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2008.12.07

バカロボ2008観戦記【前編】

1.節々クネクネ武士道ロボ 『まがる剣&殿めっと』

 まず最初に登場したのは…… いきなりどうしましょうこれと言う感じの代物。というかむしろというか人。上下のような何かを来て、殿様ちょんまげつきヘルメットをかぶり、手になんかしなった棒を持った人が。背筋をきっちり伸ばして、おひな様みたいに台に乗せられて移動してきました。しょっぱなからこれです。これでこそバカロボ。
 後ろには白衣の女性の人が一緒についてきます。この方がセッティングと解説を。襟元あたりから伸びるコードを電源に繋ぐと。フリーアームみたいに多関節になっている、殿のマゲがみよんと動きます。これは一体……。
 まずは解説。これは「緊張して手が震えると曲がる剣」と、「動揺すると伸びるマゲ」のセットなんだそうです。つまりは、嘘発見器のセンサーをマゲにしたようなもの。大きな紙で観客席に状況を説明した後、これをつけている男性の受難が始まります。
 いやまあ、嘘発見器の原理で。白衣の女性が、質問を飛ばすんですが。「自分は毛深いと思っている」と言う質問に、微妙にマゲの先だけがぴくっと反応。「マッチョになりたいと思っている」と言うところでは動かない。女子高生は大好き? と言うところでぴくっと動く。いやまあこれくらいならまだいいんですが、「楽天市場でスクール水着を買った事がある」とか、質問そのものだけで動揺を誘いますよね。なんかこれも先のほうが少し反応してました。
 最後は、「南海キャンディーズが好きですか?」と言う質問に、はい、と答えた男性。マゲが一瞬遅れて直立するくらいぴーんと伸びたところで終了のジングル、これで終了となりました。

 このあとは制作者の方による解説。剣やマゲが曲がるせいか、柔らかさを出すのが大変だったとのこと。フィルムケースをいくつも繋げてワイヤを通し、それを根本部で巻き取って伸びたりしおれたりを再現しているそう。製作コンセプトは世界平和だそうです。困ったな。
 マゲはわかりやすいんですが、剣はどうなのか? と言うことで、こちらは振動センサのようなもので、手が震えると曲がる、と言う仕組みとのことでした。

 ここでちょっとしたイベントが。「誰でもできるの?」と聞いた樋口監督が、急遽マゲを被る事に。「結局被る事になるんですね」と嬉しそうに被った樋口監督。電源を入れた瞬間にものすごいマゲが直立状態に。「結構自由に動かせる」とのコメントが。
 「ツタヤで自分のDVDを一番前に置いた事があるか」とか、「大麻を吸引したことがあるか」とか、放っておくと大変なことになりそうな質問にシフトしはじめて。最後は「これって尋問ですよね?」「まったく後ろめたいところはないんですか?」と言う言葉にぴーんと反応したところで、終了となりました。

 心と体の動揺をそれぞれ感知するこのシステム。エンターテイメントコンピューティングの学会で発表された事もある逸品なのだそうです。

 さあ、しょっぱなから凄いのが来てわくわくして参りました。この間違った方向にフォーカスした感じがたまらないと言えましょう。次も楽しみです。

2.飛び出せ!アイドルロボ 『YKRN』

 扉が開く前に、舞台のうしろで何かごとッと倒れた音がして不安を誘いますが。暗転したままの舞台に、何やら…… 何やらが出てきます。真っ暗な中で、ディスプレイ用のアームと言うか、クレーンの小さなものみたいなのの先に、人面と言うかお面がついていて。その目が暗闇の中でぼうっと光っています。恐い。恐いよこれは。
 白衣を着た東大の教授が舞台に登場。横にいる、人面メカの紹介をします。アームの先に顔のついたこのロボット、ああ、ここでようやく照明がついて全貌が明らかに。黒くて細いアームが、大きなターンテーブルの上に固定してあり、さらにその下にはmac miniと液晶ディスプレイの制御部がついています。これを使って、あの人面がある程度自由に移動できるようになっているんですね。恐いな。
 このロボットの機能は「顔認識」。はじめは観客席の顔を認識してしまったのか不可解な動きをしていましたが、デモンストレーションで社長の顔を認識し、自動追尾してみたり、逆にグラビアアイドルの顔を見てそれに反応し、後ろに後退したりと、認識してそれに併せて動く、と言うデモを繰り広げていました。

 つづいては解説が。このターンテーブルは毎分5200回転出来るむやみに強力な優れもの。ディスプレイはデザインライトのアーム部のジャンクから作られたとのこと。そんな説明の間も、ロボは自由に動き回って。おっかなびっくりで近づいてきた審査員の皆さんにも人によっては顔を近づけたり、また観客席に反応したりしています。目が光っている時は、顔認識をしているそうですよ。樋口監督が近づいたら急にぐぃんと首が伸び上がって接近、思わず飛び退く監督。

「ジャンルとしては、これは妖怪ですよね」
「ロボアイドルです」
「ろくろっ首ですね、印象としては」

 すっかりサイバー妖怪扱いです。僕はペナンガランかと思いました。

 ちなみに無線LANを搭載しており、iphoneに対応するアプリを積んでいるとのことで。実際に、iphone経由でリモコン操縦のデモもしておりました。と言っても、操縦しているのかしていないのか、見ているほうにはさっぱり判らないのですが。

 稲見教授は、制作者の教授さんにむしろ感動のてい。ソニーのコンピュータ関係にいた方で、世界的に有名な研究者。舞台の上で握手してハグしているていでありました。
 このロボットは顔データ1000人分を入力し、それを使って顔の分析をしている、とのこと。これはあれだ、ニューラルネットワークって奴ですか。笑顔を認識してシャッターを切るシステムと同根ですね。なんだかわくわくしてきました。出てきたのはメカペナンガランでしたが。

 なんとかYKRNの正面に回り込もう、認識させようとする山ちゃん。しかし逃げていくYKRN。「機械も俺を見てくれない」と言いつつなんとか正面に回り込んだら、ぐにゃっとアームを畳んで待機状態に戻ってしまっておりました。

 ちょっとなんでしょうね、音楽のキューが混乱しているんでしょうか? 退場間際に入場ジングルが一瞬流れてしまいます。
 この次はスウェーデンの…… おっと、途中で解説がストップ。社長が曰く、「順番を間違えてしまったようです」

 わたくしがバカでございました、と言う社長。再び呼び込みから開始…… あれ? 違うロボの名前が。「……間違っていると言うのが、間違っていました」と社長。音楽とかナレーションは、社長の手元のMacでコントロールしているらしい、と判ったところで、次のロボットに映ります。

3.人工知能エロエロロボ『用無し』

 スウェーデン直輸入の自動エロトークロボ、とか言うものすごい前振りとともに登場したのは、ロボビーiが二台載った黒い台。横には大きな液晶が用意され、さらにスウェーデンの方なんでしょう、金髪の男性がやってきます。それはいいんですけど、Tシャツの胸に「まだ独身」って書いてあるのはどう考えればいいのか。

 どうやら台の下にPCが入っていて、それを使って液晶とロボビーをコントロールしているみたいですね。「それでは日本語の勉強を……」と、読み上げるテキストと同じ文章が液晶に出たところで、ちょっとトラブルが発覚。2体のロボットがそれぞれ読み上げるはずのテキスト、片方のロボットから音が出ていません。
 ラインからのLR出力の片方が死んでいるのでは? と言う話になり、社長と教授がスウェーデンの人と一緒にあれこれトラブル対応をすることに。中途半端にネタが聞こえると勿体ない、音が出るまで耳を塞いでいてください、と山ちゃん。最前列のお子さんには、「本番始まっても、そのまま耳塞いでいて下さいね」と言ってました。そういえば、去年もお子さんが前のほうに居て、勃具とかシバラレダインとか出てきた時に気まずいような気まずくないような雰囲気になってたなあ…… とか思っていますが、調整にどうも、手間取っている様子。
「あの様子だけ見ているとなんだか世界的な研究みたいですけどね」と、白衣と白衣とスウェーデン人を見ながらぼそり。

 結局、一時的に社長のPCにつながっている配線をつなぎかえることで解決。いよいよ用無しが指導です。

 ……えー、つまりですね。ロボビー2体が延々と、「意味もなく慣用句をエロい単語に言い間違えたり聞き間違えたりする日本語講座」と言うネタでありまして。このネタが実にくだらなくてかつテンポ良く、しかも発音と一緒にディスプレイにぽんぽんぽんと出力されるものですから。だんだん途中から脳をやられはじめたか皆さん大受けでありました。どうしましょうかこれ。今メモを見ても、あのくっだらない面白さが伝わるかどうかさっぱり判らないのです。まああれだ。「尻もはめれば病になる」とか、「レズを得たオカマ」「カマ心あればレズ心」とか、ずーっと延々と延々とそんな感じで。
涼しい顔して満足げに子ネタ脱線ゲームを見守るスウェーデンのお兄さんの様子も、こう、かなりキておりました。

 解説にて、稲見教授より。これは自動でネタを生成する自然言語処理で、NTTの「B級機関」みたいな仕組みになっているんじゃないか、とのこと。樋口監督からは「スウェーデンと聞いただけで楽しみだった」とのことが。
 辛酸さんは「日本に何をしに来たんですか」と直球コメント。それに対して「実は政府から奨学金貰ってまして」と言うのもすごい。まとめも「理系の男性の性欲が心配です」とアレな方向に。

 ロボビーが披露したネタは、このシステムを使って、事前に用意していたものの中で面白いものを使った、とのこと。
 ここで中のシステムを取り出して、自動作成システムの実演をやることになります。

 まずは元になるネタが必要。社長がオロナミンC、と言ったところ、誤って「おろなみ」でセットアップ。ところが、「なみ」を認識して一発生成されたネタが。

 「小西真奈美の横に、しまなみ街道 って言うよね」

 これが会場に大受け。山ちゃんがお子さんを捕まえて、使いたい単語を聞き出します。

「まなふぃー」
「聞こえない聞こえない聞こえない」

 ゆかいな職場放棄をするロボットです。

 このあと、いくつかパターンが。

「リンゴ」 → 「リンゴが地面に落ちたって 言うとん」
「東方神起」 → 「放火した奴はあいつかも」「ほうか、ほうか」
「クリスマス」 → 「クリスマスは栗で済ます。って言いたくなるよね?」

 これはただ分析しているだけではなくして、ネットで検索してジョークと思われるものを選別し、自動で抽出して候補から抜き出したりもしているそうです。それでLANケーブルつながってるのか、と、社長も驚き。
 瞬時にウェブからネタを引っ張ってくると言う驚愕のシステムに、山ちゃんも思わず「究極のぱくり方ですねー!」とコメント。
 思った以上にすごいバックボーンで成り立つ、用無しでありました。

 ……ここでいったん休憩。皆さんから近況の報告が行われます。
 稲見教授のところでは学生さんを募集中。去年、またこれか、勃具を作った人が、博士課程で入られた、とのことでした。

 そしてそんなことを言いつつ。バカロボは残る後半3体の出番を待ちます。

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