第2回わんだほーろぼっとか~にばる:ボトルトラクション
さて、次なる競技はボトルトラクション、略してボトトラです。
ペットボトルを山盛りにしたカゴをロボットが引っ張りあるいは押し、運んだ距離と、運んだボトルの本数を競うという競技です。
この競技のポイントは、運ぶペットボトルの本数を自分で決めていい、と云うところ。大きい本数を短い距離運ぶのか、少ない本数を長距離動かすのか、自分で選べるというのが勘所です。
ロボットの性能がただ優れていればいいと云うだけではない、それを把握し、どう活用して勝負をかけるのか。競技者側の選択、トライアルと云う面白みもそこにはあります。
さて、組み合わせはダッシュ!2000と同一。これも1対1の同時競技となります。
1.ミャノイ vs noir
引く態勢でスタートのミャノイ、対するnoirは、押しとはいえいきなり5本でのスタート! いきなり緒戦から、ハードルの非常に高い勝負です。
着実に引くミャノイ、重そうな動作でゴールを目指し、危なげなくゴール! noirは背中向きに押すというユニークな動きで、かしかしと押していきます。
制限時間1分一杯に押して押して、noirは1m05。いきなり好スコア。これを基準に、後続の選手が戦う事となります。
2.繭 vs クロムキッド。
意外にもパワー勝負となるこのカード、繭が勝負の5本に対し、クロムキッドは引きでの4本。ハードルの上がった勝負、なかなか機体に負担をかける勝負です。
横歩きで必死に引くクロムキッド、順調に距離を稼ぎます。一方の繭、なかなかカートをうまく押す事が出来ません。体は押そうとするのですが、カートに逃げられてしまいます。さすがに5本は重かったのか、最後は転倒。クロムキッドがうまく距離を稼いで優位に立ちます。
3.か~る vs ファイティングγ
先ほどの勝負で、足へのダメージが心配されるか~る、対するはバンブーブリッジの中核、ファイティングγ。γは3本押し、か~るは3本引での勝負となります。
引きの利点は、馬力さえ間に合えば、地道にでもカゴが進むこと。か~る、カゴの重さに振り回されつつも、なんとかかんとか、着実に前進。一方のファイティングγは背中側から体重をかけるようにして押していきますが、なかなかカゴに嫌われてしまい、うまく押し切れません。
この勝負はか~る優勢、パワー負けしたのかファイティングγ、25cmに終わります。
4.Tストーム vs プラッソンMA
押しで3本のTストームに対し、プラッソンは引きで1本。完走狙いの勝負と睨みました。着実に押すTストームに対し、プラッソンはなんと兎跳び! 兎跳びでがつがつとカートを運んでいきます。
これが意外な着実性を発揮、ゆっくりとではありますが進んでいきます。一方のTストームは着実な押しで、ゴールを決めての2m3本でした。
5.ガルー vs ファイマン
両者、一本引きでの勝負となります。非常ーに紐の長くなってしまったファイマン、「ゴールまで(カゴが)辿り着かないかもよ」との声も出ますが、どうなるでしょう。
始まってみるとコースアウトするまで力一杯引っ張り倒し、安定したスピードでゴール。一方、膝のあたりに紐のひっかかったガルー、ちょっとバランスを崩しながらも全身、最後はダウンしざま、隣のコースまで転がり込んでの終了となりました。
6.竜鬼Ⅱ vs アエロキッド2
非常に似通ったデザインの両機、アエロキッドは押し4本、竜鬼は押し2本での勝負となります。しゃがみ歩きで押す竜鬼に対し、アエロキッドは転倒してしまい、カゴのところまで辿り着くことができません。大丈夫でしょうか。
横歩きで押し始めたアエロキッド、着実に押していきますが先行した竜鬼には及ばず、しかし本数差のためにスコアは二倍となる勘定。ここは勝負に出た利点が出そうです。。
7.かじろう vs ヨゴローザ
ヨゴローザと言えば超大型の爪と腕。このパワフルな腕が競技にどう影響するのか、気になるところです。気になる本数は4本を引きでトライ。足元あたりに縄を仕掛けます。がじろうは3本の押し、この競技は初トライとのこと。
左右に蛇行しつつカゴを引くヨゴローザ、がじろうも着実な押しで進行させていきます。ヨゴローザ、まるで匍匐全身の姿勢のままダッシュするような態勢で距離を稼ぎます! 力強い運びで進んだヨゴローザとがじろう、スコア的に互角の勝負となりました。
8.アタモ vs ガノア
横歩きの構えで1本を引くアタモ、対するガノアは2本を引いての構えです。
両者とも横歩きの姿勢で引いていきますが、力強く着実に引くガノアに対し、アタモは非常に力強い動き。震動しつつも着実に引っ張りゴールを目指します。引っ張ってゴール寸前、転倒したアタモが起き上がってゴールへ。ガノアも機体がゴールにかかる検討でした。
9.マヌイ vs イデア
再びマノイベースのこの勝負、3本を引くイデアに対し、マヌイは2本を引きでの動きとなります。
着実な動きで、ちょっとずつちょっとずつ引っ張るマヌイに対し、イデアは3本の重さに機体が勝てないのか、引っ張られてしまう動きとなります。後ろ向きにぱたんと転倒してしまうなど、姿勢制御して進みますが…… なんと、記録は0cmでした。
10.サイクロプスX vs シロ助
そもそも勝負以前にサイズの違いすぎるこの両者、シロ助はぎりぎりカゴから頭が出る程度の大きさ、さすがに押すと行っても限度があります。さすがにサイクロプスX、パワーとサイズ差でカゴを蹴り飛ばし押し切ります。シロ助もほんの少しカゴを進め、維持でスコアを獲得です。
11.げんさん vs 鋼人機零式
げんさんは2本押し、零式は2本引きでの勝負となります。全体に難易度の高いとされる引き、転倒しつつも進んでいきます。一方のげんさんはやや斜めに蛇行しつつも、押して押して進む展開。途中コース修正のいしかわさん介入の神の手が入りつつも、コース中途でのタイムアウトとなりました。
12.ブラックタイガー vs うたたん
黒虎と白兎、ちょっとモチーフの対照的な両者の対決と相成ります。押しで2本、引きで2本の対決です。
開始直後、「あれ?」と云う声が。……さて、スイッチを入れたブラックタイガー、気をとりなおして競技開始。うたたんは倒れながらも引っ張りますが、なかなか距離を稼げません。
両者前進に手間取り、前進距離はあまり稼げずの終了となります。
13.素体kun vs メカボンB
これはまたパワー勝負! 4本を押しで挑む素体kunに対し、メカボンBは同じ本数を引きで挑みます。これは完走すれば、上位が塗り変わる勝負となりますが……。
横歩きで重いカゴを着実に引くメカボンB、しかし素体kunも負けてはいない、全く危なげない調子で押していきます。メカボンBは、これは頑張れば完走しそうな雰囲気。メカボンBは完走! クロムキッドと並んで、この時点での同率トップに躍り出ます。
14.キャバリア vs ローリングピラニ
4本押しのキャバリア、対するは3本引きのローリングピラニ。必死に小刻みな歩みで押していくキャバリアに対し、ローリングピラニは機体を蛇行させつつも着実に引いていきます。
キャバリアは完走の勢い、ローリングピラニも1m超えの好スコアとなりました。
(15.電龍 vs ドリラー)
両者とも2本引きでの勝負、いやちょっと調子が悪くなったか、ちょっと勝負が延期となります。
16.フロスティ vs ブルーアーマー
これもちょっと異色の対決、フロスティ、勝負に出ます! 5本引きでのトライ。一方のブルーアーマーは1本引きでの勝負。
フロスティ、ゆっくりとではありますが、自前の紐を使って着実に前進していきます! あっと云う間に中央地点突破、ブルーアーマーも着実に引いていきますが、フロスティ早い、そして強い。圧倒的なスピードでゴール! ブルーアーマーも長い紐を引いて、一生懸命に牽引。確実な足運びで1分を完走し、スコアをたたき出します。
17.ブレイブハート vs メイド号
最後はアニメイダーさんのメイド号が登場、1本での引きでトライ。再び組むこととなったブレイブハートは4本押しでの勝負となります。
腕を組んで押していくブレイブハート、一方のメイド号は、なにやら引く糸が絡まっているような状況です。時折動いている感じはしますが、どうなんでしょう。ブレイブハートは着実に前進していますが、メイド号も……
ここで1分のコール、ちょっとブレイブハートが進んでしまった感がありますが、
18.電龍 vs ローリングピラニ
さて、改めてのこの勝負、後方に一回転してしまった電龍、ロープを体に巻きつけた状態のまま前進していきます。一方のピラニは足元にロープを引っ掛ける戦法で前進。転倒しつつも着実に前進していきます。
最後はほぼ同列のラインで時間切れ。「あと二秒です! 2…… 3!」とカウントが増えちゃったりもしますが、ともあれ競技終了です。
これで登場ロボット、全てが競技終了となったのですが。さらにここで、飛び入りが一機参加となります。
19.旋風丸(デモンストレーション)
最後はGIYさんが再度、登場。ペットボトル5本を使っての引き、総合優勝の旋風丸が5本でのトライ。一瞬、一本減らそうとしたGIYさんに会場から叱咤の声が! こっそりいしかわさん、もう一本足してしまいます。
前人未到の6本でのトライ、しかし旋風丸、なんとこれを確実に進めていきます。動かない状態から2本、本数を減らしてトライ。コース中途ではありますが、無謀なトライを乗り切っての終了となりました。
これにてボトルトラクションは終了、次はサイコロシュートになります!
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