マッスルハウス9観戦記!(第七試合~表彰式)
ちょっと間が空きました。理由はあるのですが、それはまあ、この次のエントリで。
というわけで、残り二試合+α、一気にいきたいと思います。
第七試合:DJニラ
なんだか薄い方向に濃いビジュアルのDJニラ選手。一言で言うとチンピラっぽい。試合前ビデオは、そんなDJニラ選手の原点を探る旅に。それなのにそのへんぽい夜の公園でなぜかインタビューが。この公園で偶然出会った、と言う、HIROKI選手と試合をすることになります。
まずはDJニラ選手、なぜか知りませんがシーンとした雰囲気の中を、リング下を半周して登場、ポーズを取ったあとリングに登ります。なんだかゾンビっぽい動きです。続いてHIROKI選手入場、そして普通に試合開始。
中央でぶつかり合い、背後を取って腕をひねった、腕を固めて首を固めた、ニラ選手、そのまま腰から砕けて落ちる。首から投げつけ、そのまま首を押さえて押しつけた、さら首から転がして、両肩をつけたブリッジのまま静止するDJニラ選手、しかし腰を押さえて転がった、腰に悪そうな姿勢でしたから。悲鳴を上げて転がった所をHIROKI選手がフォールに入りかけた、腰を押さえたまま起き上がるDJニラ選手…… へたりこんでしまった。
謎かけですね、と実況席の言うところから。腕を取りに行った、腕を離さない状態から頭突き。コーナーに追い込んで、DJターイム、のコール。技サインですね。
予告付き攻撃は躱されて、逆襲を浴びて…… あれ。平然とすたすた歩いて。ごろんりと転がった、押さえつけられ、ゆっくり肩を上げてかわした、レフェリーとHIROKI選手が覗き込んで確認を行います。「アハ体験みたいんなものですね」とか言われています。
コーナーポストに打ち付けられたDJニラ選手、ぐりぐりと蹴られてさらに踏まれている、これは反則と言う扱いに。転がったニラ選手、でも転がったままのところにもっとぱかすか殴られています。至近距離からぶつかっていくパンチから、もう一度DJターイム、と攻撃の前振り。に入ったところで反撃を浴びる。必殺技の前振りって邪魔していいんだ!? やられた所から膝を固められて具置けないDJニラ選手、あ、HIROKI選手離した。股間のあたりにいやな感じがしたんでしょう、と実況の声の下、手を離すHIROKI選手。
頭を掴んで叩きつけ、助走をつけて背中を蹴りつける、固められるが2カウントで返されて。DJニラ選手、さっきからひっくりかえったままの状態です。「まだ全然足りない」と宣言。「俺だってお前のことをずっと待ってた」「埋め合わせてくれよ」と、HIROKI選手にアピールした途端に、みしって感じで顔面キック。「埋め合わされましたね」と実況席。
投げ落とされたところで「待ってくれ」とニラ選手。泣きが入ります。「人と人との争いが俺イヤなんだ!」と訴えている最中に、いきなりぼがんと体当たり。そこで突っつくんだ。コーナーに詰めてくっついてからの、三度目のDJターイムが出ます。あっと時間差でダメージ。
次々とゆっくり出てくるDJタイム。ゆっくり転がってぶつかった、でも痛そう。また時間差でダメージが、なんかスローモーションみたいな展開になっています。
2カウントでかわされた相手を、そのまま横に抱えますが苦しんでいる、重い重い重い、なんかすごい苦しそう。そのまま落っことした。。ロープに掴まって、あっと登っています。コーナーに登った、一回転してトッププレス、でも自分が腹を押さえてます、大丈夫でしょうか、必殺技のカウンターのぶつけあい、あれは…… なんて言うんでしょう、加減めのキックで叩いて試合終了、HIROKI選手の勝利都内増した。
「いい思い出になりました」とDJ韮選手。そして審査委員の点数は、411点となりました。これで4位となりました。
「まさか純粋に試合内容で勝負にかかるとは思いませんでした」と高橋さんでした。
ここで「計算を間違えてしまいましたと言うアシスタントのみなみさんのコメント。でも大勢には別に影響は無いみたいです。
さあ、いよいよ最後の試合。マッスル坂井さんの登場です。
第八試合:マッスル坂井
紹介ビデオがなんだか妙な展開。第一試合から第七試合の隠しテーマが紹介された(ちなみに直前の第七試合は「一年に一回だけコミックレスラーが真面目な試合が出来る日」でした。なんだか妙に納得)のですが。最後の試合のマッスル坂井さんだけ、興業の間、近所の子供会の子供達の面倒を見る(他の選手の試合中も)と言う展開に。
「みそぎだよみそぎ。みそいどいたほうがいいだろう」と言われて、「じゃあ、百歩譲ってみそがせていただいたとしても…… 自分が試合をしている間は、子守はどうしたらいいのですか」と言われて、出てきた答えが、「子供達を空きさえないような試合をしてほしい」と言うもの。
ええー。試合中、子供達を飽きさせたら即追放、と言うすごいルールでの試合となるようです。マッスル坂井選手とアントーニオ選手が、20人の子供達をリングまで引率し、子供参観コーナー(審査員席の前にある)に子供を誘導した上で、試合中、一瞬たりともも子供達を飽きさせてはいけない、と言うルールのようです。
さあ、なんかもうすでに無茶なことになってきました。アントーニオ選手とマッスル選手が、小学生くらいの子供達がぞろぞろリングに上がってきました、アントーニオさんの振りに、子供が困っている。困っています。バックステージではすごい喜んでたんですけどね、とアントーニオさん。おい、と言われて子供達がびびっています。
「控え室ではずっと一緒だったけど、ずっと黙っていた事があるんだけど、お兄ちゃんプロレスラーだったんだよ!」 ええええええ、と観客席から合いの手。なんてノリのいい。すごい悪い選手達と試合しなくちゃいけない、と子供達に告げています。
「言葉巧みに誘ってくるよ。大人ってそういうものだから」 実感あるなあ。「不況のの今だからこそ、お兄ちゃん達を応援して下さい!」「不況だからこそ」 二回くらい言ってました。
まずは子供達にマッスルポーズのタイミングと練習を指示。観客席にも協力要請が出ます。
「おっきいお友達もー?」『マッスルマッスルー!』「そうそう、こんな感じ。銀行がお金を貸してくれないと言う時もマッスルポーズで」 銀行……。「じゃあ、あの禁煙のマークのあたりをみんな見て。マイクパフォーマンスをするときは、会場の一番奥を見よう。そうすればお客さんに顔が見える」 実践的です。子供さんたち覚えて帰ったほうがいい。
さて、すでにてんやんわんやの状態で、リングから降りる、子供一同降りる。ここでようやく悪いお兄さんが登場です。審査員席に子供達が上がって大変なことになっている中。マスクを被った戦闘員っぽい服装の人と、さっき首を取られた諸橋選手が、首にテープまかれて再登場です。しかしいささかゾンビっぽい動きだ。転がって腰を打った。大丈夫か。怒られています。でも諸橋選手も転がった。腰を打った。ブーイングだ、転んでないもーん! といいアピール。すごい。
殺してやる! と凄む諸橋選手に、「言い直して! 子供達に殺してやるとか言っちゃうと…… まずい」 まずい! いけないとかじゃなくてまずい! 「やっつけてやるからな!」 と諸橋選手に、「正々堂々がんばろう、やっつけてやる!」と坂井選手とアントーニオ選手。そして開始直後、二人していきなりカンチョー。子供大受け。すごい受けてます。
子供達大受け、ツープラトンからまたぶつけてきた、もっと広げて股間攻撃、子供達大受けです。凄い受けてます。もう一発、今度はリアクションがちょっと小さいか。や、どうやらオッケーらしいです? 諸橋選手、尻を押さえてます。なんか受けている、再度ヘッドロックでうけてます、転んだ、なんか痛そうだ。試合の合間合間に、ちらちらと子供達の様子を見ています。
諸橋選手、なんでもドクターボンベにより首が繋ったそうです。転がって、背負うが落ちた、ロープ上から、走って転んだ、見てなかったようです。段々ダメージは重なってますが、ダメージを受けてますけど、段々子供達は反応を失いはじめて来ましたよ。マッスルポーズ要求に子供達が、あっと声がずれた、大丈夫か、マッスルポーズ不発で一瞬空白の睨み合い、そこから諸橋選手が一瞬遅れて崩れた、掴んで腕を掴んで持ち上げた、坂井選手ブーイングを煽るが、子供達は無反応、これは教えてないですね、と解説席。
下島戦闘員が上がった、後頭部をぶん殴られマッスル坂井が倒れてしまいました、マッスル坂井リングから降りてしまい、アントーニオ選手が一人で戦っています。
首の様子を気にしている諸橋選手、肌が黒すぎますよね、と解説が。子供達要求が厳しいですね、と解説から。諸橋選手に子供達からブーイング、すっかりブーイングをものにした子供達、マッスルポーズも自発的にコールが起こってきました。ロープで掴んで転んだところ。マッスルポーズを要求している間に、
諸橋選手起き上がった、厳しく睨む。さあ、再び二対一、馬乗りになって首を押さえつけた、あっとここでだじゃれ。しかしマイケル富岡はうけていません。
ここで突然、「助けて、にくえもーん!」と言うコール。声とともに、例の有名な例のテーマソングが。えー、これは恐い。
これはなんだ、体をなんか直に変な色に、まあ青く塗った にくえもん。例の有名な道具のテーマと一緒に、たらたたったたー、と取り出したのは六角レンチ。レンチ無きとはこのことか。レンチで攻撃。攻撃敵です。アントンにも六角レンチ、六角レンチでダイビングドロップ。あれー、おっこちた、おっこちた、場所を調整しての膝蹴り。勝者にくえもん。
勝者にくえもんのコールに観客席からごついブーイング、まだ諸橋選手さらに蹴られてますけど、これどうやってまとめるんでしょうか。なんか子供達が唖然としています。投げっぱなしの状況下ですけど、これはなんだ。
インタビューを受けるマッスル坂井選手。なんだその、やってやりましたみたいな表情は、とか言われて、「はい、役割を全うしました」と坂井選手。
子供に囲まれた状態のまま、審査員席では採点が。審査員席は完全に無法地帯。……まさかの0点出ました。なんかマッスル坂井さん、さっきまでにくえもんと言うよりジョーカーでしたが、今は鼻が額に来て修験者みたいになってますけど。
……点数は106点でした。
この試合結果に、コメントを求められた高木大社長、怒りの説教が始まります。もはやリアル説教状態。
「一年ぶりのマッスルで何がやりたいんだよ!」
「プロレスが……」
「皆、他のはちゃんとやってるだろう」
(観客席から「えーーー」と疑問のコール)
「……少なくとも、子供達にこういうのを見せるんじゃない。もっと、こういう楽な方楽な方ではなく、もっとプロレスの厳しい面を見えなくてはいけないんじゃないでしょうか」
(確かに、逃げていたかもしれません、と)「酒や、ギャンブルや、ハッスルといった、楽な方へ楽な方へと……」 ハッスルて。
(子供達に)「お兄ちゃん、今日はちょっとかっこいいとこ見せられなかったけど、ひょっとたら悪い大人達にだまされていたかも知れない。お兄ちゃん、ほんと反省してる」
「もう一試合やればいいじゃねえか!」
「延長料がかかりますよ!」
「延長料はな、俺が持ってやる」
上半身脱いで、すでに準備万端の高木社長…… をさておいて。マッスル坂井選手が指名したのは、なんと一位席でずっと待機していた大谷選手。急遽、大谷選手と坂井選手のシングルマッチを行われる事になります!
特別試合:大谷晋二郎 vs マッスル坂井
腕を伸ばしての握手のあと、真っ当に試合開始。回転して位置を変え、中央で ぐるぐる回りながら接近する。
パンチ、大谷選手にべたっと青い塗料がついた。青い塗料がついた、坂井選手が連打で首筋にエルボー、首筋に青い塗料がとんどんついていく、体がぶつかるたびに、塗料が移っていく。
中央でのぶつかり合いで、大谷選手が沈んだ、ストンピングからコーナーに登った、あー、自爆、かなり飛びすぎた、背中から蹴り、叩かれた。大谷選手青いのを気にしています。かなり気持ち悪そうだ、蹴りから肩から沈める、激しいストンピング、坂井がんばれー、と言う声援が飛びます。ひたすら蹴り続け、だんだん色が取れてきた、顔面を押さえた、首を押さえつけられたが、坂井選手ロープに掴mり、ここでブレイク。
手首を掴んだままコーナーへ投げた、コーナーに大谷選手が寄って、これか! これが顔削るって言うアレか! もう一丁の声とともに、反対側まで走っての顔面ウォッシュ、坂井選手、コーナーでぐったりして押さえられています、レフェリーからの注意が飛びますが、腕を掴んで起き上がらない、なんか取られた、何かが観客席に飛んでいきました。ばちんばちんと押されています。コーナーでブレイク。顔面を蹴られ、滅多打ちでふらふらしている、観客席からの坂井コールに反撃に出、中央での殴り合いですが、マッスル坂井、押されて叩き合いで負けています、おお、強烈です。エルボーの打ち合い、同じ技の打ち合い。
観客席の坂井コールに、「みんな応援してんだろうコラ!」と大谷選手から叱咤が飛ぶ。お、避けて腕を掴んで投げた、カウント2で弾かれた、下から跳びながら首筋を捉えるキック、「プロレスラーだろう!」と叫びつつ、再度スープレックスで落とします、ボストンクラブで固めた。リング中央、張っていく。子供達の坂井コールから、ロープを掴んだ、足を固められ、ロープを掴んでブレイク。ダッシュから頭頂部へのキック、さらにリング中央まで行く坂井に、コーナーから後頭部にドロップキック。そこから足首を固め、ロープに逃れる坂井選手を引きずり戻した。
足首を掴んで、中央へ引き戻す、キャメルクラッチから放り出して叩く、頑張れ、の声。両肩を掴んで投げ飛ばした、自力で一回転して坂井が転がる、もう一度投げて行った、軽々と飛んで肩から落ちた、もう一階落としたところで、固め、ここで試合終了となりました。
大谷選手がマイクを持ち、マッスル坂井選手と観客に向かって語ります。
「マッスルの舞台で、こんな試合はひょっとしたら違うのかも知れないが。お前が何を悩んでるか知らないが、これだけ集まってくれたお客さん、お前の立ち上がる姿を見に来たんだ」
そして(ひさしぶりに出ると言う)プロレスの教科書のフェイズに。
「でっかい壁にぶつかった時は、乗り越えようとしなくてもいい。ぶちこわそうとしなくてもいい。ただ逃げようとしなければ、いつか必ず乗り越えられる」
感動的な展開のところに、「お取り込み中のところまことにすいませんが、表彰と閉会式を行いたいので……」と司会席から割り込み処理。なんてひどいナイスタイミング。
表彰状授与。大谷真二郎選手がリングオブコント2010の優勝となりました。大谷選手には優勝賞金と…… あっと、控え室に優勝賞金を置いてきた、と言う声とともに、スクリーンには控え室(の優勝賞金)の様子が。丁度不審者が抜き取ろうとした優勝賞金、取りに来た選手を一蹴して逃げ去ろうとした不審者、しかしだしぬけに出てきたマスクマン不審者をつり上げてしまう。ツルティモドラゴン校長だそうです。不審者を吊したままリング上にやってきたツルティモ校長。いろいろあって賞金が授与された後、お久しぶりです、と挨拶が。
「このたび泥棒を捕まえられたそうで、おめでとうございます!」 って、……あー! そうか! こないだ自宅に泥棒に入られたあの方か! やっとわかった。
マッスル坂井選手の挨拶と表彰式が続いている間、さっきの試合の子供達がヨシヒコに興味津々なのを、ディーノ選手が後ろからそれとなく操演してお子さん達の相手をしています。いい人だなあ。
最後は皆さんがリング上に登っての、マッスル坂井選手のご挨拶でまとめ。
「マッスルは必ず近い将来、日本武道館公演を実現します!」 と言うご挨拶に、おおおおお、と会場からのどよめきの声。なんで泣いてるの、と子供達に聞かれたんでしょうか。「いじわるな先輩にいじめられてるんだよ」と、マッスル坂井選手のコメントとなりました。
さてさて、このような経緯で三時間半にわたって繰り広げられましたマッスルハウス9。なかなか元ネタが解らないと難解なネタが多い、と言う話でしたが、家に帰ってからいろいろ調べたり、他の方の解説を見たところでは、色々な苦悩の末に生み出された大会だったようです。
娯楽の裏にはとんでもない重さがある。その重さを理解して楽しみに行く人と、理解していないで見に行く人と、両方を楽しませなければいけない。それでもなにかをやりとげてみせる。プロの怖さ、プロである事の怖さ。
その場では何も考えずに見ていましたが、あとになって思うところ、思いのほか深い、プロレスってそういうものなのかなあ、とか思った次第です。
とりあえず次なんかあったらまた見に行きたいですね! ウス!
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