ロボットプロレス「できんのか!3」観戦記【第五~第七試合】
さてさて、これからは後半戦ですよ。なんだこりゃあと思いながらも大爆笑してしまうこの展開。時間の合間には前回試合のPVが流れています。しかもトコトコvsアフロ。これは見ておかないと。
続いては第五戦から再開となりますが、その前に。
「で・か~る、キャバリア組、非常に悪いロボットとなっておりますので、皆様思い思いに、心が傷つかない程度にブーイングを行ってください」 と、会場にブーイングに関する諸注意が行われます。
さあ会場にはPVが流れます。このあとはメインイベントを含む本戦三試合。さあゴングが鳴り響き、後半戦の開始となります。
あれ、なんかインタビューのPVです。なんかものすごくNHKをフューチャーしている雰囲気なんですが。で・か~るが悪役ムードでむんむん押しております。効果音が仕事の流儀してるのはどうかと。
チャンピオンなんか知らねえよとかは別にいいんですが、「キャバリアが来ません」「本人に聞け本人に」 なんでしょうこのものすごい馴染みのある感じの会話。
第5試合 関東ロボットヘビー級タッグ選手権試合 60分6本勝負
rsv-3 & さくら2号 vs キャバリア & で・か~る
キャバリアいきなりのブーイングで出迎え。で・か~る、「かえれー」とまで言われています。すげえ。さあ続いてチャンピオンチームの登場だ。皆様拍手のご用意は宜しいですか。ベルトを肩に巻いて、さくら2号が先に登場。後に続いてrsv3登場です。
まずはチャンピオンベルトの返還のあと、両者紹介。タッグマッチルールの説明が行われます。決着は6ダウン、タッチはエプロン際まで自力で戻りパートナーにタッチ、レフェリーが認めたところでタッチ認定となります。
さあ、先行はさくらとキャバリア。試合開始、まずはリング中央に近づいた両者、キャバリアの腕の内側に入ったさくら、いきなりキャバリアに投げを打ちますがこれは崩せず、背中側に素早い動きで回り込むさくら、キャバリアの背中背中を捉えに行きますが、横にすべってキャバリアは躱していく。回転パンチを繰り出す大きなリーチから、さくらが逃れます。正面からの攻撃が胸に入り、さくらがダウン。さらに移動中にもう一撃食らい、2ダウン。これで2-0、タッチ申請、rsv3がリングの中に登場だ。キャバリア対rsv3に変わりました、下からの薙ぎ払いの攻撃がキャバリアを襲う、攻撃レンジぎりぎりでの睨み合い、足払いが入ってキャバリアが崩し、バランスを倒してダウンを奪った、これで2-1。アームがロープに絡んでしまう、足払いを繰り出したrsv3、スリップしてしまう。キャバリアが立ち止まってしまうと、なかなか安定を崩していけません。あ、倒れますが、これはキャバリア攻撃中と言うことでスリップ。さあ、ここでタッチ。キャバリアに代わりでかーる入場、でかーるvsrsvに変わりました、でかーるも投げを打つ構えすが、rsvを攻撃レンジに捉えきれない。でかーる、前向きに倒れてしまう。その隙にタッチ、さくら2号とでかーるの対決に変わる。ヨガっぽく立ち上がるでかーる、持ち上げる攻撃を繰り出します。空転した攻撃がキャバリアに触り、タッチに。キャバリア再度リングに。なんかが体から取れてしまう。再び勝負はさくらとキャバリアの対決に。後ろに転んだキャバリア、頭がロープに引っかかって弾んでしまう。さくらの投げは嵌っていかないか、キャバリア、ロープ脇を移動して正拳突き、なんとさくら、姿勢を落としたままの格好で前進する。うさぎ飛びの格好で前進し、対決はでかーるとさくら2号の対決。でかーる、勝ち鬨を上げてブーイングを浴びる、でかーるの投げはさくら2号を抱えきれず、引いた腕が引っかかりロープに、あれ? 返し技扱いでダウンです、直後にでかーるが立ったままのところに引っかけて倒し、これでダウン。連続で2ダウンを奪い、4-2くらいか、でかーるが痙攣して悶え苦しんでいるところにキャバリア乱入、強引にタッチしでかーるとキャバリアが交替、その隙にさくらもタッチし、rsv3がリングに登場します。
「あと53分ありますね」
「ある意味で私達がデスマッチですね」
と言っているうちにまたもダウン。ダウン。今ダウンカウントはどうなっているのか、4-3みたいです。
「みんなレフェリーの負担を考えてくれ」
「スタッフもデスマッチですね」。
回転パンチを凌ぐさくら2号、しかしここにでかーるとrsv3が乱入、混乱模様に、でかーるは復帰しています、ここでレフェリーが介入し、さくら2号とでかーるの対決に。でかーる、復帰したみたいですえ。しかし参加したところにいきなり倒されてダウン、でかーる、また異常な痙攣をしています、どうなっているんでしょうか、無茶な事になっているところにキャバリアとrsv3も再度乱入、でかーるの痙攣は続く、あ、つまみ出された。「あとひとつ!」 のコールが客席から飛ぶ、rsvとさくらのツープラトンでキャバリアが狙われる、でかーるが復帰しさくら2号がフォールする、rsv3とキャバリアの対決、ぴーぴー言ってます。バッテリが切れたようだ、最後はrsv3がキャバリアを引き倒し、終わってみると6-4。さくら2号・rsv3組の勝利となりました。
「極悪コンビの片方が、あらゆる意味で極悪でしたね」
「痙攣はするわバッテリは切れるわ最悪でしたね」
と解説のコメント。勝利した優勝チームが再度、チャンピオンベルトを奪回してその体に巻きます。
さあ、どんどんいきましょう。第六試合は好カード、サアガとデュミナスの対決ですが、まずは対決の前にPVが入るようです。 卵 デスカ?
「特に子供の」 なにげにリアリスティック。なにげにきびしい。すいません見てみないとぜんぜんわからないですよね。うまく説明できませんやさすがに。
第6試合 関東ロボットヘビー級選手権試合 60分3本勝負
サアガ vs デュミナス
さあまずはデュミナス、ファントムと卵を引き連れて登場です。そしてもちろん続いては、遮る者なし投げれぬ者なし、リングを駆ける瞬間制圧投擲機、闘う自走カタパルト、サアガがリングに登場します。いばってます。
紹介とともに地面を叩くサアガ。さあ試合開始、中央で睨み合った両者、両者慎重に正面で睨み合い、睨み合ったまま位置を変えていかない、両者向き合って挑発を繰り出し合う、レフェリーからファイトの声、地面を叩いたデュミナス、顔を庇ってサアガが倒れた、なかなか仕掛けない、どうなってるんでしょう、サアガが何かしています。サアガが前向きに倒れたところにダウンを奪われます。1-0、サアガが駆け回り始めた、リングを走り回り位置を取りに行く、デュミナスも足がかなり早い、ストライドはデュミナスの方が大きいですが、機動力は互角、不知火インパクトを思わせる一撃がリングに入る、なんと今度はどうした、投げの予備動作に弾き飛ばされ、サアガが2ダウンを奪われる。ごろごろと側転してリング脇まで移動して逃げるサアガ、さあ、追い込まれたサアガ、位置を狙いながら睨み合いだ、背後を取られて離脱した、背中を取りに行った、ロープ脇に追い込んだサアガ、ロープに絡まって投げを脱するデュミナス、足裏が取れてしまいましたがここで補佐が入る、また足裏が取れてしまった。大丈夫なのかデュミナス。サアガ、この隙を逃さない。突っ込んで腕を掴み、投げ飛ばして1ダウンを奪い返す。1-2、足裏が取れたまま続行していたデュミナス、補佐が入り足裏に補強が行われます。今度は両足の足裏をはがして、あっとここでリングサイドにいたファントムが乱入、しかし乱入したファントムがサアガに投げられた、レフェリーからダウンのコールが入りましたが、このダウンはもちろん有効ではありません、そうこうしているうちにデュミナスの両足を掴み、サアガが抱え上げて引っかけて飛ばす、サアガがダウンを奪い返し2-2となります。
ファントムはリング内に留まりつづける、なんとサアガが投げたファントム、首がクロスしたロープに絡まり引っ張られた、予期せぬサアガの超人絞殺刑にファントムがリングの外に一端引き出される、サアガはまとめて二機と闘う、サアガが威張っている間にデュミナス復帰、デュミナス起き上がれないところにサアガが吹っ飛んでフォールに入るが、弾き返す。サアガの攻撃、掴んだところで一機に引き倒し、3度目の投擲が正面からデュミナスを捉え、これで3-2。3ダウンを奪い、サアガがチャンピオンベルトを奪い返し、チャンピオンベルトを防衛しました。
卵を抱えてデュミナスが退場。激しく振り回していたので介添えが入ります。サアガ堂々の退場で、防衛戦は終了となりました。
さあさあさあ、七番勝負も最後の大一番。このあとはいよいよメインイベント、くまたろうとガルーの一戦となります。
PV開始、いきなりくまたろう復帰戦の文字が! どういう経緯で復帰戦なのかぜひ見ておきたい。……(中略)…… と言うような単行本二冊分くらいのドラマを経て、復帰戦を決意したくまたろう。弟子いぬじろうを倒したガルーに戦いを挑む事になったわけなのでありました。長いぞ半年。
メインイベント くまたろう復帰戦 時間無制限1本勝負
くまたろう vs ガルー
まずはガルーから入場。自力で一回転し、トップロープを超えてリングイン! そして続いてくまたろう、鉢巻きで登場。なんだこれは、「冬眠獰猛」。冬眠から目を醒ました、と言う事なんでしょうか。セコンドにいぬじろうを引き連れて、いまリングイン。両者リングに揃いました。
鉢巻きを取られて、さあファイト。くまたろうがリング中央へ、ガルーは素早く動いて蹴りを躱す。位置取りはガルーが先に狙っていく、くまたろう蹴りで牽制する、これは届かぬ当たらない。コーナーに追い詰められたくまたろう、ロープにそって回避、くまたろう、いぬじろうのところへ行く、ガルーはリング中央で待ち構える。さあ戻ってきたところに、ガルーが後ろから抱え込んでいきなりの投げを打つ、しかしプロレスルールなのでこれはダウンとはならず、攻撃レンジに近づいたところでくまたろう、後ろに回転し攻撃レンジを躱す、両者位置を取ったところで、ガルーが止まるとくまたろうの背後に。パンチで薙ぎ倒されるくまたろう。後ろを取ったくまたろう、しかし密着したところから死んだふりを繰り出すが、ガルー動かない。むしろ次は死んだふりが出る前にパンチを放ち、ガルーがくまたろうを沈める。くまたろうが横に行ったろころに、同じスピードで追いつくガルー。くまたろうといぬじろうが同じ動作で角度を変えた、今度はガルー、背後からくまたろうを抱えて投げた、しかし途中でくまたろうの体が半ば抜ける、落ちきらない投げからくまたろう、もがいてから脱出、そしてこれはなんだ。いぬじろうにくっついちゃいましたが、かがんだくまたろう。くまたろう、リング中央に戻った、と言うか、戻りすぎてガルーの脇を抜けてコーナーへ、ガルーに背後からどつかれて倒れてしまう、起き上がったくまたろう、あびせ蹴りを放ちますがこれは有効ならず、今度は前向きに倒れて、普通に倒れて終わりになってしまう。前蹴りをかましたくまたろうに対し、両肘落としを食らわせたガルー、その姿勢から一気に崩して投げを打つ、くまたろう手を水平に広げての謎っぽい動きに、ガルーが待ちきれず一撃。またくまたろう、いぬじろうのところに戻ります。あれ? くまたろうの動きが止まった。なんだったんでしょう。前向きにボディプレスの構え、あ、っと動きました。ガルーの背後を取ったくまたろう、しかしガルーを倒せない。サイドからのフックがほれぼれするほど頭を捉え、綺麗に吹っ飛ぶくまたろう。ここまで、ガルーが圧倒的に攻めている構えです。くまたろう、ヘッドバット、しかし届かない。ガルーのワンツーがくまたろうの顔面を捕らえる、もう一度ワンツー、たまらずくまたろうダウン、しかし起き上がる。おっと、コーナーにエレクターが、もといお立ち台が登場しました。ガルーがあおむけにいつのまにか倒れているところに、くまたろうがコーナーに登った、あっと拍手を求めている。「これは長井の時より高いぞ!」と言われているところに、倒立して射程の長いボディプレスからフォール、ワン、ツー、渾身のトップロープからの攻撃をしかし弾き返したガルー、悔しがるくまたろう。試合再開、距離を取り、カーブを描いて場所を取りにいくくまたろう、なんと背後を取られたところにガルーが背後を掴み、そのまま掴んで投げ飛ばした、ガルー投げたままのポーズでくまたろうを固め、そのままの姿勢でカウントが入る、ひとつ、ふたつ、そして三つ。ガルーがくまたろうを固めたままで試合を決め、これでガルー勝利! くまたろう健闘しました、善戦しましたが復帰戦を飾れず。ガルーが最後の一戦を勝利で飾りました。
最後は花道を退場中、介添えの人がいなくなった瞬間にリングサイドに転落したりもしましたが、全試合これにて終了。ロボットプロレスできんのか!3、この試合にて全編の終了と相成りました。
このあとは皆さんで後片付けのあと、打ち上げを行い解散となったのですが。いやしかしプロレスのことはよく知っていない自分ですが、これは面白かった! すごい面白かった! 改行の少ない文章の密度から、どのくらい集中して見ていたか察してやってください。こういうベクトルって言うのはものすごく難しいし度胸もいるものだと思うのですが、思うさま巻き込まれて思うさま楽しませて貰いました。くまたろうのPVに見入っていた自分に気付いた時には、畜生、いいように騙されてやがるぜ自分、とか思ったものですが。
なにしろこれだけやって二時間くらいなんですよ先生方。そんなわけで、凄くとんでもない密度のロボットプロレスできんのか。次回は長井のナガレンジャーFF、その次は恐らく11月に草加で行われる見込みと言う事で。もうなんだ、ロボット格闘とかからは違うベクトルに踏み出したというか猛然と駆けだしたこの試合、是非なんかいろんな人に見て貰いたいものだと思います。いやもう、全くもう。
ともあれ、皆さんは週末の大阪ロボファイトに行かれる方以外は、密集したイベントを乗り切ってお疲れ様ムードでありました。ゆっくり寝るって言ってた人もいましたし。
密度の濃い濃い、リチウム色のゴールデンウィークも、これでなんとか一段落。皆様お疲れ様でした、次のお祭りでまたお会いしましょうー。
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