱えた両者の勝負や如何、です。
 両者、リング中央で交錯しすさまじい叩きあい。イーヴ、鋏のようにアームを交差させて一撃を放ちます。激しいぶつかり合いの両者、かちんちゃきんと、互いの得物や腕のぶつかり合う音が客席まで響きます。
 ダウンを奪った、と見えるも1ダウンと認められず、しかし起き上がれなくなった旋風丸がダウンを申請、時計が止まらないトラブルがちょっと発生。再開しますがやはり停止。ちょっと時間の掲示がおかしくなった様です。
 其の間に旋風丸がダウンを奪われ、2ダウンでの再開となります。背後を取った旋風丸、しかし小さいイーヴに有効な打撃を与えることが出来ません。スリップダウンし腕を振り回して起き上がりを図りますが、旋風丸しかし起き上がれず。タイムを取る事ももはやできず、旋風丸10カウントでの敗北となりました。
 3-0、ivreの勝利です。

 背が低い相手に、振り下ろし中心の旋風丸の攻撃がいまひとつ効果が出ませんでした。「イーヴはハエじゃない」と云う声が飛びます。

第2試合
×繭 vs ○Metallic Fighter

 続いてはメタリックファイターvs繭の対決。速攻で取りに行くでしょうか、メタリックファイター。まずは旋回しつつ両者読みあい、メタリックファイターの突撃は一撃目はスリップとして認められず、しかし直後のニ撃目で、リングから半分はみ出るほどの一撃、これでダウンを先取。しかし起き上がりで転落してしまいます。
 再開後、繭は肉薄まで間合いを詰めますが、攻めきることが出来ず。メタリックファイター、逆に回転攻撃を放ちます。頭からずれたところに蹴りが入りますが、これは打点がずれて有効にはならず。しかしメタリックファイターの落下に、繭の服の裾が巻き込まれ、審判がタイムを入れて両機を分けます。
 交錯の衝撃で、ちょっと膝パーツが欠けてしまった繭。再開直後、メタリックファイターの突撃はしかし有効とならず。立て続けに放った一撃には繭がカウンターをぶつけ守りきります。カウンターで攻撃は弾いたのですが、しかしその後のスリップから繭が復帰できません。さっき絡まった時に肘か腕がやられたのか、タイムを取って1ダウン、なんとか復帰します。
 繭2ダウンで再開、直後に繭、スリップして後方にダウン。もはや起き上がり不能と云う事で申告が行われ、ギブアップでメタリックファイターの勝利となりました。
 繭の損害は腕の骨折と膝の損傷との事。メタリックファイター、三回戦に進みます。

第3試合
×WR-13 GARUDA vs ○I-one

 長身ロボットと大型ロボットの対決、ガルダとアイワンの勝負となります。先程からあまり調子が万全とは言えないガルダ、トラブルなく動けばいいのですが。
 横歩きで間合いを計るガルダ、歩いている最中にバランスを崩しスリップ。なかなか起き上がれませ…… いや、起き上がりました。アイワン、後方から腰のあたりに突きを入れ、一瞬贈れてガルダが崩れ落ちます。

 10カウント前、タイムを取るように促されますが、シャフトが欠けてしまったという事で復旧不能と判断、ギブアップによりアイワンの勝利となります。

第4試合
×ARIUS vs ○MYRO

 ひそかに角先が二股になっている一番星アリウスと、リベット加工もかっこいい大鉄人マイロの対決。マイロ、ゆっくりと接近して突撃を放ちますが、これをアリウスかわしていきます。マイロは先程から激しい身投げ攻撃の連続で、ものすごい音がそのたびに響きます。ダウンによる蓄積ダメージに耐えられるかにかかってきそうですが……
 アリウス、マイロの攻撃の直撃を食らいダウン、起き上がりに苦労して起き上がったところに、すかさずカウンターが入って2ダウン目が入ります。マイロ、連続して突撃を仕掛け続けますが、がちんがちんとすごい音を立てて倒れ続けます。
 マイロ、最後は後方にもう一度ダウン攻撃を放ち、アリウスを圧殺。あっと云う間の3ポイント奪取で、圧倒的な勝利となりました。

第5試合
○Neutrino X vs ×Cavalier

 お互いちょっと本来の調子の出ていない、ニュートリノXとキャバリア。ニュートリノはぎりぎりまでの調整を乗り切っての登場です。
 試合開始。ニュートリノX、一気に突撃してキャバリアを押し切り、1ダウンをいきなり奪取。至近距離での絡み合いのあと、分けて再開。ニュートリノ、なにかしようとすると、後方へと倒れてしまいます。何か体が不自然に揺れていますが、大丈夫なんでしょうか。倒れるか倒れないかの不安定な姿勢で、ニュートリノ果敢に攻めます。キャバリアも腕を繰り出しますが、相手が間合いに入ってきてくれません。
 しかしなお起き上がりは可能。予選デモで見せた回転兎飛びで相手を押そうと試みます。頭だけリングアウトしてしまったニュートリノX、これでスコアは1-1となり時間はほとんどゼロ。
 ニュートリノがスリップした拍子に時間切れとなり、10カウント以内に復帰成功。スコア1-1のまま、ここで延長戦に突入します。

 さて調整の後、延長戦に突入。ニュートリノ、一気に突撃し、キャバリアも腕を振り回して迎撃します。背中合わせで交錯した両者、押されたニュートリノがダウン。これはスリップです。キャバリアの後方からの攻撃を、ゆらゆらしながら交わすニュートリノ。最後は倒れこむような一撃を放ってキャバリアを押し切り、ニュートリノ、ベスト8進出です。

第6試合
×九共大-疾風 vs ○Black-Blade

 学生チームvs悪人チームの対決、そんな感じの雰囲気で。疾風とブラックブレイド、細身のロボット同士の対決です。いつものように挑発から入るブラックブレイド、早い足運びでポジションを狙います。
 リング脇で交錯し、ブラックブレイドまず1ダウンを先取。立ち上がりに二発目を重ねますが、うっかり同じ技を出してしまい無効打撃となります。スリップ、いくつかの攻撃が認定されません。疾風の踏み込んでの打ち下ろしパンチがブラックブレイドに絡み、分けられます。
 分けて再開、ブラックブレイドニ撃目を放ちダウンを再び奪取。攻撃を続けるブラックブレイドに、疾風うまく攻めていけません。踏み込んでの突きは鋭いのですが、がちがちとブラックの爪が相手とかする音が響きます。
 両者、リング中央で交錯しスリップ。時間切れぎりぎりに疾風、ブラックブレイドに一矢を報いてダウンを奪い返しますが、決着は2-1。ブラックブレイドの勝利となります。

第7試合
○キングカイザー vs ×Wimbledon

 赤い皇帝キングカイザー、第二の試合。一回戦で格闘も強い事を証明したウィンブルドンとの対決に臨みます。慎重に接近した両者、まずはリング中央でダッシュ攻撃が交錯。キングカイザー、中距離から伸びる腕を打ち込んで牽制しますが、なかなか届かず。しかし両腕を突き出してののしかかりで、まずは1ダウンを奪います。
 無理なく起き上がるウィンブルドン、一回転してのあびせ蹴りを放ちますが、とっさにしゃがんだキングカイザー防御。しかし両腕を上げての突撃を浴びます。のしかかられて二秒ほどは耐えますが、重さでダウン。キングカイザー、2ダウン目を奪われます。
 両者ダッシュ攻撃の応酬となる対決。キングカイザー、後方から身をひねって背面飛びに突っ込み、2ダウン目をゲット。これで2-1となります。
 リング際まで追い込まれたウィンブルドン、残り時間ぎりぎりに反撃の一撃を放ちますが、これはダウンとは認められず。2-1でキングカイザーの勝利となります。

第8試合
×マジンガア vs ○AFURO(A-Do Type10)

 イロモノ対 いやそのええと、マジンガアとアフロの勝負です。ちょっと元気のなかったマジンガアと、やけに元気のあったアフロの対決。GPでは何度も見た対決ですが、これはどう展開していくのですが。
 「アドは一位通過ですからね。一位通過一位通過一位通過ですから」 妙にプレッシャーかけられてます。リング中央で両者、ダッシュ攻撃の打ち合いでスリップダウン。アフロ、大きな頭でのしかかりますが、マジンガアに当たりません。
 アフロ、頭突きが入ります。弾き飛ばされたマジンガア、リング脇で起き上がりきれず転倒。1ダウンをアフロが先取します。
 再開後、ファイト! の一言の直後、ころんと横に転んだマジンガア。なんとか回復したところ、なんとアフロが前転して回転攻撃を放ち、マジンガアを押し出してリングアウト! アフロ、2ダウンを奪います。
 最後はアフロがスリップしたところに、マジンガアがマスタースレーヴで腕を振り回していた所、なんとバランスを崩しリング脇から後方に! マジンガア転落して3ダウン、なんとアフロ、マジンガアを一方的に下しての勝利です。

 コメントは「アフロの禁欲に負けました」  ……いや本当にそう聞こえたんですけど、あとの解説を聞いていたら「金欲」だった様です。ううむ。

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