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2010.08.30

第十八回ROBO-ONE観戦記【二回戦】

 さあ、戻りましてトーナメントは二回戦。あの戦術この戦法はまた見られるか、と言う展開です。

二回戦 第1試合
No.6 オムニしばたん(前田武志)
vs
No.869 Mikoshi!(日本工業大学ロボット創造工房2班)

 御輿を頭に載せたロボット同士の対決から、二回戦まずスタート。
 試合開始、まずは両者寄っていく、オムニしばたん、つかつかと接近していって横を向いた、これは綺麗な横突きだ、Mikoshi!の頭にがちんと見事な打撃が打ち込まれ、破片を飛ばして綺麗に1ダウン。
 両者起き上がり距離を睨み合い、オムニしばたん様子をうかがう構え、さらにもう一撃、これも決まった、しばたんもスリップするも、2ダウン目。
 2-0、Mikoshi!、攻撃しながら位置を変えてしばたんの背後へ、しかし決め手が見つかりきらないまま、しばたんが旋回。腕の攻撃範囲に捉えられたところ、でしばたんの腕が斜め後ろにぎゅるっと伸び、Mikoshi!の背中を突き飛ばして試合終了。
 3-0でオムニしばたんの勝利となりました。

二回戦 第2試合
No.195 クロムキッド(KUPAKUMA)
vs
No.876 磯工GURDIAN(釼持 俊雄)

 続いては技巧派、操縦巧者同士。クロムキッドと磯工ガーディアンの勝負です。やや大柄なクロムキッドの方がフィジカル的には優勢か。
 まずはリング中央へ寄ったクロムキッド、磯工ガーディアンはリング際を移動しつつ待ち構える感前、離れて一気に寄っていった、反対側のリング脇ぎりぎりまで離れ、そこで立ち止まる。向こうに抜けたガーディアンを追うクロムキッド、ここはガーディアンが離れてクロムが追う展開。
 中央で交錯した、ガーディアンの攻撃を凌ぎ続けたクロム、ガーディアンの腕下から、めくり上げてダウンを奪う、これで1-0。
 クロムキッド、追いかける。投げ技が外れてしまった。リング縁に追い詰められた磯工ガーディアン、クロムは下を狙うが背後を取られた、咄嗟にしゃがんでガーディアンの攻撃を凌ぐ。
 背中に突きを繰り出したガーディアン、クロムは掴んで引き倒す構え、やや離れて磯工が詰めてきたところを狙うか。近づいてきた、ガーディアンに打撃を与えて崩す、中距離での打撃の応酬、最後はガーディアンの伸ばした腕が、さらに攻撃を重ねたクロムの腕に重なって持ち上げられ、もろともにダウン。これはクロムはスリップとなり、3-0でクロムキッドの勝利となりました。

「初めて参加して予選を突破して、一回戦を突破してGP選手と試合が出来た」と、釼持さんのコメントでした。

二回戦 第3試合
No.437 Kinopy(小田利延)
vs
No.546 ドカ はるお(ドカ プロジェクト)

 さあいろいろと、どうにもならない感じの組み合わせだ。巨人と子供、ドカとキノピーの対決です。
 ぴきぴきと足音を立てて接近するキノピー、ダガダガと地響きを立てて接近してくるドカはるお。キノピーはドカの周囲を動き回って切り口を探す構え、両者移動は絶えずしていますが、どちらも攻撃の糸口が掴みにくい。ドカの間合いの、ぎりぎり外を歩くキノピー。スリップから、よいしょっと、と掛け声上げて起き上がる。
 動き回る、両者動き回っている、キノピーが通過した瞬間を狙い。リング上足元すれすれを薙ぎ払おうとするドカ。そのドカに対し果敢に正拳突き、そこからしゃがんでのドカのカウンター、これは不発。位置を変え変え、最初の位置に戻ってきた。しゃがんでのパンチの間合いになかなか入ってきてくれない。残り5秒、そのまま時間切れ。0-0のまま延長、2分間のサドンデスマッチとなります。

 キノピーは頭をなにげなく外して電池の交換、若干ショッキングな光景。ネジを締め直し、時間ぎりぎりまで冷却していざ延長戦に挑みます。他方のドカは安心して動作テストも完了のてい。さあ、延長戦開始。
 開始、一礼して両者中央へ、左右にかわそうとするキノピー、腕をかいくぐって背後へ、膝の後ろに入りましたが、ドカの攻撃でよろけた、小脇にかかえられるように、反動でドカの胴体にぶつかった。これで安定を取り戻しましたが、立ち上がった直後の場所は、すでにドカの攻撃レンジ、さらにもう一撃を貰って吹っ飛び、これがダウン、試合終了。ドカはるお、キノピーを下して三回戦に駒を進めます。

「脚に挟まれると腕が壊れてしまうので……」と、攻めあぐねていた、との事でした。

二回戦 第4試合
No.4 トコトコ丸(ちーむトコトコ)
vs
No.80 Cyclops-x(HiRossi)

 さあ注目、トコトコ丸の二戦目です。対するのは、事実上これが最初の勝負となるサイクロプス。またトコトコ丸の滑空戦法が通用するのでしょうか。サイクロプスはなかなかの重量、注目して見たいと思います。
 さあ、中央に両者寄っていった、サイクロプス、スリップ。横を向いたトコトコ丸、そのまま止まった。ジャンプして角度を変え、仕掛けの構えで待つ。サイクロプス、ちょっと動きましたが、どうにも上手くいかなくなってしまったか。カウント8でタイムを申請し、調整に入る。
 なんとか大丈夫そうです。試合再開、1-0。サイクロプス、がしがしと地面を叩いて歩き回る、スリップ。崩れたサイクロプス、起き上がった。トコトコ丸、かがんだ、片足を突き出したあの構えだ。ファンが唸って突っ込んでいき、引っかけたような構えでサイクロプスを突き崩し、ダウンを奪う、しかしトコトコ丸、リングぎりぎりまで吹っ飛んでいってしまう。どうする、起き上がりもできないほどにリング際。ここでファンが猛烈に回ってトコトコ丸、リング脇を吹っ飛んで落っこちた、これはリングアウト、1-1。
 中央に待つサイクロプスに、トコトコ丸、再び猛烈にスリップして突っ込んでいく、しかし的が外れた、猛烈な勢いで突進するトコトコ丸、どうやって止まるんだ。ものすごい勢いで吹っ飛んでいく、そのままリングアウト!
 これは…… これは、思った以上に危険な技です、外れると一気にどうしようもない勢いでリングアウトしてしまう、まさに捨て身技。真捨て身技。最後はリング中央に構えたサイクロプスに対し、構えて突っ込みに行ったトコトコ丸、あ、その角度はまずい、一気に滑ってリングの外へ。
 比類なき自爆っぷりを披露したトコトコ丸、残念ながら音速リングアウトで試合終了となりました。 

二回戦 第5試合
No.486 ガルー(kumama)
vs
No.25 で・か~る(道楽、)

 一回戦でドラマチックな勝利をもぎ取った肉食機関ガルー、対するは前後自在の可変型でかーる。正当派と変化球の対決です。
 いきなり折れ曲がったでかーる、そのままの勢いで突っ込んでいく。右に左に、リング中央に蛇行しながら突っ込んだでかーる。待ち構えていたガルー、冷たい突っ込みくらいの勢いでがつんと一撃めくりあげ、でかーる、一回転して倒れてしまう。
 自分のアンテナを踏んでしまい、苦労して起き上がったでかーるですが、背中のクッションが取れてしまった。突っ込んだところを、まためくり上げられた、倒れてしまう。これで2ダウン。
 しかしガルーもスリップ、起き上がれない。どうしたんでしょうか、まさかのガルーがタイム申請。これで2-1となる。でかーる、取れた背中のクッションがつけなおされています。ガルーは起き上がりが不調な様子、足首あたりのセンサーを調整していたみたいです。
 再開。リング脇ぎりぎりを歩き回るでかーる、回り込んで中央へ、ガルーはリング中央で待ち構える。突撃したでかーる、転んだ勢いで、リング際ぎりぎりで、なんていうか半分に折れたままの変なポーズで転がって固まった、どう動いても落ちそうですが、四つ足になってリング脇ぎりぎりで…… 動かない、ここでまさかのコントロールアウト。タイムアウトと同時にぼろりとリング際から落下して、これでなんというか、リングアウトと言うか時間切れと言うか、で・か~る、土俵際で粘りましたが復帰ならず、〆て試合終了となりました。
 四足でリング中央に戻ろうとしたとこ、ろなかなか上手く行かなかった、との、そういったお話でした。

二回戦 第6試合
No.836 Bally(芝浦工業大学SRDCチームBally)
vs
No.79 Aerobattler MON☆(なぐ)

 続いては芝浦工大のバリーの登場、しかし相対するのはアエロバトラー・モンスターです。最大に体を屈み込ませても、なおバリーよりも大きいようなサイズ差、これはどうなってしまうか。
 左右に体をくねらせつつ接近するモンスター、中央での接敵と同時に、前から突きを繰り出し崩す、ちょっと離れた所から、再度復帰直後に一撃、これで一気に2ダウン。
 いったん離したところから突きを出しますが、これはバリーの頭の上をかすめていた、両者からんだスリップから、ちょっと距離を置いて慎重な展開、離れたバリーがスリップ。モンスター、寄っていった、首筋を横からがつんと一撃、一瞬遅れてバリーが崩れ、これで3ダウン。モンスターが馬力を存分に振り回し、出資圧倒してバリーを沈めました。

 事前に対戦相手を研究しておくのが大事、と芳賀さん。「だいたい出てくるの決まってますから」。好調です。

二回戦 第7試合
No.201 Frosty(FrostyDesign)
vs
No.867 Linx(QUHP)

 先程軽快なフットワークを見せたフロスティと、驚きの不戦勝で勝ち抜いたリンクスの対決。フロスティのジャンプ、実に軽々としています。
 試合開始、がすがすと歩いたフロスティ、途中から軽快に飛んで近づいていく、リング中央で両者睨み合った、距離はやや遠い。にじりよっていったリンクスの攻撃をしゃがんで躱し、低い姿勢からパンチを放って、フロスティがダウンを奪う、これで1-0。
 フロスティ、下半身がかなり柔らかいですね。ギー、とリングを削るような音を立てて、起き上がるリンクス。接近していくところを待ち構えていたフロスティ、軽快に胸板を叩いてダウンを奪う。これで2-0。
 カウント7で起き上がったリンクス、接近してきたところにフロスティがパンチ、しかし先にスリップして前に倒れ掛かっていたところに攻撃がヒットし、これは有効とならず。リング際ぎりぎりで待ち構えるフロスティ、パンチを待ち構えたリンクス、これは耐えた。もう一撃、凌いだ。さらに逆襲するが、フロスティ倒れない、起き上がった瞬間を狙いパンチを放つ、最後は屈み込んだところに強引に低いパンチをぶつけ、フロスティがリンクスを沈める、これで3-0。
 フロスティ、リンクスを制して、三回線に駒を進めました。

二回戦 第8試合
No.13 Neutrino(飛騨神岡高校)
vs
No.146 ドリラー(法政大学電気研究会)

 さあ、二回戦も最後の試合。ベスト8の最後の席を占めるのは、どちらの学生チームになりますか。ニュートリノとドリラーの対決です。
 さあ、両者リングに上がった。まずは真横を向き、ちょっと止まったあと一気にリング中央に、ドリラーを抱き抱えるようにして、一気にニュートリノが突かんで崩した、速攻で1ダウン、さらに離れたドリラー、中距離から打撃で吹っ飛ばして2ダウン。
 追い込まれたドリラー、ニュートリノは落ち着いて待ち構える構え。真後ろを取ったドリラー、投げをかけた所に攻撃を重ねて崩しかけます、が倒れなかった、最後はカウンター気味にニュートリノが突き込み、一気に3ダウン。
 倒れた拍子にバッテリが頭から飛び出てしまったドリラー、スピード決着でニュートリノの勝利となりました。

 これで二回戦は全て修了。ベスト8が出そろったところで、企業PRタイム。
 ……あれ、ロクスリーさんの企業PRってはじめてじゃないでしょうか。うわさの制作費0円映画、ブラックリスターも無事クランクアップし、9月20日に試写会が行われるそうです。
 続いては三回戦、即ち準々決勝です。

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