『フロスト×ニクソン』~2009年3月、シャンテシネほか全国ロードショー~
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って、どんだけマニア向けやねんと。
ごめんすいません。そうじゃないんだ。
公開劇場は少なそうですが、実は地味に気になっている映画がこの『フロスト×ニクソン』。邪悪な連想をしたコメントは容赦なく放置するのでそのつもりでお願いいたします。
最初はダークナイトの批評を見に行った映画サイトで偶然見つけて、『フロイト×ニクソン』かと誤解していたんですが、なかなかどうして、これは面白そうな代物。
1977年、イギリスのコメディアン出身タレント(よくわかりませんが、セレブな明石家さんまみたいなポジション付けでいいんでしょうか)デビット・フロストと、ウォーターゲート事件で辞任した、『ウォッチメン』ではなかなかどうして10数年ばかり頑張っているニクソン元大統領。
野心に燃えるフロストと、悪名との決着を図るニクソン。全米が固唾を呑んだ意地と言葉のタイマン勝負、果たしてその結末は-- と言う話。なのですが。
僕がこの話をうわーすごい見たい、と思った直接の原因は、『モンティ・パイソン大全』と言う本に、当のそのフロストのことが出ていたから。
どうにもあんまり名前がピンとこないフロストさん(貴族の称号を持っていてフロスト卿閣下らしい)ですが、60年代からイギリステレビのコメディ界をリードしたコメディマン。本人が活躍したと言うだけではなく、人を呼び込みグループを作る才覚を持った人で、それまでイギリスコメディ界では主流ではなかった、ケンブリッジやオックスフォードなどの一流大学出身者を次々とテレビ界に呼び込んだ、フィクサー的存在の人、なのだそうです。かのモンティ・パイソンを作り上げたパイソンズも、その出発点はフロストが縁で始まった、と言うことらしいですからすごい話で。
で、肝心のそのフロスト卿がどんな人かと言うと…… 『モンティ・パイソン大全』によるところでは、かなりヒドい書き方をされてまして(汗。
コメディはあくまで手段と割り切り、名前を売らんかのしあがらんかと野心を煮込む。後輩を呼び込み派閥をこしらえる、社交的で政治家タイプの生まれついてのプロデューサー。風刺するより風刺されるほうが似合っているような、一言で言うと無節操、二言で言うとすげえ無節操な人物で。『モンティ・パイソン』が当たったと知るやクリーズに連絡を取り、「俺もグループに加わるけどいいよね?」「うるせえ!どっか行け!」と言うようなやりとりを繰り出した(らしい)人物とのこと。あくまで上記の本によれば、ですよ。
wkikipediaの項目を軽く読んだ限りでは、フロストは特にパイソンズと仲が悪かったみたいで、その評価が『モンティ・パイソン大全』のとてもヒドいフロスト評につながってるのかも知れませんね。実情はよくわからないのですが。
まあ、予備知識として、ここまでボロクソに書かれたのを読んだことがある人物が、いったいどのように描かれているのか。非常に興味のあるところなので。機会を見つけて見に行きたいと思っている次第です。
それにしても、シネシャンテって、アラトリステといい珍しくて面白い作品やってますね。まめにチェックしてみるといいかも知れません。
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コメント
この映画、町山智浩さんが紹介してて、面白そうだなーって思ってたんですが
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20081223
パイソンズとそんな因縁があったとは知りませんでした。
>一言で言うと無節操、二言で言うとすげえ無節操な人物
ははははは。
投稿: キャプテン | 2009.01.21 23:10
>パイソンズとフロスト
そもそも大学出のパイソンズがテレビでコメディ作りに関わったのも、フロストが先駆者として素地を作っていたから、なんだそうです。
もっともパイソンズは、そういうもうあったスタイルをぶちこわす所から仕事に取りかかった訳で、そういう意味では仲が悪いのもむべなるかな、なのかも知れませんね。または仲が悪いって言うルーチンギャグなのかも知りません。
なんでも、モンティ・パイソンの「ティミー・ウィリアムズの部屋」に出てくるティミー・ウィリアムズ。
あの身の上話してる友達うっちゃらかして、来る人来る人に「会えてスーパー嬉しいわ!」ばっかり言ってるへらへらしたおじさんが、デビット・フロストのそのまんま(或いは悪意的なカリカチュア)なんだそうですよ。
投稿: sn@散財 | 2009.01.21 23:32