【読書】アストニッシングX‐MEN:ギフテッド
リンク: Amazon.co.jp: アストニッシングX‐MEN:ギフテッド: ジョス ウェドン, ジョン カサディ, 石川裕人: 本.
マンハッタンを支配し、人類抹殺を推し進めるマグニートー。彼の軍勢とX-MENによる最終決戦はマグニートーの死によって幕を閉じたが、X-MEN創設メンバーであるジーン・グレイがその戦いの犠牲となった。
……その戦いの、すぐのちのこと。
ミュータント国家ジェノーシャの再建に注力するエグゼビア教授をはじめ、X-MEN達それぞれのチームは世界中に散ってそれぞれの領域で活動を多角的に活動を行っていた。わけてもスコット達は教授不在のエグゼビア学園を預かっており、幼いミュータント達への教育者と、X-MENとしての活動を両立させる日々を送っていた。
新たな教師としてかつての仲間、シャドウキャットことキティ・プライドを迎え入れたスコット=サイクロップスは、X-MENの新たな方針を仲間達に提案する。それは本来あるべきスタンスへの回帰であり、ミュータントからの社会への働きかけだった。アヴェンジャーズやファンタスティック・フォーのように、人々と社会の安全の為に戦おうと-- 我々ミュータントも彼らと同じなのだと-- 訴えようと考えたのだ。
苛烈な性格と、テレパスと言う能力、長年X-MENと対立してきた敬意ゆえ、仲間達全てから疑われているエマ・フロスト=ホワイトクイーン。
ユーモア溢れる天才科学者でありながら、肉体と精神へのさらなる獣化に悩むハンク・マッコイ=ビースト。
ジーン・グレイを巡る様々なわだかまりから、未だにスコットを許す事が出来ないウルヴァリン。
そしてエマに強烈な不信を抱くキティ・プライド=シャドウキャット。
「またタイツを着るのか?」「新しいコスチュームが待ち遠しいのは私だけかな?」と、皮肉を交え、深刻な対立を秘めながらも、スコットの新たな方針の元でX-MENは活動を開始する。チャリティパーティの会場を制圧した謎のテロリストを制圧するために出動したのだ。応援を得て、見事に新たな初陣を飾るX-MEN。……だが、謎は残った。テロリストは極秘の最新装備で武装し、そして指導者はどこか異世界からやってきた、謎の緑色の肌の男オルドだった。
一方その頃、ある記者会見が世界の注目を集めていた。遺伝子研究の権威が発表したその内容は、ミュータントを治療する治療薬=キュアを発見した、と言うものだったのだ……。
というわけで、まっことひっさびさに登場のX-MEN邦訳です。
最後に出てたのは確かゼロ・トレランス(新潮社から出てたのはアルティメットユニバースなので、X-MENでも別世界のX-MEN)が97年頃のエピソードで、このギフテッド編は04年。なので実時間でこのあいだ7年の歳月が開いていた事になります。
まあこの間にマグニートーが死んだり復活したり、プロフェッサーXが死んだり復活したり歩けるようになったりまた車椅子になったり色々あったみたいですが(すいませんすごくいい加減に書いてますが多分そんな感じだと思います)、この頃のX-MENは学園で教師とヒーローと二足のわらじを履いており、そのフォーマットに則って、本編の展開と言う事になります。
サイクロップスを中心に、コアメンバー5人での活動となる本チームですが、教員(スコットに至っては学長代理)と言う役割を背負い、つねに生徒達を意識して活動している事、そしてそれぞれがややっこしい経緯を経てチームメイトとなっているだけに、放っておいても緊張を抱えた状態なのが、さらにキュアの存在でどんどんそれぞれの立ち位置が複雑になっていく辺りがなんとも言えません。
もう一つはあんまり詳しく言えないのですが、敵役であるオルドさんがなんにせよ面白過ぎ。見た目ナメック星人みたいな彼ですが、ちょっとした手違いで、額を抑えて困り果てるシーンとか、実にナイスであります。こんな親しみ持ててしまっていいんだろうかと言う程に。
そんなわけで、ひさびさのX-MEN、とても満足しました昨今でした。
当たり前ですけど、続きが気になる構成になっているわけですが…… まあ、続きは邦訳されないだろうなあ、と思いもする。そんな一作でありました。
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コメント
えーと、新潮からの麻宮版X-MENがUncannyだったので
麻宮版ぶりの邦訳ってことになるわけですが・・・
投稿: りょーいち | 2010.05.02 19:55
ああ!(ぽん)
全然気付いてませんでした>麻宮版。あれ2003年くらいでしたっけ……。
投稿: sn@散財 | 2010.05.02 21:17