六本木の南西に山を見た。(☆☆)
12月19日、都内を気合い入れて散歩してきた、と言うお話でした。
一度秋口くらいに計画したんですが、オバマさんが来日すると言う事で警戒が厳重になっており、「こりゃあどう見ても不審者だよな」と遠慮していた、そんな都内散歩道。
歳末も押し迫ったある日、具体的にはレイトン教授を見に行った後。ついぶらりぶらりと、気分が乗って出かけて参りました。
都内散歩巡りの旅、今回は港区北部をかりかりいきます。
昔の務め先最寄りの駅で降りると、なじみだった本屋が建物ごと解体されていました。なんだか寂しいなあ、と思いつつ、しだいしだいに警戒厳重になるアメリカ大使館の前をびくびくしながら通過していきます。
榎坂を下ってアメリカ大使館の前へ、警戒厳重過ぎるそこを通過して汐見坂を登っていきます。右手はずっとホテルオークラであります。
ここまでは割とゆるやかなんですが、角を曲がって東京経済大学発祥の地の碑を見て、江戸見坂に突入したところでくらっとくる世界が待っていました。
これが碑。東京経済大学の碑はホテルオークラがある敷地のすみにありました。大倉喜八郎さんつながりですからね。
それにしても江戸見坂はものすごく急な上り坂。右手はホテルオークラなんですが、あそこの人は各階に出入り口があるんじゃないだろうか混乱するんじゃないだろうか、と思うような光景です。
こんなかんじで、とても急。
登り切ったところに、江戸見坂の表示がありました。
角度的には、ここからちょうど丸の内のあたりが見下ろせたんですね。上から見下ろすと、かなりの上り坂であることが解ります。ちなみに右手はずっとホテルオークラですが、左手はまちまち。なんかいい感じの廃墟もありました。
くるりと回っていくと、大倉集古館がありました。素敵な建物だったんですが、年末だったのか入れませんでした。しかし建物の前には、なんか小さなブロンズ仏像が並んでいたりして、なんとも気になる光景です。
そのままずーっと進んで、ANAホテル東京やアーク森ビルの裏側に。
なんだか道路と陸橋が交錯しているところがありました。なんだか、それにしてもすごい高低差。むこうの公園では、外人さんがお子ちゃんと遊んでましたよ。
ぐるっと回ってオークラの通りに戻り、スペイン大使館とスウェーデン大使館の間を通ってうらうらと。
左手に大きなビルが見えましたが、あれは城山トラストタワーでしょうか?
そして左手に見えてくるのは、スウェーデン大使館のかわいい建物。
いろんな催し物をやっていて、お休みじゃないときは見学ができるそうですよ。
そして右手は、六本木一丁目駅と直結した泉ガーデンプレイス。このへんの高低差も冗談みたいな感じになっています。
南東が高く、北西が低い。建物で三階ぶんくらい、露天式の屋外のエスカレーターで上下します。
行った先は地下鉄の駅なんですが、ガーデンプレイスの中心は、吹き抜けと言うかすり鉢状になっています。エレベーターに、三階、って言う表示のところから陸橋を水平方向に歩いて行くと、そのまま六本木一丁目側の地上に出る。なんともおかしな感じですけど、本当、よくこんなところ工事する気になったなあ。
ガーデンプレイスの北西を見る。ビルと首都高が茂みのむこうに見えます。
写真だとわかりにくいですが、その場に立つと平衡感覚がおかしくなりそうな光景。
さて、六本木一丁目駅から、今度は御成門方面を目指して歩き出します。まずは駅の脇から、目指し昇るのは道源寺坂。狭くて急な上り坂です。
入り口の上り坂。右側の綺麗な硝子窓は、六本木一丁目駅の出口です。
ちょっと登り出すと、こんなかんじ。滑り止めはありますけど、車がここに入ってくるとはあんまり考えにくいですなあ。
登り切ると、さっきのスウェーデン大使館のあった通り。さっき通った道をもう一度通り、ガーデンプレイスの前を通ってさらに先へと進みます。
あ、そういえばこんなところに。
御組坂。短い坂道。すぐお隣はビルの立替をしていましたよ。
ずっと進んで、道なりに右に入ると、狭い道に入ります。この辺りは大きな建物や立派な建物から一転、一気に混み合った住宅街と言う風情に。「うっかりすると再開発されちゃいそう」と言う印象ですね……。
「この下」「立ち入り禁止」。関係者専用の美容室、と言う結論に。この角を曲がると三年坂です。
三年坂。三念坂とも言うそうで、案内板がはまっていました。階段と坂道のハイブリッドと言う感じ。
左手に大きな建物を見ながら進むと、そこには短い急階段。雁木坂です。
てれてれと降りると、くねって進んで大通りに合流。桜田通りです。ここから、しばらく北上して神谷町駅まで。それにしても、冗談でよく言われますけど、このへんってほんとに~ヒルズって多いですよね。これだけ高低差があれば仕方がないのか、と、なんとなく納得。駅の近辺で右折し、大通りを前進。
正則学院から降りた坂下のあたりに、立派な石垣がありました。タクシーの運転手の皆さんの休息スポットだったみたいです。
都道301号(愛宕通りでしたっけ)にぶつかって左折。しばらく進むと、愛宕グリーンヒルズです。立派な建物よりも仏像に目を奪われる自分。
とにかくなにがびっくりしたって、まるっきり山ですよ。山。
東京23区の最高峰、愛宕山。愛宕の山も今宵限り、と歌にも歌われた愛宕山です。ウソです。
愛宕グリーンヒルズの一部として組み込まれているらしく、年季の入った石造りの立派なトンネルに、エレベーターと螺旋階段。これを昇っていくと、今度はウッドデッキって言うんでしょうか、木像遊歩道がついています。これを一生懸命昇っていくと、そこには。
普通に猫がひなたぼっこ。あれ。僕、いま山昇ってきたよね。なんかおかしくないですか。
もうちょっと元気があったら放送博物館を覗きたかったんですが、流石に疲れていたので、ここいらで帰路に。帰りにちょっとだけ寄り道を伸ばして、御成門だけ覗いてきました。
かつて増上寺に上様が出入りをするのに使ったというところから、おなりの門で御成門。
門だけぽつんとプリンスホテルの敷地内にありますが、ここにあったものが門だけ残っていた…… わけではなく、門も移設したのだそうですよ。
そんなこんなで歩き続けて、御成門の駅から電車に乗って帰宅した、そんな塩梅の19日でした。
結果から逆算すると、この日が2009年の散歩納めでありました。
指図書指南書も手に入った事ですし、2010年も隙を見て折を見て、散歩をぽくぽく楽しんでいきたいものです。
おかねかからないしね!(言いきった)
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