やがて十三号線となる場所の真上を歩いた冬。(☆☆)
参考:東京地下鉄13号線(wikipedia)
そもそもお仕事は所謂座業で、日頃おそとに出る機会にあまり恵まれていません。まして忙しくなればなおさらです。
特に予定の無いお休みに日差しもやわらか、雨の心配も無いとなれば、これは散歩に行きたくなるのが人の情理と云うものでしょう。
と云うわけで散歩タスク実行。前々から気になっていたルートを辿ってみる事に。有楽町線新線こと、地下鉄13号線の工事ルートです。
そもそも13号線は有楽町線新線と云う名前ではありますが、池袋以北の路線は有楽町線と路線を共有しているものの、完成後は別に有楽町を通るわけではありません。池袋から明治通りのほぼ真下を通り、新宿三丁目を経て渋谷に至ると云う、ここだけ切り出してみると、丸の内線の欠けている部分を補うような形で走る路線です。
現在工事中の区間の開業は、2008年6月の予定。再来年の六月ですから、あと18ヶ月ほどの予定ですね。
その頃には、13号線と云う仮の名前ではなく、正式な名称も決定している事でしょう。都営12号線が大江戸線となったのと同じ感じですね。
さて、そんな13号線の工事中区間の上を歩いてみよう散歩道。まずはとにかく、池袋へと向かいます。
新線池袋駅の路線図。この辺は東武線・西武線との直通運転もあり良く判らない処も多いのですが(汗、途中で色が変わっているのが判るとおり、純粋な13号線としての駅は小竹向原駅・新線池袋駅のふたつ。
この途中には有楽町線の千川駅・要町駅があります。両駅には13号線用のホームももう殆ど出来ているものの、電車は停車せずに通過するに留まっている様です。全線開通の暁には、この眠れる二つの新線駅も稼動することになるのでしょう。
さて、池袋からメトロポリタン通りを通り、線路を渡って明治通りへ。てくてく南下を始めます。
しばらく南下すると、道路が立体交差しているのに当たります。下を南北に走るのが明治通り、上を東西に走るのが目白通り。
歩道の階段を上がって少し歩くと、今日何度も見る事になる看板の一枚目が目に入ります。
新線池袋の次の駅となる、雑司が谷駅です。(駅名は全て仮のものなので、変更になることもあるそうです)。
工事現場のすぐ横には都電荒川線が。ここからしばらく、荒川線は明治通りに沿って走ることになります。
橋を降りて、ふたたび明治通りへ。てくてくと南下を再開します。
JR高田馬場駅のあたりを過ぎて少し南下すると、次の西早稲田駅の予定地が見えてきます。
この現場のフェンスには、なにやらディスプレイのようなものが。
このときは何も映っていませんでしたが、工事の状況や情報を知らせるインフォメーションコーナーになっているようです。
通り沿いは、色々面白いもので一杯です。
くまったさんが最近減ったと嘆いていたフレッシュネスをすぐ近くで発見。
新宿コズミックセンターなるもの。
よくわかりませんがきっと中はとってもインフェニティな感じのコズミックパワーが渦巻いているに違いありま、思いつきで適当な事を書くのもたいがいにしないといけませんね。そうですね。本当はスポーツセンターみたいです。
菱。
絶妙かつ中途半端に解体されていたビル。
こんなところに河田の本社が。小さいころダイヤブロック大好きでした。
と言うか、よく見るとドメイン名、河田じゃなくてダイヤブロックですし。やるなあ。
通りの反対から覗いただけですが、ちゃんと受付のお姉さんの横にはダイヤブロックがもりもり展示されておりました。
そして通りの真ん中には、なんだか今にもモビルスーツかなんか出てきそうな感じの工事中物件が。
その向こうは大久保通りとの交差点ですが、ここに新宿七丁目駅が出来るようです。
この新宿七丁目駅は、ちょうどワンブロック南の交差点、大江戸線の東新宿駅と接続することになります。なんだかまた、ずいぶん縦に長いような気もしますが。
その東新宿駅近辺はこんな感じ。駅の隣、なにか作ってる気配です。
ここを過ぎると、いよいよ新宿三丁目。人通りも格段に多くなり、交通量も心持多くなってきます。
日清本社の下を通ると、新宿三丁目駅の工事中とおぼしきあたりにぶつかります。
既存の新宿三丁目駅と接続するのは当然としても、新しく出入り口とか増やすんですかね。ちょっと気になるところではあります。
花園神社を右手に拝み、丸井とか伊勢丹とかにはさまれながら、良く行くあたりをつれづれと南下。繁華街を通り抜ける最中、寄り道の誘惑を断ち切れず。タイムズスクエアでサイコロ(ロボット用)の在庫をチェックします。そろそろ新調しないとかなあ。
タイムズスクエアを抜け、代々木そして神宮へと向かいます。また人通りは急激に減少。
銀杏並木が随分と綺麗です。
次なる駅は新千駄ヶ谷駅(あるいは北参道駅)。
ここまでは大体、交差点で工事が行われていたのですが、新千駄ヶ谷に関してはやや南寄りにずれたあたりで工事が行われていました。勿論駅は南北に広がるはずですから、出口はもう少し広い範囲に散らばるだろうとは思うのですが。
そして新千駄ヶ谷付近で二件目のフレッシュネス発見。
新千駄ヶ谷から、次の明治神宮前駅まではしばらくあります。
BS朝日なんかを横目で見ながらてれてれと南下していると、神宮前一丁目あたりでものすごくでかい再開発区域に遭遇。
途方もなくおおきな更地です。ここも再開発されているということは、じきにビルとか建つんでしょうねー。
それにしても再開発事情は東京ミッドタウンで一段落かと思ったら、まだまだそんなものじゃないなあと思い知る昨今です。
判りきっている事ではありますが、竹下口のあたりから、また通行人が尋常ではなく多くなります。
なんていうかでも、くっきりした分かれ方はなんだか異様とも思える感じで。東郷神社のあたりに、なにかサーバの境目的なものがあるんじゃないかってくらい、きっぱり人が急激に増えだします。歩くスピードも格段に落ちますが、それはそれとして、明治神宮前駅の予定地に到着。
看板を見ると、出入り口の設置位置などについてはまだはっきり決まっていないみたいな感じです。
さて、残るは一駅、渋谷駅だけです。ここまでくれば目と鼻の先、と、順調に南下していると……
後方からなにやらあやしの歌声が。振り返ると、なんかこんなのが大音量で流れながら、宣伝の車が走ってました。渋谷恐るべし。
そして前方に目を向けるとなにやら人だかりが。丁度バイクが転んだ直後でした。辿り着いた頃には、通行人の人が転んだ人を助け起こしバイクを道路脇に移動させ、路面に散らばった積荷を全て回収し終えた後。そしてすぐおまわりさんが駆けつけて、転んだ人もたいした怪我ではなさそうで。通行人の人の厚情は捨てたものではありません。渋谷の人情侮るべからず。
そんなこんな強制イベント的な出来事と紙一重の状態で、渋谷駅の工事現場とおぼしき場所に到達。
13号線としての区間は、一応この渋谷駅が終着点。
ただ実際には、将来的に直通で東急東横線に、さらにみなとみらい線まで乗り入れる計画がありますから、そうなると渋谷駅は一つの結節点として機能することになりそうですね。
ともあれ、それはまだまだ先の話。今日の散歩は、ひとまずこの渋谷が終着駅です。足も疲れました、ひとまず電車に乗りましょう。
……この後、半蔵門線に乗ってまた別の目的地に向かい、全く違う用事を済ませてから帰ったのですが、それはまた別の話と云う事で。
明治通りをひたすら南下した、ある冬の日のお話でした。
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コメント
我が故郷の大動脈、東急東横線と渋谷で繋がる訳でございまして当方、興味津々でございます。
乗り換えなしで新宿三丁目に行けるだなんてステキだなー。
投稿: サンドマン | 2006.12.24 00:12
そのかわり、うっかり寝過ごすと森林公園あたりまで運ばれる、そんなマーヴェラスな事態が待ってるかもです。注意注意。
渋谷のあたりもだいぶ工事してましたね。明治通りは渋滞が多いと聞きましたが、13号線が開通したら少しは緩和されるんでしょうか。
投稿: sn | 2006.12.25 21:41