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2010.07.26

僕らは人生のNPC。(☆)

 急に葉書が必要になった。正確な枚数は解らないが二十枚ちょっと。
 印刷ミスの可能性も考えて三十枚確保しようと思い、帰路、とりあえず手近なコンビニに寄ってみた。葉書は売っているか。郵便物の取り扱いはある。よし、と中に入る。

 眼鏡に見覚えがあると思ったら、レジに立っていたのは前にまごまごさせてしまったバイトの女の子。ひょっとしてまた困らせるかも知れないなあ、とは少し思いつつ、すいません、葉書を三十枚、とお願いしてみる。
 まあコンビニに葉書や切手を買いに来る人も珍しいのかも知れない、あれ葉書どうすればいいんだろう、と困り始めた彼女が、隣のレジに入っていた別のバイトの子にそれとなく助けを求めて。
 その隣の人は、要領と面倒見の良さそうな先輩か友達か、と言う雰囲気で、切手と一緒だからー、と、スムーズに援助。彼女にやんわり指示を出しつつ、自分はレジの別のお客さんもさばきつつ、同僚の面倒も見て、葉書を取り出して来た。
 そういう可能性は考えていたものの、やはりと言うか。枚数を数えていた店員さんから、「すいません、24枚しかないんですが……」との通知。もともと30枚必要なわけでもないため、じゃあ24枚で、と、枚数を訂正する。
 じゃあ、枚数確認してね、と、最初のバイトの人に後を任せて、隣のレジをさばいていた、かの人。枚数を確認して、じゃあ24枚で1200円で、と言うところで、横からひょいっと飛んできて、「20枚、20枚」とやんわりと訂正に戻ってくる。あれ? いや、24枚でいいんですよ、と言ったところで。助け船に出てきたバイトの人も、最初の人も、もちろん自分も、アレ? と言う表情。

 どうも、さきほど僕が24枚だと言ったのを20枚だと聞き間違えていて、なおかつ、同僚の人がそれを24枚だと勘違いしているものだと思い込んで、つい助け船に出てしまった、と言う事だった様子。親切で面倒見がいいけど空回りもする人なのか、同僚の人を見てはらはらしていたのか、その両方だったのだろう。

 おろおろしている店員さんと、てきぱきしすぎている店員さん。ありがちな風景を切り取った、四コママンガのような風景。主役は彼女達で、僕はそこに出てきた脇役と言う役どころ。代金を払い、葉書を持って、コンビニを出て行く。描写もされない、僕の出番はしばらく前に終わりで、店を出て行くところまで描かれもしない。

 僕らは、誰かの人生の脇役。誰かの人生のNPC。
 でも、それは、決して悪い気分ばかりじゃない。

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コメント

今は亡きホビデだと、NPC=主人公なのですがねぇ…

投稿: CAMUS | 2010.07.27 10:12

 そういう場合は僕らは人生のPCになるわけで、まあわりと普通ですよね(笑)。

 他の人の人生にとって自分はどういう存在か。なんか時々、そんなことを考える事があります。だいたいはげんなりする結論になるんですけどね、まあ(苦笑)。

投稿: sn@散財 | 2010.07.30 22:00

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