さてはて次なる読みものは
・「時の娘」と「アーカム計画」を読了。気をよくして、家にあった「英国王室史話」を次に再読することに。歴史を「ざっくり掴む」には、非常にバランスの取れた好著です。
・試しにリチャード三世のところを開くと、「時の娘」への言及もあり、リンクに納得。
・で、この人の意見だと、リチャード三世が評判悪くなっちゃった理由は、大きく言って、「治世が短かった(自分の御用歴史家を持つ暇がなかったので、記録を残せなかった)こと」と「ヨーク王家の最後の王だった」事が大きな原因じゃないか、と看做されています。
・先の方はともかく、後の方は、馴染みのある中国史に置き換えて理解してみると、だいたい理解できます。勝てば官軍の諺通り、負けた方の皇帝、滅んだ方の国には、あらいざらいの罪がひっかぶせられるものです。夏、殷では特にはなはだしく、最後の皇帝の暴虐の手口があまりに似通っているために、夏王朝が実在しないことの根拠にされていたくらいでした。
・変な話ですけど、「武士道の逆襲」のことを時折思い起こしながら、この辺りは読んでいたりしました。別に騎士道と武士道が云々みたいな話じゃないですけど、腕っぷし一本で領土をブン取って生きぬいた、掛け値なしの実力稼業の時代なのは同じこと。おのずと何かしら、共通するものがあるんでしょうね。
・そのほかにも最近あれこれ読んでました。「PLUTO」の四巻はやっぱり面白い、と云うか興味深い。このアップデートされたアトムの世界を、もうちょっと間口を広げて見せてほしいと思いますねー。
・そして「機動戦士クロスボーンガンダム 鋼鉄の七人」。これがまた、なんていうか凄いというか。長谷川裕一と云う人は、なんと言う物凄い嘘つきなんだろうかと。こんな愛情と才能に恵まれたホラ吹きがいていいんでしょうか。これはもう、ひょっとしたらガンダムじゃないのかも知れないけれど、それはそれでもいい。ガンダム以上のものと位置づけるだけのことで。
・いやまあしかし、実際の話。最初のクロスボーンガンダムだけでもいい、映像化してくれないかなあ、と切に願う今日この頃です。進化と云うのはその場所への適応であって、一直線上の進歩じゃないんだ、と云う事を、ラスト間近のトビアの手紙は、平易に物語っていると思うのです。ミハイル暁さんの「暁に、死す!」で取り上げられていて、すわ、とエントリに盛り込んだ次第。
・となりで貧血起こした人が倒れるのを見た。
本当にゆっくり倒れるんだと思った。びっくりした。
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