リオ、ブラボー!(☆☆)
自分も東京都民のはしくれ(但し二級都民)ですけど、これでよかったんじゃないかな、と思うんですよね。
畢竟、招致に成功した場合を考えても、建築投資回収って言う流れは(個人的にはありだとは思いますが)、今の政権のあり方とは違う方を向いてしまっている。50年前を見た、と言う話もありましたが、基本的なベクトルが50年前と同じだったんじゃないかな、と。
ともあれ、誰が言い出して誰が煽ったのか、なんだか良く解らないまま「なんだか知らない内にオリンピック招致することになってた」みたいな雰囲気がどことなく漂っていた事を考えれば、第二投票まで残ったのも立派と言うべきなんじゃないかな、とか。
未来の経済大国の一角を担うと期待されているブラジルにとって、リオでの南米初のオリンピックは、それこそ東京オリンピックや、近年の北京オリンピックと並ぶようなエピックなイベントになることでしょう。50年経った後でも、ブラジルの人がオリンピックと言えば、まずもってリオのオリンピックを指す、みたいな感じの。未来を担う都市にこそ、オリンピックは相応しい。
東京には未来はない、とかまで寂しい事を言うつもりはありませんし、第一次の五輪は由緒と歴史あるロンドンの開催ですしね。ただ、いまの東京でそのままオリンピックを行うべきではない、とは思います。
今の東京は、経済力や人材や活力や、日本中から色々なものを収奪して成り立っている。オリンピックの東京開催とそれに伴う開発は、その収奪をなおさらに強化する方向であって、その風向きでオリンピックを行うべきはないし、それは東京のためにも良くならないと思います。
地方分権なり道州制なり議論はありますが。たとえば首都機能を分散するなどして、東京が口からはみ出るほど頬張っているいろいろなものを日本に還元して。シンプルにコンパクトに東京と言う都市を再構築した上で…… あるいは再構築するために…… オリンピックを行う、と言う意味では、将来においても意義はありえる、と思います。でもそれは、東京オリンピックではなく日本オリンピックと呼ぶべきものなんでしょうね。
招致活動に費やした費用はちなみに、無駄だ無駄だと言われてますけど、いちがいに無駄だとは思いません。いわゆる「高い授業料」と言うやつで、この活動を通して得たノウハウや人脈を整理して、再活用できる形に持っていき、これからの有形無形の活動のために資産として残しとければ、別に「無駄」だとは言い切れないと思います。無駄になるかどうかは、これから決まる、と言ってもいいのでは。
結果が失敗したからと言って完全に投げ出したり、ことの顛末を封印してしまったりしてしまえば、それはもう完全に無駄と言う事になります。ぜひ活用を促すような報道をお願いしたいところでありますね-。
たまには珍しく時事ネタでした。
それにしても、ゆりかもめと言う路線は人の夢の後を見る宿命にあるのかなあ。(→3年くらい前、選手村予定地を見かけた時の記事)
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