今日の読書。(☆☆)
堀栄三さんの大本営参謀の情報戦記を読む。こないだ古本屋あさりで手に入れたものです。
本文中の一人称が、「私」ではなく「堀」で透徹されている事から察しがつくように、感情を抑えた冷静な筆致で「大本営参謀」の内と外の体験を描き出すことで、情報、情報戦略、情報教育がいかに重要であるか、を切々と解き明かした本。筆者の近しい人達の短く重い言葉と、もうどうしようもない事実の積み重ねがずしりと重くやってくる一冊です。高評価も不思議とはしませんね。
知らせたい情報もあれば、知られたくない情報もある。情報ばっかりぐらぐらしている今日にこそ、考え込んでみたい言葉だと思う次第です。
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