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2009.12.07

阿弥陀如来のウェポンマスター(☆☆☆☆)

 新江ノ島水族館、江の島と巡って、つぎの目的地はいよいよ鎌倉の大仏様です。
 江の島の駅から江ノ電のホームに。踏切でホームからホームに渡る様は、昔の西武線も(そして今の西武線も一部)そうだったなあ、と感慨しきり。

 駅舎は屋根のかかった使い込まれた感じの建物ながら、自動改札(が無い駅にはSuica読み取り機)、駅によっては液晶ディスプレイのデジタルサイネージがあったりと、なんともハイブリッドな感じが江ノ電です。

 待つことしばし、やってきたのは横に小さいちんまりした可愛い電車。これが名高い江ノ電か、ではちょっと失礼しますよ、と乗り込みます。海が近い車窓からの眺望は快適そのもの。かと思うと、駅で電車が止まっている時に。沿線のおうちの表札が線路側に出ていたりして、ちょっとびっくりします。え、ちょっと。それってそこから出入りしてるんですか皆さんのお家は。全体的に、電車と外部因子との距離がだいぶ近い気がするのは、おおらかというか、危なっかしいと言うか。
 ともかく、鎌倉の大仏様の最寄り駅は、この江ノ電沿線の長谷駅。と言うことで、長谷の駅で下車します。やっぱり同じ目的の人は多い。今度は外人さんもかなり多い。ぞろぞろと長谷駅を下りて、一列を為してひとつの方向へ進みます。

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 その前に振り返ってぱちり。

 さきほど江の島をアップダウンしてぐるぐるしていたことに比べれば、鎌倉の大仏様は長谷の駅からわりとすぐ。お土産屋さんが次第に増えてくるその前を通りつつ、歩いて行けば地図の上の大仏様まであとちょ…… ちょ、ちょっと待った。
 不意打ち的にショーケースの中身が目に飛び込んで来て、いっ、と思いながら急ぎ慌ててそのお店の正面に回り込む。ああ、なるほど…… と納得して、写真をぱちり。

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 山海堂さん。

 そもそも、江の島~鎌倉巡りを発案した、そのそもそものきっかけがこの山海堂さんの事でした(もうひとつはスケ-リーフット)。鎌倉の大仏さんの目と鼻の先にある武器屋さん。噂に名高いそのお店をこの目で見るまでどういうものだ、と思いながら来たわけですが、まさか大仏様を拝むより先に、不意打ち的にショーウィンドウを見てしまうとは思わなんだ。予想してしかるべきだったんですが。
 ともあれ、ここで山海堂さんを先に見てしまうと、納得して満足して大仏様見ないで帰っちゃいそうだったので、先に大仏様を参拝しておくことに。

 拝観料を支払って中に入れて貰うと、大仏様の前は人でいっぱいです。

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 大仏様ロングショット。

 そもそも大仏、と言えば、今日では奈良かさもなくば鎌倉、と真っ先に出てくるくらい、日本で2番目に有名な鎌倉の大仏様ですが、意外に解っていない事などが多いのだそうです。お寺としては高徳院と言う名前のお寺になりますが、そもそも現在の高徳院は、江戸時代に野ざらしで荒廃していた大仏様を保護するために復興されたもので、言わば大仏が先にあり、高徳院があとに出来たような関係のようです(と、解説を見る限り書いてありました)。
 大仏そのものの建立に関しても、原形を作ったのが誰だか解らなかったり、そもそも誰が何の目的でこんなでかいものを作ったのかも良く解っていなかったりと、不明点が多い仏様なんだそうです。
 ちなみに奈良の大仏様は、華厳経を代表するビルシャナ様なのに対し、こちらの大仏様は浄土教系の大本尊である阿弥陀如来様。とは言っても見た目で判断するのは難しいと言うかほぼ無理ですが。

 大仏様、被写体として大人気。老若男女もここにはいっぱいいる外人さん達も、皆さん大仏様乃回りで、カメラを抱えて撮影しきりです。

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 斜めから大仏様。

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 ベンチで休憩しながら大仏様。

 そういえば、高徳院はリスでも有名だそうですけど、寒かったせいかリスは見かけませんでしたね。ちょっと見たかった。

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 背後から大仏様。

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 ちょっと首が前に出ている大仏様。

 背中に開いているのは放熱スリットで、法力を最大解放する時には余剰熱を効率良く逃がすために放熱板が解放される、と言うのは空想の産物で、実際には明かり取りの窓です。今変な事言いましたね。明かり取り? そう、大仏様の中に明かりを入れるための窓。ということはつまり。

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 大仏様内部構造。

 入れます。
 胎内見学料(なんと20円)で、中を見学させて貰えます。大仏様の内部はほぼ空洞で、宗教的な興味と言うよりも、溶接の様子や、耐震補修による強化のあとなど、どちらかと言うと技術的な興味を惹く内容となっています。それにしても大仏様の中に入れるなんてなあ。

 これを擬似的な生まれ変わりと見なし、ああ、でも仏教だと生まれ変わりは別にそれ自体いいことじゃないからダメだよなあ。出てきた浄土がまたこの世界だった、って言う青い鳥的なオチはどうだろう、みたいなことを考えつつ、あぶない急階段を上り下りして再び濁世へ。

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 ……江の島の江島神社の中にもあったなこれ。

 さて、そんなこんなで大仏様参拝は終了。

 いよいよ山海堂さんへ乗り込んで行きましたが、転倒にいきなりあったのが、カートに乗った武器見本のたぐい。素振り用の片手棍にトンファー、サイ、三節根が(鎖につないで)実物展示! ウワー! と思っていたら、ショーケースの中には細工もこまやかな飾り銃の数々が。それに混じって左下には、なんと鎖の先に分銅のついた錘、たぶん流星錘が!
 仰天を通り越して口が半分開いたままで店舗入り口をくぐると、半開きだった口がフルオープン。むしろフェイスオープン。壁にかけられた剣また剣、斧また斧。フランチェスカありバトルアックスありエクスカリバーが2本も3本もあり、そこの壁には長柄武器、花形ハルバードを皮切りにポールアーム類が、奥の壁にはレバーアクションのウィンチェスターライフル、マキビシシュリキン鉢金手鉤と忍者ウェポンひとそろいがあるかと思えば、天井からはモルゲンステルンやらもう名前のわからないものやらがぶら下がる、と言う、どこを切っても武器、と言うわけでは決してなく、普通のお土産物と武器の数々とが、ものすごく不自然な取り合わせが無茶なくらい自然に取り並べられた不思議な、あまりにも不思議すぎる光景でした。大仏様のストラップが並ぶ横で、ストーブで薬缶がしゅんしゅん言っている。そして籠には一個一個パックされた手裏剣(こちらのはゴム製)。
 壁に貼ってある「売り切れました」「売約済」の札を見れば「誰か買ったんだ!」「売れたんだ」と動揺し、「再入荷!」の文字を見るとさらに「入荷するんだ!」と動揺する、何を見ても動揺してしまう。そんな有様です。壁に掛けてあった乾隆剣とかに至っては、もう剣だと言う事以外何も解らない。
 神谷先生始め、著名人の方の色紙は天井に貼ってありました。つまり、壁はほとんど武器の陳列スペースに使われているということです。

 あんまりにもあんぐりしていて、お店の人に「よかったらどうぞー」と言われても、「ええ、えー、はい。びっくりしました」と完全に飲まれた返事。噂に名高いとは思っていたもの、実物は噂よりも密度がはるかにナニでした。
 このあと文京に行く事になっていたのを思いだし、トリガー武器を二三持っていったらうけるかも! と思い立ち(そして手ぶらで帰るのがあまりにも惜しい、惜しすぎる、と思い)、金属製の戦輪すなわちチャクラム、ゴムの苦無と手裏剣ふたつを購入。これでなんと1000円ぴったりのお買い得。比較対象が浮かばないのでなんとも云えませんが、一ヶ月コーヒー一杯分より遙かに下でチャクラムがあなたのものになるのですよ。嬉しいかどうか良く解りませんね。すいません。

 お店を出て、すぐ横で買ったものを鞄に詰めていたんですが、前を通りかかる観光客の方の、ショーウィンドウを初見した時のリアクションこそ見物でした。あそこに理由をつけてしばらく立っていたいくらいの面白さでしたよ。

 さて、お土産(武器)を鞄に詰め込んで、江の島鎌倉旅行もこれにて終了。
 長谷から江ノ電に乗り、鎌倉から帰路、もとい、きょうの別件の用事である文京シビックセンターを目指すのですが、それはまた別の用件と言う事に相成ります。
 帰途と鎌倉駅前で見かけたものを、あとはちょちょいと。

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 やっぱりありました(寒すぎたので食べなかった)。

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 鎌倉駅はイメージしていたより、ちょっとちっちゃい感じ。

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 結局ここでいただきました。シラス丼でございます。

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 最後の写真はやっぱりこれ。
 鎌倉といえば豊島屋鳩サブレーでありますな。

 そんなこんなで、初江ノ島初鎌倉だった、土曜日の出来事でありました。

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コメント

大仏体内なら牛久もありますよ。
ギネス認定の大仏参拝はいかがでしょう?
他に何も無いのが欠点ですが。

投稿: KK | 2009.12.09 08:30

 牛久いいですね!
 しかしとりあえず近場から、と言うことで、まずは東京大仏を見にゆきたいと思っております。女神転生にも出てきた由緒正しいソレですからね。

投稿: sn@散財 | 2009.12.09 22:09

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