650gのディーヴァー。(☆)
ミステリのいいところは、問題が解決すると言う事です。
試みにディーヴァーの最新作「ウォッチメイカー」(ハードカバー)の重量を量ってみたら650gでした。
きょう同じ作者の以前の作品「魔術師」を読み終えましたが、こちらもだいたい同じくらいの重量の感じ。ディーヴァー作品は図書館に豊富に分布していることを確認してきたので、しばらくはジェットコースターミステリで食いつなげそうです。長い時間をかけて上って、すごい勢いで滑り降りるところまで合わせてジェットコースターと言うことで。
それにしても、この人の作品はとんでもない話に説得力を持たせようとする力強さに満ちあふれています。あと、まだ二冊しか読んでいませんが、どの作品でも米国内での極右勢力が(ネガティブな要因として)重要な役割を果たしているのが興味深いです。いわゆる「ミリシャ」、と言うことになるんでしょうか。ディーヴァーさんは雑誌記者から弁護士になったと言うことで、その過程での経験がこういう傾向になっているのかも知れませんね。
昔、僕の尊敬する人から、本を1トンくらい読む人の話を聞いた事があります。一時期読んだ本の重量をつけていたこともあります。質は量から生まれる。鞄の中に1.3kgを持って歩くのは厳しいですが、まだいますこし、そちら側の世界に耽溺できそうです。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 2020年読書録(一部その他含む)(2020.12.31)
- あるいは謎を語る者の覚悟について:「死に山」(☆☆☆)(2019.01.24)
- 奇譚を売る店(☆☆☆)(2019.01.17)
- 湖を越えて行け、海原の覇者となれ:新・水滸後伝(☆☆☆)(2018.09.21)
- 星を渡るは九重の塔・天駆せよ法勝寺(☆☆☆)(2018.07.09)
コメント