ユニコーン!(☆)
わりと早朝から活動開始した今日一日。最初に向かったのは新宿ピカデリー、機動戦士ガンダムUCを見に行くためでした。
自分が行ったのは朝八時の最初の回だったのですが、すでに劇場は外まで行列が。すわ何事、と思ったのですが、どうも3月から発売するブルーレイを劇場で先行販売するんだそうですよ。つまりあれですね、先行量産型ってやつですね。
まあ、そこまで欲しいかどうかは中身見ないとわかんないしなあ、と、行列はスルーして劇場内に。行列している人を別にしても、朝8時とはとうてい思えない人数っぷりです。さすがガンダムともなると集客力違うなあ…… と思いつつ。いわゆる劇場版ではないとは思うのですが、前に予告編が入るところまで、普通に映画映画していました。
シャアの反乱から3年。世界は何も変わってはいなかった。アナハイムが陰謀を巡らせ、ジオンの残党が宇宙を闊歩し、アムロ亡きロンド=ベル隊がそれを追いかける。戦争の世紀となった宇宙世紀も百年を迎えようと言う時代-- しかしその年号は、出発点からしてすでに血塗られていた。
爆破テロによって宇宙世紀開幕のセレモニーが吹き飛ばされてから百年。戦争の歴史の闇でひそかに息づき続けた、謎の存在「ラプラスの箱」。ビスト財団の当主カーディアス・ビストが、ネオジオン残党、通称『袖付き』にその箱を引き渡すと言う取引を巡り、隠然たる対立は、何も知らない市民と学生達を巻き込んだ、終わったはずの戦争へと予告もなしに発展する。
地球連邦軍とビスト財団、ロンド=ベルと『袖付き』とが、銃弾を、戦艦を、そしてMSを繰り出して作り上げた地獄の中を。それぞれの思惑をもって、謎の少女オードリー、MSパイロットのマリーダ、カーディアス、そして父を知らない少年バナージ・リンクスが駆け抜けていく。そして主を待ち眠る純白のユニコーン、ガンダムUCは、未だ真に目覚めることなく眠り続けていた。
というわけで、原作の小説を読んだ事がないのを良いことに、実に適当にあらすじとかつけてみたわけですが。ひさしぶりのガンダムと言う事で、堪能させて頂きました。百年前の古典コロニーから始まって、プチモビの暴れ具合、コロニー建設現場の光景、オードリーのオードリーっぷりから、なんと言ってもMS戦。ザク直系の渋いデザイン、ギザ・ズールに、アニメでは初登場のスタークジェガン、そして皆さんおまちかね、逆シャア世代の裏主役ジェガンのやられっぷりにもご注目。ロンドベルには夢にまで見た量産型可変MS、リゼルが配備されていますが、このリゼルも実にやられています。快調にやられてしまいます。さすがジム系、としか言いようのないやられっぷり。
そんな中でも見所は、マリーダのMS、当世クイン・マンサたるクインテッサもといクシャトリアの無双っぷりでしょう。もう圧倒的と言うのも愚かなほどのワンマンアーミーっぷり。ファンネルって反則だなあ、とおなかいっぱいになれる暴れ具合です。
しかしまあ、今回は…… と言うか、最近の流行なんでしょうか。MS戦が、なんていうか、ねっとりしているって言うか。「撃墜している」って言うより、「殺している」って感じなのには、正直参りました。戦争を問うメッセージが繰り返し発せられている以上、そういう演出なんだと思いますけれども。胴斬り! コクピット直撃! ずどーん。みたいなのも参りますけど、なぶり殺してる感じもなんとも。首だらん、は(MSの話です。念のため)は結構ショックだったりそうでもなかったり。宣伝で流してる「人間の死に方じゃありませんよ!」が、ああ、そうだよなあ、って感じでありました。
ともあれ、お話は第一話と言うことで、さすがに第一話っぽいところで終了。いいところはここから、というところです。一時間濃密に伏線張りっぱなしで、なんだ、もやもやするから小説読んでくる、って感じですね(笑)。
そんなこんなで、原作を読んだことがない&長いストーリーの第一話って言う事を重々飲み込んでいる、と言う条件を満たして挑んだ自分としては、えぐみを含めて充分愉しめたと思う一作でした。原作を読んだ事のある方からの評価はまた解りませんが、機会があったらおひとつ、と言う感じですねー。
こういうスタイルでの、新作OVAの劇場での上映って言うのは今後増えるかも知れないし、増えたらそれはそれで面白いんじゃないかな、と思った次第でした。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 繁栄極まりし、そのまた果てに:ワンダーウーマン1984(☆☆)(2021.01.03)
- 『足跡』に至る、足跡の物語:ファースト・マン(2019.02.17)
- アクアマン:海陸を繋ぐ豪傑王の矜恃(☆☆☆)(2019.02.11)
- アントマン&ワスプ、走って跳んで、拡大縮小大作戦!(☆☆☆)(2018.08.31)
- 友よ一緒にジャスティスリーグ、そして明日のジャスティスリーグ!(☆☆☆☆)(2017.11.23)
コメント