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2010.03.05

ラングドン教授、三度目の正直もらい事故!(☆☆☆)

 巻き込まれ体質。言わばグローバルとばっちり。
 本人地道に暮らしていても、事件がつぎつぎ向こうから、当人をがっちり拉致しにやってくる。そんな世界一巻き込まれやすい大学教授は誰かと訊かれたら、数多い候補の中でも、やっぱりロバート・ラングドン教授はトップ5に属するでしょう。

 これまでも、本人はそんなつもりもそぶりもないのに、ビーンボール狙いで飛んでくる事件に巻き込まれて、ヴァチカン中を駆け巡る羽目になったり(『天使と悪魔』)、フランスを縦断してあっちこっち飛び回る羽目になったり(『ダダ・ヴィンチ・コード』)。そんな不幸なラングドン教授、数年静かに暮らしていたと思ったら、またも事件をもらい事故です。

 今度の舞台は、ラングドンにとっては(比較的)ホームグランド。アメリカ合衆国の首都、ワシントンDC。きっかけは恩人であり旧友でもある人物からの、代打ちの講演依頼の電話から。なんとその日の晩に講演をやってほしい、と言う無茶な呼びかけを、うっかり引き受けてしまったラングドン教授。講演の会場は奇妙にも連邦議会議事堂。そこでラングドンは旧友と、意外な、あまりに意外な再会を果たす。
 当人にもまったく見当もつかないまま、ラングドンを巡って、謎の入れ墨の男が、サトウ局長率いるCIA保局が、さらにはフリーメーソン、世界でもっとも名を馳せた結社が動き始める。脱走と追跡を繰り返し、ラングドンは辿り始める。アメリカ建国とフリーメーソンの精神をその内に隠した、ワシントンDCとその建築物群と言う迷宮を--。

 というわけで、要するに「ロスト・シンボル」ですね。ダン・ブラウン先生の最新作、あいかわらずロバート・ラングドン教授は、本人の責任でなしに、ひどい目に遭い続けます。まだ上巻を読み終えた段階ですが、追いつ追われつの派手な脱走劇と、精緻でペダンティックな学識の披露を編みあわせた筋運びは健在です。例によって、映画化したらさぞかし映えることだろう、と思う一作。残り半分もきしきし読みたいと思います。

 それにしても前半、筋運びとか作者の意図とはぜんぜん関係無いところで、僕は結構はらはらしましたよ! 詳しくは申し述べませんけど、その、なんだ。ブラウンせんせい大丈夫なんだろうか、とか、そういう方向で。あれも計算づくだとしたら、作家っていうのはさすが凄いものだ、と思えます。……そうであってほしいものです、はい。
 

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