八ツ墓マストゴーオン。(☆☆☆)
この消化速度の速さは正直嬉しい。
というわけで、それほどがりがりがりがりやっていたわけではないんですが、DSの『八つ墓村』クリア致しました。とはいえパヅルはほとんど手つかずなんですけどね。あとバッドエンド回収。
犬神家の一族の時と同じく、相変わらずの金田一シミュレータっぷりと渋さのしみ出るビジュアルが溜まりません。登場人物のオヤジ具合や男具合は、原作通りなんだから当たり前なんですが、どちらも終戦直後と言う舞台と相まってなんともノワール。血だけが一点赤く跳び広がっているさまなんかは、もう横溝シンシティって感じです。ごめんなさい正直言いすぎた。
犬神家の一族の時ははっきり気付かなかったんですが、このシリーズ、どうも完全に原作通りの展開を再現しようとすると、二回目のクリアでないと達成できないみたいですね。初回クリアだと出てこないフラグがあるので。
しかし一回エンディングを見れば、捜査記録モードで自由に話の前後を行き来して、フラグ立てをしそこねたシーンに戻って再挑戦することが出来ます。おかげでリキ入ったすごい顔で死んでる被害者の顔を何回も見る羽目にはなりますが、まあ、なんだ、それはそれだ。
なにしろものがミステリなので、詳しくどころか大づかみに話してもネタバレになってしまうのがやりづらいところですが、一週目ラストで欠けていた部分が結構話的にばかにならない部分だったので、ついむきになってクリアしてしまいました。
今回は「重要語」の使い方にひねっているところがあって、ちょっと面白いですね。相変わらず重要語を投げる場面では、会話の前後がなんだか変な感じになっちゃいますが、原作通りの展開に持っていくと、金田一が依頼人を逆に追い詰めちゃうあたりとかはなんともです。
最後のほうはきちんとプレイヤーが推理しないと(あるいは原作を読んだ事がないと)、うまうまとバッドルートに流されてしまう(これまたトラップ多い)展開なもので、普通に遊んでも楽しめると思います。
和風ミステリをきちんと組み立ててゲームに仕立て直した、いかにもかくにも因業な物語。知っている人は多いとは思いますが、機会があったらぜひ遊んで見てほしいものだと思います。
あと、クロスワードパヅルのモードの快適さはおかしいです。なんであんなこなれてるんだ。
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