アーカムの夜に飛ぶ(☆☆☆)
ガーゴイル像の上に潜み、様子をうかがう。
捜査モードに切り替え、周囲を捜査する。銃器で武装した敵が三名、ランダムに屋内を巡回している。心拍数は平静。折々に割り込むジョーカーの館内放送に、しきりと毒づいている。
孤立した一人に狙いを定める。グラップリングを二回、目標近くのガーゴイルまで飛び移る。目標は真下。気付いてはいない。マントを広げて滑空する。気付いてはいない。
気付いた。
遅い。
覆い被さり、地面に薙ぎ倒す。崩れたざま首筋に一撃を入れて昏倒させ、すぐさまグラップリングガンで直上へと離脱する。
ガーゴイル像の上に潜み、様子をうかがう。
二人目の男は、銃を構えたまま無関係の方向を警戒している。物音に気付いた三人目の男が駆け寄り、気絶した男の上に屈み込み、呼びかけはじめる。
気付いてはいない。
目標は真下。
というわけで、アーカムアサイラムがとても面白いよ! と言う話です。ビバ!
バットマンやヴィランが生き生きと(ハーレイやジョーカーはそりゃもう無意味なくらい生き生きと)はしゃぎ回っているのも確かに魅力なんですが、それにも譲らず面白いのが、エスピオナージアクションを大胆に骨抜きにしちゃったシステムです。戦闘と言うか、かなりバットマン気分を味わえるシミュレータ、と言う感じ。
普通エスピオナージアクションと言えば、見つかったら終わり、見つからないように上手く立ち回るのがアクションのキモです。もちろんアーカムアサイラムでも。銃を持った相手に不用意に見つかったら、いかなバットマンといえどもあっと言う間に(わりとあっと言う間に)やられてしまうのですが。陰に潜む主な目的が、不意打ち、と言うのが楽しいところです。
びっくりすることに、ボスはどうだか知りませんが、少なくとも雑魚相手なら、バットマンには「一撃で相手を倒せる」動作がいくつもあります。
まず、ダウンを奪った相手に一撃で止め(R2+△)。しゃがんだまま背後から近づいて一撃(R2移動+△)。しかも物音を立てずに仕留めるので、すぐ近くに別な敵が居ても、気付かれずに仕留める事が可能。
そして、バットマンといえばグラップリングです。ワイヤーガンを発射する事で、一瞬で高いところまで移動するアクションは健在。足場になりそうなところをサーチして、割と大雑把に高台まで昇らせてくれます。
薄暗い高所に上り、相手が暗闇に溶け込んだバットマンを見失えば、あとはもう好き放題独壇場。上空からはマントを広げてのグライド、つまり滑空が繰り出せ、滑空からのキックは相手を一撃で気絶させる効果があります。
つまり、グラップリングで高所に飛び上がり、下を警戒している相手の動きを監視。孤立した敵がいたら(しかも、うろうろしている敵がブツブツ呟いているのが聞こえると言う細かさ)、上空からばさあっ、と飛び降りて飛びかかり、一撃して昏倒させてすぐにグラップリングで離脱、と言う、いかにも「らしい」動きが出来る訳です。相手が銃を持っていても関係なく、死角から接近して死角へと去っていく。
狭いところを固めている相手が居たら、グラップリングで上を回って後ろに回り込み、静かに着地。しゃがんで近づいて後ろの敵からひとりずつ、暗闇からにゅうっと手が伸びて締め上げて気絶させていく…… と言う、また違う戦術。銃器ではなく金属バットや鉄パイプで武装している、まあ普通のチンピラが居た場合は、いわゆる乱戦の殴り合いも愉しめます。これがまた、パンチからカウンターからの流れるような繋がり方が気分がいいんだ。非常にスローモーションを多用している演出で、気になる人もいるみたいですけど、僕は大好きだなあ。
まだクリア率4%とかなので、特に人様に勧められる状況でもないのですが、アクション苦手な自分でも、今のところ非常にどっぷり愉しめてます、と申し上げたい次第です。
そうそう。あとで気付いたんですけど、このゲームの脚本、ポール・ディニ(アニメ版バットマンの脚本書いてた人)が書いてるらしいんですよね。なるほど、そりゃ面白いわけだ。続きが気になりまするー。
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