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2009.03.16

安藤さんファッションショーに行く 予定(☆☆)

リンク: 身長158センチ・超リアルな日本人女性型ロボット、ファッションショーに出演へ - ITmedia News.

 今日はやっぱりこの話ですよね。
 というわけで、産総研のプロメテシリーズの最新モデルとなるHRP-4Cが登場したと言うこのニュース。テレビのニュースで見たと言う人も多いと思います。ニュースサイトに掲載されている写真で見るとなんとも可愛らしいイメージですが、実物を見た人からは仕方のないこととはいえ恐いと言う感想が多いです。

 世に言う「不気味の谷」と言うもので。ロボットに限らず人形でもそうですが、外見を人間に近づけば近づけるほど、かえって本物の人間との差分が目立つようになってしまい、違和感が際だってしまう…… と言う問題があります。
 人間に近づけようとすれば近づけるほど却って遠ざかってしまう、このアンビバレントな問題、いろいろと根はあると思うのですが、人間そのものの認知の問題にも当然根ざしているものだと思います。擬人化と言うとちょっと違うかもしれませんが、人間がいろいろな周囲の物や動物や自然に愛着を持ち、その仕草に「人間らしさ」を見いだそうと、周囲の状況を人間の側に引き寄せようとする心の動きがあります。
 しかし認識している対象が人間であれば、そういった擬人化の動きが働く事はありません。むしろ、「これは人間である→では、これはどのような人間か? 知り合いか他人か、敵意を持っているのか好意的なのか?」と言う、対人間用の認知が働き、その結果「どこにも当てはまらない」と言う、未知のカテゴリに入ってしまうからこそ、ロボットは気持ちが悪いと思われるのだと思います。

 もっとも、この問題。「ロボットが人間に近づく」よりも、「人間がロボットに慣れる」ほうが、ずっと早いんじゃないか、と言う気はします。今時、電子音で家電が喋って、「オフロガワキマシタ」とか風呂釜が喋っても、別に誰も不思議には思いません。出だした頃はうるさいと思ったり気持ち悪いと思ったり、いろいろ思ったものだと思うのですが。時間がかかるかどうかは、普及するラインが点か線か面か、と言う事で変わってくるくらいで、慣れ始めると早いんじゃないか、と気はするのです。

 しかしもちろん、そう言って「慣れる」ためには、野蛮な最初の一歩が必要です。
 この方が可愛いから、と、人間に近づかない外見で満足しようとして、あえて足踏みをしてしまったり、そもそも「だからロボットは駄目なんだ」と意図的に思考を停めてしまっては、谷を越える事は出来ません。たとえ墜ちるとしても、まず飛ばなければ、谷を越える事は出来ないのです。

 「不気味だ」と言う批判を受ける事は充分覚悟の上で、開発され、発表されたのがこの機体でありましょう。
 生み出した人々の知恵と努力と蛮勇を称え、そっと成長を見守りたいものです。恐くないかと言われるとそりゃあ恐いですが。特に手とか。

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