ロボットもの三原則。(☆-)
第一条:
「ロボットは人間を無視してはならない。」
第二条:
「ロボットは人間に劣等感を持たなければならない。ただし与えられた劣等感が第一条に反する場合はこの限りではない」
第三条:
「ロボットは前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己を疑わなければならない」
現実におけるロボットがどうかとかではなくして、所謂「ありがちなロボットもの」における、ありがちなロボットの振る舞いの基本原理、みたいなものを考えてみました。ドラえもんとか、あ~る君とか、あるいはアラレちゃんとか、ぱっと考えてみただけでも例外はいくらでも思いつくわけで、まあそう目くじらは立てずに。A型でもA型っぽくない性格の人もいるとかそんなくらいのレベルで。お気に入りは第二条。
なんていうか「人間に憧れるロボット」みたいな話って割によくあると思うんですけど、別にロボットにしてみれば人間に憧れなくちゃいけない義理はないし、人間と同じタイプの知性を持つ必要性も別にないと思うんですね。
人間の(ときとして特定の社会・集団の)価値観を基準線に置いて、人間を至上の存在と位置付け、ロボットを二番手以降に置くことで、逆説的に人間と人間の価値観に価値を持たせる、と言うやり方なのかなあ、とも思うのですが。
まあ、きのうぱっと思いついただけなので、この問題はまたおいおい考えていきたいと思っています。
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コメント
面白いですね。
一つ気になったのは
> 人間を至上の存在と位置付け
ですかね。
附則が出来るなら「ロボットは人間を崇拝してはならない」とか。
どうでしょう?
投稿: Aruyo | 2008.02.24 17:41
この三原則って、「ロボットは人間に仕える者」と言う大前提があるからこうなってるのでしょうね。
ロボットの人権、もといロボット権を認めれば、アラレちゃんだろうがハニーお姉様だろうが何でもアリかと☆
投稿: LILY | 2008.02.24 22:41
>Aruyoさん
やや、ご興味持っていただけましたら何よりです(笑)。
個人的になんかこう、「ロボットが人間に憧れるって話ってよくあるけど、それってどうなのかなあ」と言う観念を昔から持っているもので。その違和感を形にできないかなあ、と思って、こんなへんな三原則を作ってみた次第なのです。
なんていうかでも、ありがちな(もしくは一般的に思われがちな)フィクションのロボットは、人間を美化しすぎてるフシはありますよね。この路線で行くと、附則が「ロボットは人間を崇拝しなければならない」とかになっちゃいそうな雰囲気でする。
>LILYさん
元ネタのロボット三原則を提唱したアジモフ自身が書いている事なんですけど、ロボットと人間は違う知性のパターンを持ってしかるべきだし、お互いを違うものだと認識した上で協力しあうのがあるべき姿なんじゃないか、とあるんですよね。僕もこういうのが好きなクチです。
翻るに、フィクションのロボットもの、特にロボットについて真剣に考慮したとは思えないフシのものって、仰るように「ロボットは人間に仕えるもの」、しかも「それを喜んでやってる」上に「人間に憧れを持っている」と言うような暗黙前提のものがかなり多いと思うのですよねー。これってどうなのかなあ、と。
ロボットの権利と言う話はどうしても手塚先生に戻っていってしまいそうですが、そこからさらに遡って、源流にあたってみたいですねー。それこそアジモフあたりからこう。
投稿: sn@散財 | 2008.02.25 22:56