界隈徘徊赤坂散策。(☆)
森美術館を出た後、ひさしぶりに散歩でもしよう。というわけで、行ったことのない界隈に行ってみる事にしました。
まずは六本木の駅を通過して東京ミッドタウンの前を通過。うーん。美術館はさっき行ったし、中には見たいものがない(映画館も本屋もその他興味をそそりそうなお店もない)なあ。ということで、中にはいつか入る事にして今日はスルー。そのまま通過して国立新美術館に。実はいままで行った事なかったんですよ。
うん、いい形だ。
それにしても、もっととんでもなく大きい(そして横に長い)と思っていたんですが、さすがにそんなほどではなかったですね。
ハプスブルグ展もたまらなく面白そうだったんですが、今日はもう消耗していたので、またパワーを充填して再挑戦する、と言う事に。
別館とのあいだにある紅葉の並木を抜ける。このとき、ざあっと風が吹いて落ち葉がこっちに向かって吹いてきたので、慌ててシャッターを切りはしたものの。舞い散る落ち葉のような絵は取れずじまい。なんともむずかしいものです。
青山墓地の脇まで降りて、はて、と考えた後、乃木坂の駅へと向かいます。駅の上にある通路に昇って、狭い通路の階段をまた昇って上がると…… 地上。不思議なまでの高低差。首をかしげつつ直進し、さきほど曲がった外苑東通りへ。
で、通りの反対側から駅への通路が、また大規模な下り階段。ここを降りるとまた道路。ほとんど立体交差です。複雑だなあこりゃ。
抜けててくてく歩いて行くと、そこは左手に乃木神社。中では結婚式をされていました。ちょっと神様にご機嫌伺いをして、旧乃木邸(と厩舎)を見学した後、赤坂通りをてれてれ行きます。
ちょっと脇に行こうとすると、年季の入った階段で上らなくちゃいけなかったり。
そういえば、すぐ横の地味めなビルに「ジャニーズ事務所」とか何気なく書いてあってびっくりしました。えー、これがそうなの?
赤坂五丁目交番前で左折して直進すると、目に見えてすごい上り坂。カドにあるのは伝説の力士・雷電ゆかりのお寺、報土寺です。見事な練塀を見ようと右に向くと、これがまたすごい上り坂。
荷運び人足が追加料金を請求したほど急な坂、と言うことで、三分坂。それくらいには急ですね、今でも。
坂を登って左折して、赤坂パークビルを横目に、てくてく進むと薬研坂に入ります。
いったん下ってまた昇る、すりばちみたいな地形の薬研坂。
右にも道路がありますが、そっちはさらに下っているみたいです。
坂を下ってまた昇る。昇った先は青山通りと御用地。
ちょっと戻って建設中の建物の脇が、弾正坂の坂の上。
青山通りまではゆるやかな下り坂ですが、通りを渡って赤坂御用地と豊川稲荷の間に入ると、急に下り坂が急峻になります。ついでに急に警備も急峻になるので、あくまでただの通行人であることをアピールしつつ、あくせく下る(だいたいそれがあやしい)。
坂を下りきって別の通りにぶつかると、そこから右が九郎九坂。くろぐざか、と読みます。
この九郎九坂こそブロガーの守護坂道です。かなり力強くウソTM。
この坂道が急峻なことから、坂を登り切って疲れ切った様を「くろぐい」と称し、これが和製英語であるグロッキーの語源となりました。すいませんこれもウソです。
……。
あ、坂道を登り切った豊川稲荷は、紅葉がすごい綺麗でしたよ。おばあちゃんが石段を登っていくところが風情な感じでした。
さて通りを戻って弾正坂をふたたび登り、青山通りの一本脇を通っててくてく。虎屋さんに寄ろうかどうしようか迷いましたよ。
通りを歩ききって青山通りに合流するところが、また坂道でした。
あんまりキツいから牛が鳴いた、と言うから牛鳴坂。でもけっこう今はゆるい坂道でしたよ。
そのまま青山通りへ戻り、てくてくと赤坂見附の駅へ。ここで本日の散歩は終了でありました。
や、この道のりは実のところ、こないだ買った坂道の本の道乗り通りになぞってみた道乗りだったわけなんですよ。
たまにはものの本の通りに散歩してみるのも楽しかろう、と思ってやってみたら、やっぱり楽しかった、と言う塩梅で。しばらくはこんなふうに、辿り辿りの道乗りも楽しんでみたいと思います-。
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コメント
11月22日にTHEハプスブルグ、見て来ましたー。今は地方在住でもコンビニでチケット(しかも時間指定の入場優先券)が購入できるありがたい時代です。ああビバ文明。ただ10時の会場に間に合うために平日以上の早起きが必要でしたが…。でも皇妃エリザベートの肖像画を真正面から、たった独りで2分間独占することができました。人生の中でも最大級の贅沢な時間でした。メインは絵画ですけど工芸品、武具なども展示されていましたよ。
投稿: かこむ | 2009.12.01 00:22
うわー、見にゆかれましたかハプスブルグ展……!
気にはなったんですけど、行くのなら気力を充分チャージして朝一だよな、と思い返して踵を返した次第。やっぱりこういうものは会場開き待ちで入りたいものですからね(笑)。
それにしても武器! 絵画や彫刻は想像していましたが、そんなものまであるとは。これは会期中に是非行ってみたいと思います-。そしたら帰りにここに寄るんだ、と。
http://www.koots.jp/
とくに興味を引かれなかった、と前を素通りした東京ミッドタウンの中に、こんなお店があったと知ったのは週明けのDPZにて。実に惜しいタイミング、と思いつつ、後日の楽しみということで(笑)。
投稿: sn@散財 | 2009.12.02 21:26