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2007.10.22

アキバ・ロボット運動会2007 ツクモCUPロボット大会観戦記【三位決定戦・決勝】

 さて、やや宣伝と再び休憩タイム。そのあとはベスト4での準決勝対決と相成ります。
 機動性トップのクロムキッド、トリッキーな攻め口に磨きをかけたアリキオン。バランスに優れ掴み技を温存するrsv3に、圧倒的な力とパワーで不知火を打ち砕いたダイナマイザー。いずれ劣らぬ面々が勝ち上がってきましたが、どうなりますことでしょうか。
 そんなことを言っていたら、なにやら皆さんロボットを持ち出してリングジャック。時ならぬランブル状態にお客さんも長友さんも大喜び。大上段打ち下ろしの不知火インパクトがリングを叩き、ペントが自動防御機構を披露。騎座したオートモが親指をアピールすれば、ガルーもガノアもガシャペリオンも好き放題歩き放題です。楽しそうー。
 ひとしきり盛り上がったランブルのあと、「準決勝やりますから」と注意されて皆さん撤収。それにしても素早い行動です。

準決勝第1試合
×12:クロムキッド (くぱぱ)
vs
○6:アリキオン (アリキオンママ)

 さていよいよ準決勝。ベスト4からさらに絞り込む勝負と相成ります。まずは第1試合、クロムキッドとアリキオンの対決。変則的なアリキオンのリーチを、クロムキッドがどう突き崩していくのか。懐に飛び込めるかの勝負になりそうです。
 さあ試合開始、まずは下がったクロムキッド、間合いを中盤で睨み合います。迂闊な接近を避けるクロムキッド、アリキオンもしかし読んでいきます。まずはクロムキッドの横突きが背中に胸に、しかしアリキオンなかなか崩れません。普通のパンチではなく駆け込んでの余勢を駆っての殴り、しかし倒れない。一方のアリキオンも相手の腕の戻りに腕を絡めての反撃、しかしこれも決まり切りません。アリキオン、1スリップのあと、片腕をついての長いパンチで1ダウンを選手。クロムキッド、一気に間合いを話してから駆け寄って攻撃を放ちます。当たったアリキオンが滑って後退しますがこれは…… おっと。クロムキッド、弾かれた攻撃の余勢でリングの脇からころげ出て、これで2ダウン!
 追い込まれて果敢に攻め込みますが、クロムキッドの攻撃の腕にアリキオンの反撃が絡みこれで3ダウン。3-0、アリキオンが勝利を収めます。

準決勝第2試合
×13:rsv3 (吉田ファミリア)
vs
○10:ダイナマイザー (スギウラファミリー)

 さあ、準決勝第二試合は、rsv3とダイナマイザーの対決。それにしてもダイナマイザー、大きい。頭がフラットなrsv3の、おおよそ3割増はあるでしょうか。真横に構えたrsv3に、ダイナマイザーが接近。しかし両者、間合いの取り合いで攻撃を放ち切りません。しゃがんだrsv3の頭上をダイナマイザーの攻撃が通過していきます、ワンツーパンチも上から押すような感じで有効打とならず、そこを下から押し上げるようにして、まずはrsv3がめくりあげてひっくり返し、1ダウンを奪います。落とせの指示が飛ぶ中、しゃがんだrsv3を攻めきれないダイナマイザー、しかし移動ざまに横殴りをくらい、これで1-1。
 再開後、スリップを取られたrsv、今度は近場での睨み合い、rsvが3秒の防御を使い切り立ち上がった瞬間にダイナマイザーの攻撃が重なりこれで2ダウン、分けての再開のあと接敵し、攻撃が絡まって両者バランスが崩したところをrsv3のダウンと認定、これで3-1、ダイナマイザーが勝利を収め、新ダイナマイザー決勝へ。優勝に指がかかります。

 さて10分の休憩のあと、いよいよ最終局面。三位決定戦と、決勝戦となります。

三位決定戦
○12:クロムキッド (くぱぱ)
vs
×13:rsv3 (吉田ファミリア)

 さてアキバロボット運動会も、残すところあと二試合となりました。対決カードは、双方運動性に優れるクロムキッドとrsv3の対決です!
 左右に分かれた両者睨み合い。はじめの合図とともにいったん向きを変え、両者中央で交錯、先に仕掛けたrsvにスリップが入る。お互い場所を素早く取りながらの戦い、リング脇に追い込まれたrsv、クロムキッドが先に離れてリング中央に戻りますが、移動を誘ったかクロムキッド、攻撃を繰り出して1-0。位置を素早く変えながらの叩き合いはリング脇へ、繰り出したrsvの腕をクロムが小脇に抱えてしまいますが、これは分け。rsvの攻撃が繰り出される頃には、クロムが下がって有効打撃の範囲外に出ているような有様です。肩と肩とをお互いの腕先が削るクロスカウンター、しかし一瞬の隙にクロムが打ち込んで2ダウン。
 崩れた態勢は戻らない、再開直後の出会い頭にクロムキッドのパンチがrsvを崩し、3-0でクロムキッドが勝利を収め、三位を勝ち取ります!
 「三位はrsvです!」と、ちょっとコールが間違われてしまうほどのスピーディな熱戦でありました。

決勝
○6:アリキオン (アリキオンママ)
vs
×10:ダイナマイザー (スギウラファミリー)

 さあ、これは今度はどういう勝負になるんでしょうか、アリキオンとダイナマイザー、この対決は何度も見てきた気がしますが、ダイナマイザーがビッグになってからの対決は初ではないでしょうか。
 ダイナマイザー突撃、リング中央でアリキオンを待ちかまえる。軽く見えるパンチですが威力はまるで違う、アリキオンの足裏が滑って、つるつるとその場回転してしまいます。ダイナマイザーにアリキオンのめくりが当たりますが、これはスリップ。アリキオン、ダイナマイザーの背中を狙う。しかしアリキオン、攻め手が返ってスリップ。両者睨み合いから間を広く取り、ダイナマイザーの突きは胸元に、しかしアリキオン倒れない。アリキオンはダイナマイザーの脚を取ろうと狙いますが、重量差は大きく崩れません。アリキオンの突き上げも入りますが、これでも倒せません。
 正面から接近したダイナマイザー、しかしこれは、これはなんだ! あのサイズで、これまでのダイナマイザーと同じような正面捨て身技です! 回避不能の表面積、ほとんどゆっくりと言ってもいい勢いでアリキオンをのし倒し、1ダウンを奪います。アリキオンはダイナマイザーの足下を掴みますが持ち上げきれず。ダイナマイザー、しかしどうしたんでしょう。右腕が上がったまま動かない。片腕、動かないままで戦い続けるダイナマイザーですが、足下を狙ったアリキオンの一撃でダイナマイザースリップ………… おっと、ダイナマイザー起き上がれません。腕がやられているのです。スコアで優勢だったダイナマイザーですが右腕が折れていて立ち上がれない。立ち上がれません。気がつけばテンカウント、なんと腕のサーボの配線が抜けてしまい、右腕が動かなくなってしまったとのこと。
 10カウントでダイナマイザー、まさかのノックアウト…… 優勝はアリキオンが勝ち取ります!

「嫌な予感はしていた。スミイファミリーは永遠のライバルだから」とスギウラ(父)さん。「とても嬉しい。今日の衣装はこのためだけに作ったので、沢山戦えて」(アリキオンママさんはアリキオンと同じく、ハロウィン柄の上着を被っていた)とスミイ(母)さん。
 先川原さんも「いろいろありすぎましたね今日は。喋るネタは普通は枯渇するんですけど」との由。無人の野の如く驀進するかと思えたダイナマイザーをしかしアリキオン制し、33体の頂点はアリキオンに。そして3月のROBO-ONE後楽園大会に、アリキオンがまずは名乗りを上げました。

 最後は表彰式、先川原さんの総評から。「私のためにこんな組み合わせを用意してくれてありがとうございます。前回のROBO-ONE本戦よりも面白かった。最後コネクタが外れてテンカウントなんで、まるでやらせみたいですよねー。やらせじゃないですよ」とコメント。大好評であります。
 長友さんにも「オペレーターとして出てもらいたいですよね」「ヒール役として出てみたいですね」とのコメント。
 さて、上位三名の表彰式が行われます。三位はクロムキッド、準優勝ダイナマイザー。こうして見るとほんとでかいですね。そして優勝はアリキオンであります。優勝のアリキオンママさんには、決勝進出権が与えられます。

 最後は九十九電機社長さんのご挨拶で締め括り。ロボットの最先端を支えているのは参加者である皆さんです、と言う事で、締めくくりとなりました。最後は写真撮影です。まわりはカメラの皆さんでいっぱいです。若干肩身が狭いです。

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