【読書】ロスト・シンボル(☆☆)
ロスト・イン・ザ・シンボル!
というわけで、「ロスト・シンボル」上下巻読了しました。いやいやどうして面白かった。
もっとも個人的な評価で言えば、ダ・ヴィンチコードや天使と悪魔のほうが好みだったかな、と言うのが正直なところ(でも登場人物のぶんを足せばややロストシンボルの勝ち)。作品の出来と言うより、「ブラウン節」に読んでいるこちらのほうが慣れてしまった、と言う方が正確なのかも知れません。あとワシントンDC周辺の地図をつけてほしかったかな-、と言うのが正直なところ。観光ガイド的な楽しみ方としては。
ペダンティックな蘊蓄の披露と、抜きつ抜かれつ、誰が味方か敵さえ知れず、のサスペンスシーンが、動と静のように交互にやってくる展開は相変わらず健在で、今回は特にCIA保安局と言う大物が大捕物に参加しているだけに。最新の保安装備で身を固めた捜査官達と、智恵と、言わば土地勘でどう渡り合うのか、と言うのが、なかなかの見所になっています。
動の所はかように問題なく面白いのですが、静のところがなんていうかこう、ちょっと心配になってしまうのが、悩ましいところで。ブラウン先生大丈夫ですか、まさか本気だとは思いませんけど、そっちは道がまちがってますよ、みたいな。こう。もっとも一流のエンターテイナーともなれば、千鳥足であぶないところを歩いてみせるのも、ひとつの技なのかもしれません。そうであってほしいものです。どのみち次回作あたりではっきりするだろうと思いますが。
ところでこの作品でもっとも生彩を放っていた登場人物は誰かと言えば、これはCIA保安局のサトウ局長なんじゃないでしょうか。登場シーンからしてちょっとした細工のあるなんとも面白い人物で、保安局の部下達を手足のごとく動員し、ラングドンに劣らずに物語を引きずり回してくれます。
すでに映画化の話もあると言うこの作品、サトウ局長に誰がキャスティングされて、トム・ハンクスと睨みあいになるのか。なかなかどうして、楽しみにしたいと思います-。
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