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2006.12.16

かくも長き補足(☆)

 数日前の記事、「アヴェンジャーズ・アセンブル!(☆☆☆)」の私家版注釈。

※ムッシュムラムラ… アニメ版ファンタスティック・フォーを日本語訳した「宇宙忍者ゴームズ」にて、ガンロック(ザ・シング)の口癖。原文では"It's clobberin' time!"の筈。のちにダチョウ倶楽部の持ちネタとして有名になりました。

※150人を超えるマーヴルヒーロー… マーヴルコミックス社から発売されいてる&過去に発売されていたヒーローコミックのヒーロー達は、(基本的には)同じ世界に存在しており、時には、それこそこのゲームのように協力して行動する事もあります。
 最近映画化された作品で言うと、「X-MEN]「ファンタスティック・フォー」「スパイダーマン」「デアデビル」「ハルク」などがマーヴルユニバースのヒーロー達。それぞれに友人や共通の敵も多数。

※ドクター・ドゥーム… 「ファンタスティック・フォー」の宿敵で、マーヴルで尤も有名な悪役の一人。悪知恵に長ける悪のリーダーと言った位置付けで、ゲーム「マーヴルスーパーヒーローズ」でも、最終ボス前の中ボスとして登場。
 「ファンタスティック・フォー」の映画でも登場していましたが、ずっと「ビクター」と本名(ビクター・フォン・ドゥーム)で呼ばれていました。鉄仮面と緑のフードがトレードマーク。

※ヴィラン… ヒーローの対義語。アメコミで言うところの、所謂「悪人」の総称。「スーパーヴィラン」と云う事も。「MARVELS」の定義を借りれば、「変な服を着たただの人間」。
 ちなみに「ヴィジランテ」は自警団員と云う意味。アメコミ内ではヒーローと同義で使われる事もあります。

※アヴェンジャー… 「アヴェンジャーズ」はマーヴルで最も有名なスーパーヒーローチーム。参加もしくは接触した事が無いヒーローは皆無なんじゃないかと云う位。
 「CIVIL WAR」のストーリー中で目下政府側と反政府側に分裂している様ですが、どうやらアイアンマン中心に「マイティ・アヴェンジャーズ」と云う新チームが結成される動きになっている模様。

※It's clobberin' time!!… ファンタスティック・フォーのメンバー、ザ・シングの口癖。主に敵をぶんなぐる直前に(又はぶんなぐりながら)言い放つ。日本語訳は「ムッシュムラムラ!」「戦いのお時間だぜ!」「正義の鉄拳タイムだ!」等。

※150人て… いや、いるいるいます。絶対いる。数えたことないけど。

※ジャーヴィス… アヴェンジャーズの執事。だったような気が。

※ネイモリータ… サブマリナー(ネイモア)の従姉妹。だったような気が。

※全然ファンタスティックじゃない新ファンタスティックフォー… 実物を読んだわけではないですが、噂だけ。ある事件で一時的にファンタスティックフォーが行方不明になった際、彼らの代役をやろうと名乗り出たのがこの四人。
 口を開けば「ハルクなぐる!」の緑色のでっかいの。いつでも全身火事の革ジャン白骨兄さん。酒好き煙草好きのホルモン剥き出し毛むくじゃら親父。この面子の中では被害者確定の、生活に疲れ気味の気の毒なピーター・パーカー。
 ……なんでよりによってこの四人なんだろう、とピーターを気の毒に思った一件でした。

※主にてこ入れのために… 人気が低迷したヒーローの属性を変える、と云う試みはよく行われる事で、コスチュームを変える、と云うのは、その中では最も大人しい部類のものです。『スパイダーマン3』で登場する黒コスチュームのスパイダーマン(原作でも近々復活するとか)も、そんなコスチューム変更の一環だったはず。
 ただ世の中は面白いもので、スパイダーマンの黒コスチュームからは、のちに人気キャラとなる悪のスパイダーマン「ヴェノム」が生まれています。それほど有名ではありませんが、同時期にコスチュームチェンジしたヒーロー達からは、「USエージェント(キャプテン・アメリカ)」、「サンダーストライク(マイティ・ソー)」、「ウォーマシン(アイアンマン… これはちょっと違うかな)」等と言った、言わば派生型ヒーロー達が生まれました。
 要するに、変えたコスチュームを(「やっぱり元に戻そう」と)元に戻した時、じゃあ元のコスチュームの行き先は? となって、面白いことに新ヒーロー誕生に結びつくんですね。ゲームのシステムは妙に現実の出来事にマッチしています。

※アルティメットユニバース… 近年リニューアルされた、「もう一つのマーヴルユニバース」の総称。
 30年に近い歴史のあるキャラクター達の設定を、一度現代的に整理&リニューアル(ついでに若返り)しようと云う試みのもと始められた新シリーズ群の舞台となる世界で、本家マーヴルユニバースとはパラレルワールド的に存在しています(二つの世界同士は接触してはいない様です)。
 スパイダーマンやX-MEN、FFなど、ヒーローや悪人は同じように存在していますが、設定は一部、人によっては大幅に異なっています、例えば本家では既に就職し結婚しているスパイダーマンが、アルティメット版ではまだ学生であったり、「アヴェンジャーズ」は存在せず、代わりにほぼ同じ構成の「アルティメッツ」と云うチームが存在する等。

 近年、新潮社から「アメコミ新潮」のレーベルで日本語版が出版されていたのは、この「アルティメットユニバース」のほう。

※ソー… マイティ・ソー。アヴェンジャーズのヒーローの一人。北欧神話の雷神トール本人(ソーはトールの英語読み)。魔法のハンマー・ムジョルニアをブン投げて、どんなものでも神様パワーで粉砕する無敵の雷様。ものすごく強いのだが、今ひとつ目立たないような印象が。

※サンダーストライク… 本名エリック・マスターソン。二代目マイティ・ソー。訳あって一時期、ソーの代理としてマイティ・ソーとなって活動した。本人が復帰した後は、別の魔法のハンマーを貰い新ヒーロー「サンダーストライク」となって活躍するも、のち戦死。
 息子のケヴィン・マスターソンは、未来のマーヴルユニバースを描いた「アヴェンジャーズ・ネクスト」で、新アヴェンジャーズのリーダー「サンダーストライク」(二世)となって登場した。

※ベータ・レイ・ビル… 異星人。安住の地を求め、冷凍睡眠状態で宇宙を彷徨う種族の守護者。サイボーグである彼はただ一人眠りにつくことなく、戦艦スカトルバットと共に、移住艦隊の守りについていた。
 ある事件でソーのハンマーを手に入れというか無理やり分捕り、雷神のパワーを手に入れた超存在ベータ・レイ・ソーとなる。ソー本人と和解したのち、サンダーストライク同様、新しいハンマーを貰い、新たなヒーローとなった。

※スカーレット・スパイダー… スパイダーマンのクローンが、ヒーローとして活躍していた際に名乗っていた名前。「クローン・サーガ」と云うこんがらがった話にからまっているので、解説はちょっと難しいです。

※オンスロート… 1996年にマーヴルコミックス上で展開した大事件。度重なるミュータントの迫害に、とうとうブチ切れたX-MENの指導者プロフェッサーXが大暴走。剥き出しのダークサイドは別人格「オンスロート」となり、ニューヨークを制圧。全てのヒーローを敵に廻して大激闘を繰り広げる。主だったヒーローのほとんどが行方不明となるほどの大惨事となった(もっとも全員のちに復活しましたが)。
 ゲーム「マーヴルvsカプコン」(2のほうかも)でも、ラスボスとして登場。

※キャプテン・アメリカ… マーヴルのアメコミヒーローの代表格である、不老の超人兵士。武器は円形のシールドで、これをフリスビーの要領で投げて攻撃するのが主な技。

※ゴーストライダー… 人間に乗り移った復讐の精霊。地獄の業火を纏っている、と云う事で、「炎につつまれた白骨(ツナギ着用)」と言う派手な姿で現れるのが特徴。もちろんバイクに乗っている。
 ペナンスフレアは必殺技の一つで、睨んだ相手に、自分の罪の責め苦を負わせる力がある。
 ニコラス・ケイジ主演で、映画版が近日公開。楽しみー。

※JJ… J・ジョナ・ジェイムスン。スパイダーマンことピーターの上司で、新聞社の編集長。スパイダーマンぎらいの頑固一徹親父。
 「JJにも一枚」は、ゲーム「マーヴルスーパーヒーローズ」での、スパイダーマンの勝利ポーズでの台詞。

※アイアンマン… 本名トニー・スターク。最新科学で武装したアーマーを纏い、悪と戦う男。億万長者(本年の架空のキャラ長者番付で8位)であり天才科学者でありながら、常に自分の正しさに思い悩む心の弱さを併せ持つ。キャプテン・アメリカの親友にしてライバルで、「CIVIL WAR」では、それぞれの仲間を巻き込んでの全面対決にまで発展した様子。
 こちらも映画版の企画が進行中。ちなみにリバーサルレイは掌から放つビーム。

※ホークアイ… アヴェンジャーズの古参メンバー。超人ではないが弓術の達人で、特殊な矢を使って敵と戦う。最近は「アヴェンジャーズ・ディスアセンブル」であっさり死んでみたり、わりとひどい目続き。

※ブラックウィドウ… アヴェンジャーズのメンバー。元ロシアのスパイ。確かロマノフ王朝の末裔とかそんな話だった様な。「マイティ・アヴェンジャーズ」にも参加予定。

※ケイト・ビショップ… 少年少女ヒーローチーム「ヤング・アヴェンジャーズ」のメンバーである女の子。特殊な能力は無いが勝気な上にやり手な性格で、他のメンバーに伍して戦う。
 初出撃の際、アヴェンジャーズ元本部からホークアイとモッキンバードとソーズマンの武装を全部持ち出したのは正直涙がちょちょ切れました。その後「ホークアイ」の名前を名乗ることになった様子。

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コメント

>ゲーム「マーヴルvsカプコン」(2のほうかも)でも、ラスボスとして登場。

最近やってこてんぱんにのされたので、1のほうで正解です。
ちなみに2のラスボスはカプコンオリジナルキャラのアビス。
「X-MEN」のマグニートーと、オンスロートは
カプコン格闘ゲーム界でも屈指の強ボスかも。

投稿: Ryoichi | 2006.12.18 14:45

 アビスと言ってもAoAではないんですね>カプコンオリジナル
 オンスロートは出てくるという話だけは聞いていたんですが、実際自力で見た事はないです(汗。マーヴル~の方の、サノスは見た事あったんですけども。

投稿: sn | 2006.12.18 22:37

オンスロートはすべての攻撃がスーパーコンボクラスと考えてください。
パターンがある程度つかめれば勝ちも見えるんですが・・・

ちなみに俺はキャプテンアメリカ&コマンドーでやってます。
マーヴルシリーズ的戦い方(エリアルレイブ)は苦手だけど
普通の格闘ゲーム的戦い方ではすごく使いやすいですよ、キャップ。

サノスは案外倒しやすかった記憶があります。
隠しキャラが使えるゲーセンで、Dr.ドゥームでの全パーフェクトクリアとか
(最大の敵はドゥーム本人)かなりやりこんだわりに
スパイディの無限コンボとかはできないんだよなー。

同時期にデータイーストからアベンジャーズの格闘ゲームも出てましたね。
クリー・スクラル戦争がベースだから、出てくるキャラにてんでなじみがないやつ(w
キャップ、サンダーストライク、クリスタル、ブラックナイトがプレイヤーで
アイアンマンやビジョンがサポートで出てた記憶があります。

投稿: Ryoichi | 2006.12.19 01:02

海外のフォトグラファーの作品らしいですけど。
ワンダーウーマンとか情け容赦ない姿ですわ。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20061218_heroes/

投稿: ミサイル超獣 | 2006.12.19 11:29

80年代中頃、マーヴルは大胆な色替えやコスチュームチェンジを試み始めます。
黒キャップ、黒スパイディ、髭ソーは既出のとおり。
アイアンマンは赤&銀のいわゆる「マーク6」になったのがこの時期です。(ウォーマシンはもうちょい後)
グレイハルクや白ビジョンもこの頃です。

客観的に考えるとキャラクターアイデンティティを揺るがす大変更なわけで、そんな無茶よくやったなあという感じですね。
今はアーティストが変わるたびにマイナーチェンジをしてますが、基本的にデザインは原点回帰、ディティールは素材感強調、というのが最近の傾向ではないかと。

>リバーサルレイ
リパルサー(Repulsor)です。いや、この間違いすごくわかるんですけど。

>ブラックウィドウ
ああ、ナターシャさん復活ですか。
ブロンドの2代目(厳密には3代目)も個人タイトル持って頑張ってたんですけど、お亡くなりになりまして。
そういうとこ、ホントに残酷だと思います。

>アベンジャーズの格闘ゲーム
ああ、それやってたわー。
ブラックナイトでボタン連打(百裂剣みたいな技)だけで結構いけた気がする。

投稿: キャプテン | 2006.12.19 12:12

>Ryoichiさん

 それは確か、オープニングで「悪人を金で買収したり」ってレッドスカルが金塊持ち出す奴でしたっけ。何故か知りませんが、先輩がそのシーン大のお気に入りでした。
 ……格闘ゲームと言うか、ファイナルファイト型だったような気も。違うゲームだったのかなあ。それにしても、意外に露出してるんですねサンダーストライク。

>ミサイル超獣さん

 オ ワー。……きっついですね、これは(汗。
 スーパーマンが妙にいい年の取り方をしているような気がするのは贔屓目でしょうか(汗。
 アイアンマンとか見てみたいなあ。人工心肺で。今と一緒ですね。そうですね。

>キャプテンさん

 うえっ。10年近く勘違いしてました(汗>リパルサー

 ウォーマシンはこの時期の組ではありませんでしたか。アイアンマンの色違いは確かにちょっと違ったっぽかったので、引っかかってはいたのです(汗。そういえば灰ハルクとか白ビジョンとかもいましたね……。
 最近のキャップはそういえば、ウロコが妙にしっかり描いてある事が多いですね。素材感重視と云うことなんでしょうね。描く人は大変そうですけども……。

 マイティアベンジャーズはなんか、ニューアヴェンジャーズとは別口みたいで、アイアンマンがリーダーになるみたいですね。ウェストコーストみたいなものでしょうか。
 なんか知らないうちに、サンダーボルツがヴィランを片っ端から吸収して異常なくらい肥大化とかしてるみたいで、面白い事になっていると言うか。wikipedia(en)ありがとう、って感じです今(笑)。

投稿: sn | 2006.12.19 22:59

>……格闘ゲームと言うか、ファイナルファイト型だったような気も。
それは「キャプテンアメリカ&アベンジャーズ」。
キャップ、ビジョン、アイアンマン、ホークアイから選べるやつです。

ここで話題に出したのは「アベンジャーズ・ギャラクティックストーム」。
DECOのアベンジャーズゲーム第2弾ですよ。

そういえばセガも「スパイダーマン」出してましたよね・・・
1面ボスが巨大化するベノムのやつ。

投稿: Ryoichi | 2006.12.20 15:39

>Ryoichiさん

 ……えー!? そんなものがあったんですか!?
 急遽検索してびっくりしました。これファイターズヒストリーより新しい作品だったとですか……。存在自体知りませんでした。

 今ならファイヤーエムブレムタイプのSLGでもいいですよね。マーヴルヒーロー総進撃で。

投稿: sn | 2006.12.20 21:22

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