突っ込み上等特攻野郎!俺達無敵のAチーム!(☆☆☆)
Aチーム、それは米軍最強、最異端の特殊任務部隊の名。リーダである戦略家"ハンニバル"スミス、二枚目の工作員"フェイス"、メカと肉弾戦の天才"B.A."、そして狂気の天才パイロット・マードック。
結成以来無敵無敗、米軍撤退中のイラクで彼らが請け負ったのは、偽ドル原版の奪回任務。不可能に見える任務でも、ハンニバルの頭脳と仲間達のガッツさえあれば朝飯前。いつもどおりのギリギリながらも任務は成功、Aチームの名に新たな伝説が加わる…… 筈だった。
しかし4人を待っていたのは、陰謀と裏切りと軍事法廷だった。上司の死、ドル原版の消失。全ての濡れ衣を着せられたAチームは、ばらばらに引き離され刑務所に収監されてしまう。
だが、ムショでくすぶってる連中じゃあない。
破天荒な手段で脱走し合流したAチームは、汚名をそそぐため、罠にハメた連中を突き止める為に暴走を開始する。軍のソーサ大尉、CIAのリンチ捜査官ら、追っ手達との追撃戦。騙し騙され手玉に取られ、銃撃どころか砲撃飛び交う大混戦。特攻野郎の運命やいかに!
というわけでAチームでしたが、こんなにポップコーンのうまい映画も珍しいんじゃないかいやほんとに。と言うような、徹頭徹尾、娯楽に徹した映画でありました。脚本なり、台詞回しなり、テレビドラマのB級感を大事に大事にとっておいて。予算と言う予算で、豪華キャストと爆発と、なんだこれありえねえ、と思うような演出とギミックをぎゅうぎゅうに押し込んだ感じ。それがいい。ホントにいい。
リメイクものは最近に限った話ではなく普通に多いですが、魅力的な原作を使ったからと言って、リメイクが魅力的になるとも限らんのも普通に多い話です。アレンジをやろうとしてしくじってしまった、と言うパターンが多いんじゃないかと思うのですが、このAチームに関しては、原作をフォーマットとか台詞回しとかに留まらず、ノリをそのまま持ち込む事に成功してて、それがなんともスカッとした作風になっていると思います。
主人公達にとって(誰にとってもそうですが)行動が正であり、行動の背景にあるものは、だいたいにおいて「筋が通らねえ」の一点に尽きます。ここのところ「現代風」にしてしまうと、色々しくじってしまうあたりだと思うんですが、そこをガン無視して、悪いものは悪い、でぶっちぎれたところが、素敵なところだなあと思う次第です。
ぞろぞろグループで見に行って、「なんじゃこりゃ!アホだ!おかしいだろ!」と、延々画面に突っ込みながら見るのが正しい態度だと思われるこの映画。暑さの憂さ晴らしに最適です。ぜひぜひどうぞ。
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