第十一回ROBO-ONE観戦記【準決勝~三位決定戦】
現在、14時40分
準決勝を前に休憩を挟み、企業のPRタイムに入りますー。リングは一台を撤去し、一台体勢に。
まずはバンダイ、リトルジャマーの演奏から。
その後はインフィックスのお二人による新ROBO-ONEテーマソングの紹介とミニライブの後、いよいよ準決勝に入ります!
いつものようにここから雰囲気は一変、舞台の上に登場するのはリングアナ松田さん。トーナメントはセミファイナルに突入します。
ロボットが一体ずつコールされて壇上に登場。クロムキッド! キングカイザー! テコンV! そしてキングカイザーJr…… あ、ちょっと気になってたんですが、Jrのほうはマルファミリーの弟さんが、付き添いの方と一緒に登場です。
そして重量クラスも。イーヴ、KZR-5、不知火二世、そして最後はプティが登場! いやなんかプティが出てくる前、一瞬音楽が途切れたのでやな予感したんですけど、勿論元気に登場です。
そして一人ずつ意気込みを語ります。二連覇を狙う、を宣言するキングカイザー隊に、3位、2位ときて今回は優勝を狙うイーヴ、そしてGPに続いてのグランドスラムを狙う不知火。
役者は八機、勝者は一人。一戦ごとに一人が消えていくファイナルステージ、いよいよ開幕寸前です。
勝利の条件を聞かれ先川原さん、「基礎をしっかりすること」「相手によって戦い方を変えること」のこと。西村委員長からは「軽量重量と云っても、今回はそれほどの差異はない。決着はスピードで決まる」とのコメントが。
ここで再び松田さん登場。いよいよ試合の始まりです。
【準決勝(軽量級・重量級)】
軽量級準決勝 第1試合
○No.195 クロムキッド(KUPAKUMA) vs ×No.14 キングカイザー(マルファミリー)
さあ連覇を狙うキングカイザー、立ちはだかるはクロムキッド。あらゆる能力において優れる、弱点のない鉄壁キングカイザーにどう立ち向かうのか。クロムキッド、足を生かした戦いに期待したいところです。
両者、リング中央にやや旋回しながら接近! キングカイザーの攻撃を、クロムキッドも素早くかわしていきます。突撃気味の攻撃を黒むキッド、かわしてキングカイザーがまずスリップ。しかしクロムキッドの攻撃もキングカイザーの回避に届き…… いや、当たりました! クロムキッド、キングカイザーを倒して1ダウンを奪います。
やや離れて距離をとるクロムキッド、キングカイザーも慎重に攻めていきます。今度はクロムキッド、横合いから攻撃! かすめて後ろに回ろうとするキングカイザーの隙をつき、横をすり抜けざまに一撃。2ダウンを先取します。
キングカイザーの旋回攻撃をぎりぎりのところでかわすクロムキッド、しかしクロムキッドの一撃も浅い。キングカイザーはちょっとやそっとではバランスを崩しません!
クロムキッド、ダウン攻撃を放つもこれは空振り。1スリップを奪われます。しかしクロムキッドへ狙いを定め、キングカイザーが突撃を放ち…… 命中しない! あれ、ということはこれは……。
キングカイザー、なんと2スリップで1ダウン。先取されたダウンとあわせ、これでなんと3ダウン! 素早いクロムキッドの回避に焦ったか、前回王者キングカイザー、痛恨のダッシュ攻撃。クロムキッドに破れ準決勝で姿を消しました。わんだほー代表のクロムキッド、なんとこれで決勝に進出です!
軽量級準決勝 第2試合
○No.136 Taekwon-V(Taekwon-V) vs ×No.15 キングカイザー・Jr(マルファミリー)
どっこい夢はまだ終わらない、今度はキングカイザーJrがリングに臨みます。戦うのはかつてマジンガアを破り、韓国にチャンピオンベルトを持ち帰ったテコンV。
江戸の仇を長崎で式のキングカイザーJr、クロムキッドへの挑戦権を得るべく、二回目の優勝を狙うテコンVに挑みます。
慎重にリング中央への接近、しかしテコンVの攻撃にカウンターを入れ、Jrがダウンを先取。その後の攻撃はしのいでJrのスリップとなりますが、テコンの反撃でキングカイザー、2ダウンを奪われます。今度は両者の交錯でテコンがダウン。
スピーディーな打ち合いから、キングカイザーJr、タイムを申請。素早い修正ですがこれで2ダウン、2-1で不利な展開となります。
開始直後が大事、接近するテコンの攻撃にキングカイザーJr、反撃を合わせますが弾き返されてスリップダウン。キングカイザーJr、ここで2スリップ。3ダウン目となり、キングカイザーに続いてここで姿を消しました。
三位決定戦はキングカイザーvsキングカイザーJr、なんていうことでしょうこれは。キングカイザー対決の実現です。
重量級準決勝 第1試合
○No.24 ivre(遊) vs ×No.42 KZR-5(KAZZ)
さて今度は重量級! 外見たるや、まさに塊魂。まさに地球の制止する日。金属むき出しのイーヴに挑むのは、ヨゴローザのだうとさんをセコンドに加え、パワーアップしたKZR-5です。
どちらも重量級にもかかわらず、背丈の低いロボット同士の対決です。リーチで云えば若干イーヴが有利か。
試合開始、一気に駆け寄ったイーヴ、生物のような腕の振り回し。これははじめて見ましたがワンツーパンチまで繰り出して、一気にKZRからダウンを奪います。しかしこの長い腕はあだともなる、伸ばしたところをKZRの反撃に遭い、逆に1ダウンをロスト。
リング中央での背中合わせか、どっちが前かわかりにくいんですが、リング中央での絡んでの叩きあい。レフェリーが分けて、KZRは2ダウン、イーヴは1ダウン1スリップとなります。リング中央で再び、KZR無線トラブルでしょうか、動けなくなったところにイーヴが攻撃を加えますが…… ここでマシントラブル! なんと何か外れてしまっていたようです。
いやマシントラブルではありません。イーヴ、掴み倒しを狙ってのフックの際、なんとKZRの無線のケーブルを挟んで抜いてしまったとのこと。動作不能に追い込まれたKZR、紐切りを決まり手にイーヴが勝利となりました。
西村委員長からは、故意であれば反則だが、故意でなければよい、とのこと。これは意外な
重量級準決勝 第2試合
○No.1 ヨコヅナグレート不知火二代目(Dr.GIY) vs ×No.11 プティ(Toin Phoenix)
昨日の予選から戦意の上がりきったGIYさん、入場からすでにボルテージ上がりっぱなし。ものすごく楽しそうに壇上からリングに登場です。一方のプティチームは、前試合のダメージを引きずっていないかが心配です。
駆け寄った不知火に、迎え撃つプティ。間合いを取り直した不知火、素早い横からのストレートでまずプティから1ダウン。起き上がったプティ、しかし危険。不知火に攻撃の腕がひかっかりますが倒せません。勢い余ってプティ、スリップ。さらに腕を振り回して攻撃を仕掛けますが、不知火に攻撃が引っかかった拍子に体がひねって2スリップ。これで2ダウン、プティ、攻撃が決まらずスリップになってしまいます。リング脇に立ったプティ、不知火の一撃でリング脇に沈み…… 起き上がろうと云うもがいたものの、その途中で引っかかってリングの向こうへと消えました。
最後にリングアウトまでつけての新不知火、無傷の完勝でイーヴとの対決に挑みます。
さて、このあとは引き続き。軽量級・重量級、それぞれの三位決定戦に突入します。
【三位決定戦(軽量級・重量級)】
三位決定戦、なんといっても注目のカードはマルファミリー内部争い。戦うのはキングカイザー、挑むのもキングカイザー。兄弟対決ここで実現です。父親の見守る前で兄と弟が技量を競う、これはすごい。なんだか格闘漫画の最終シリーズみたいな夢の勝負ここで実現ですが。
先川原さんからは「これはどっちが勝っても賞金はマルファミリーってことですよね」とのコメントが。流石です台無しです。
軽量級三位決定戦
○No.14 キングカイザー(マルファミリー) vs ×No.15 キングカイザー・Jr(マルファミリー)
もちろんBGMはキングカイザーのテーマ! 青コーナーからキングカイザー、赤コーナーからはキングカイザーJrの登場です!
そもそもキングカイザーの強さは、全てがハイレベルで統合され弱点の存在しない事にあります。そのキングカイザー同士が戦ったら何が起きるのか。いつも家でやっている勝負って云う気もしなくもないですが。
機動性の高い勝負、キングカイザー、回りこんでまずは1ダウンを奪います。試合中のBGMもキングカイザーのテーマです。にわかにはどっちが攻めているのかわかりづらいですが、一撃して離れ、攻撃して離れ、スリップするのもほとんど同時。難しい対決です。姿勢を落とし回転攻撃を放つキングカイザーを、Jrが反撃してダウンを奪うも、Jrは勢い余ってリングから転落! ここで2-1となります。
キングカイザーの攻撃が上手く入りません。機動性の高い両者、キングカイザーに通りすがりにぶつけられ、キングカイザーJr、これで2スリップでダウン。2ダウンとなったJr,捨て身の攻撃を放ちますが、これは浅く当たって1スリップ。
最後は後方から接近してきたJrに対し、仰向けに吹っ飛ぶ攻撃を放つキングカイザー。のしかかるようにキングカイザーJrを薙ぎ倒し、2-3でぎりぎりキングカイザーが制して勝利!
なんかまだリング上でキングカイザー同士の戦いが続く中。反省点としては「次はもう少し違いが分かるようにしたいと思います」とのこと。レフェリーさんからも「非常に私はつらいです」と云われるほどの、あらゆる面で似通った勝負の対決でした。
「これでお兄ちゃん負けちゃうと、メインパイロット交代しちゃうかも知れませんからねー。気合入った飛び込みでしたよ。『僕がいちばんうまくキングカイザーを操れるんだ!』って感じで」
って、隣で梓さんが言ってました。
重量級三位決定戦
○No.42 KZR-5(KAZZ) vs ×No.11 プティ(Toin Phoenix)
さて三位決定戦、もうひとつはプティとKZRの対決となります。何か毎回トラブルに見舞われながらも勝ち進んできたプティ、ここでもちょっと手間取りますが試合開始となります。
試合開始、プティに対し積極的に攻めるKZR、相手のコーナーへと回り込んだプティに、至近距離からKZRが一撃。挨拶代わりと1ダウンを奪います。しかし絡まったところで投げが失敗、両者スリップを取られます。
離れてのプティの攻撃を、姿勢を落としてかわすKZR、しかしスリップしてしまいここで2ダウン。
ちょっと距離を置いての慎重な睨み合い、しかし一気に突っ込んだKZR、プティを吹き飛ばして2ダウン。さらには歩行中のプティをまるで巻き込むようにして引き倒し、KZRが逆転勝利! 重量級の三位はKZR-5に決定します!
「プティの戦いぶりはどうでしたか。正直に言って頂いていいんですよ」と云われ、答えに窮するかずさんでした。
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