第十八回ROBO-ONE観戦記【予選・1~28】
早速一番手から、予選競技の開始となります。
1 No.60 サンダーボルト(ロボットプロレス できんのか!)
一番手は、できんのかチームからの参加となるサンダーボルト……………… あれ、なんか不穏な雰囲気です。しばさんとサンダーボルトは一体どこに。
「どこだー! ナガレゴールドー!」
開場の横から大声で叫びながら、サンダーボルトを連れて柴田さんがダッシュで登場。サンダー様がリングの上へ上がります。宿敵ナガレゴールドを探している最中である、ナガレゴールドはサンダー様の宿敵なのである。サングラス姿のお付きの人(つまり操縦者のしばさん)が状況の解説をしている横で、サンダー様はきょろきょろとリングの上を歩き回ります。
ここでリングの中央に、ナガレゴールドが書かれた大きな紙が。さっそく攻撃するサンダー様。「この技は位置が、位置が、位置が重要です」と、位置を調整して、三段跳びに体当たり。ナガレゴールドの紙を吹っ飛ばす。
そしてどこかからの携帯電話を受けたしばさん。ナガレゴールド本人からで、秋葉原で中継を見ていたとの由。
「君が倒したのは真っ赤な偽物だ!」と決めつけられ、悔しがり大急ぎでサンダー様を回収し、リングから猛速で観客席へ消えていくサンダー様(としばさん)。そしてリング上には誰もいなくなり……
吹っ切れた嵐のような勢いで、最初の予選演技は修了となりました。
「目を皿のようにして探したんですが、どこにアピールがあったんでしょうかね……」「スロープも登っていないですね」と、教育長さんと委員長でした。
4 No.321 ギダイガー(岐阜大学ロボコンサークル)
それはそれとして、続いての登場はギダイガー。お祭りな恰好で登場した赤いロボット。お祭りの山車である金魚大輪を、ギダイガー、紐を腕で掴んで金魚を引っ張っていきます。そして続いては、予め参加者には角度の判らないと言う魔のスロープへ。中腹に位置取った状態から、援護の人に支えられたながら一歩一歩、着実に登っていきます。「こうやって失敗しながらも、一歩一歩登っていく事が人生にとって大事なのではないでしょうか!」と言うマイクアピールに観客席から拍手が。なんかいいとこあったら教えてくださーい! と岐阜大学チーム。坂道は、ええと、のぼったところで修了となりました。
「ロボットはもう少ししっかり作る必要がありますね」と西村委員長でした。ギダイガーの豆絞りもポイント高かったようです。
5 No.13 Neutrino(飛騨神岡高校)
さあ、続いては飛騨神岡、伝統のニュートリノの登場。扁平な伝統のニュートリノヘッドに、扇状の腕には黒地に「祭」の朱染め。デモ開始、光センサーで、操縦者の持っている新発田祭りのアピールボードと一定距離を保って前進後退のデモのあと、山車に乗って坂道を、そのまま突破する…… つまり台車に乗ったままで、歩行しないで坂道を突破。しまったその手があったか。続いて山車の下からボードだけを取って、ボードを傾けても、かなり傾けてもバランスを取って、そこから落ちない、と言うデモ。続いてその場ジャンプから横歩き、打撃から投げ技の掴みのモーションと、反則込みでバランス良く技を繰り出しての、レベルの高いデモとなりました。
最後にもう一度、wiiリモコンを使って姿勢制御していると言うアピール。「いんちきしてないですよー」と言うアピールでした。
7 No.884 煌舞闘(タイキ・バンセイ)
ええと、これで「こうぶとう」と読むようです。煌舞闘。灰色のボディがマッシブな感じのデザイン。両腕を振るモーションですが、あれ、モーションが間に合わなかったとのことで…… レフェリーから「歩けないと言う事で、30秒ルールで」と言う事で、残念ながら失格となりました。
「ほんとモーション見たかったですね!」と、井上さんでした。
8 No.741 ウィリス(大同大学ロボット研究部チームA)
続いては大同チームのウィリス。鋭角なデザインがかっこいい銀黒ツートンのロボット。まずは一礼の後、歩いてスロープ登り。バランスを崩してばたばたと倒れてしまう。「転んでも自力で起き上がる事ができます」 しかし起き上がりにトラブルが。「今日は調子が」と言っている間も、がしがしと暴れ回りもがき廻るウィリス。坂道を登っている最中に、登り切れず下がってしまいました。
最後にアピールとして、腕の中から新発田市の名前を入れた紙を蛇腹上に引き出しての修了となりました。「今日はロボットの方が緊張していたようですが、明日はがんばります」とのコメント。ロボットのスタイルに注目が。アピールが…… と言うところに、「新発田は城下町と言うことで、鎧武者と言う事で」と教育長さんから助け船が入っておりました。
ここで新発田市長がお帰りになります。
9 No.886 アルティメット・ナガレブルー(長井工業高校 電子システム科)
これはKHRみたいですね、学生さんのチームです。胸に「はえぬき」って書いてありますね。頭には新発田の三つシャチホコがあります、と言うアピールのあと、リングの真ん中で、「ごめんなさい」モーションのあと、踊りが。新発田の民謡を真似しました、と言いつつ、「似てるとか似てないとかは…… いいので…… モーションを見て下さい」と言う事に。腕立て伏せを披露しましたが、ここでレフェリーが、「歩行をしていませんでしたので、1分やらせてみましたが…… 失格です」とのこと。残念、そういえば歩行していませんでした。
11 No.80 Cyclops-x(HiRossi)
続いての登場は、漆黒のサイクロプスX。またなんか腕がごっついことになっています。まずは歩行から、大きな爪を広げてご挨拶、片方のてのひらは人の手と同じ大きさ、と言う事で、操縦者のひろっしさんと握手。そしてサイクロプスが名産品の紹介を行う、とのことで、リング上の箱からサイクロプスが者を掴み出します。掴んでひろっしさんに渡します。中身がなんだかよくわかりませんが。
機体の後ろに手を翳してスロープモードへ移行、登っていきましたが、ちょっとやりなおしと言う事に。もう一度登りますが、やはり下りに入る事が出来ない。暴走しています、と言う事で戻し、「今回は人の手を使ってやれることをやってみました」と言うところで時間修了。スロープの角度はある程度決め打ちして、ジャイロで補正していたそうですよ。
渡してくれたものを開いて、中身はアスパラ。段取りを忘れていて、包みを開けるのを忘れていました、とのことでした。
13 No.857 ヴェガルビス(帝京科学大学その4)
これはまたマッシヴな感じのヴェガルビス。グレーとシルバーの映えるロボットです。脚にリンクを搭載している機体とのこと、ちょっと倒れてしまいました。アピールは堀江安兵衛の紹介と言う事で、日本刀を構えて振り回すと言うアクション。
続いてスロープ、あれ、止まりました…… あっと、ちょっと早くスロープに構ってしまったようで、前に倒れてしまった。スロープを上り始めて、登り終えて頂点部、ここで真後ろにがずーんと重い音を立てて倒れたところで、「ご静聴ありがとうございました」と時間修了でした。
14 No.883 デンダイン(TDUヒューマノイド研究会)
続いてはTDUのデンダイン。これは…… 背中になんでしょう、羽根的なものがついています。両腕を振った後、羽根を振ってのアピール。この羽根、可動範囲がかなり広く、ヴェスバーのように前に回って、腕と一緒に四本で相手を掴んで投げると言うモーションから、羽根を使っての起き上がり。ペーパークラフトの金魚を引いて、そのままの状態でスロープへ突入。入った直後に転んでしまう。再挑戦、これも突入してすぐに転んでしまいます。頂点部から起き上がり、下りに入る、のけぞって後ろの羽根を地面につけて、四本脚で傾きながらの落下。最後は「大きいロボットを倒して飾りたいと思います」と言うところでバランスを崩してしまいますが、これで予選終了です。
15 No.782 ルカヌス(芝浦工業大学SRDCチームルカヌス)
これはでかい、芝浦工大の新型ルカヌス。遠目に見ていてどうもでかいと思っていたら、機体の上から、獅子舞のお獅子を被っていました。
お獅子を踊り、腰と上体を左右に大きく振りながら、滑り降りるようにスロープを滑り降りる。ちゃんとスロープ通過したの初めてじゃないかな。
さらに金魚大輪を引いて、リングの向こうからこっちへルカヌスが歩いてくる。ロープを自分で放し、そこから掴む動きで上の金魚を掴み、持ち合えてきちんと下ろす。すると台車の中には名産お酒とお菓子が。箱の端を持ち上げて観客席にアピールしたところで大きな拍手、しかし直後にひっくり返しそうになってしまう。「ルカヌスと言うのはクワガタムシと言う事で」と言う事で、両腕を振り上げてのアピール。バランスのいいアピールに教育長さんから高い評価が出ました、デモンストレーションでした。
いやでも実際、スロープも通過してますし、掴んでいたロープを自分で放して、金魚をきちんと持ち上げて下ろして置いて、と、細かい作り込みが素晴らしかったですよ。
ここで企業のPRタイム、近藤科学の企業PRタイムとなります。
KHR-3の紹介のあと、体験バトルのコーナーになるようですよ。会場から6人ほど参加者の人が募られます。……うーん、KHR-3同士の対決だと、なかなか両方とも安定度が高いのでダウンを奪うの難しいみたいですね。ドローです。操縦したお子さんになんかポスター配られてましたけど、あれ、ブラックリスターのポスターじゃないですよね……。
ここまでで15チーム中、棄権が5チーム。するとリングに登場するのは全部で40チームくらいでしょうか…… と言う予測となります。
さて、三試合のあと、予選競技再開です。
17 No.360 ツノックス(ナガレンジャー関東支部横浜出張所)
一瞬無茶ガンダムがコールされましたが、改めてツノックスが登場。ツノックスとザウラーが混ざったような感じで、恐竜ヘッドにツノが2本ついています。まずは新発田のPR、手先が器用、と言う事で、色紙にマジックで文字を書く、と言うデモを披露します。
マジックを抜いて腕に固定、色紙の横に立たせました。いきまーす、と言う声とともに、リングに真横を向いて字を書いていく。ちょっと微妙に一を集成しましたが、ここからだと何を書いている野かちょっt御、見えにくいですが、「ツノックスインシバタ」と書こうとして、なにやらいがんだ曲線になってしまった状態に。
最後は歩行を前後に出したところで時間切れ、苦い顔の西村委員長に「読めますよね!」と田中さんが強くプッシュして修了となりました。
18 No.881 ルクス(都市大 機親会学生会)
続いてはパンダヘッドもすっかり定着したルクス。頭はさらにに金魚をかぶってますね。脚に加速度センサーを搭載していると言うルクス、これを使ってスロープを昇降する予定でしたが、時間が足りず間に合わなかったと言う事でこれはパス。
続いて新発田のアピール。あっと、胸の菱形は新発田の市章だったそうです。頭はもちろん金魚。そして新発田音頭を自分で演奏しながら踊りを繰り出す、と言うデモ。音楽にあわせて、と言う事でマイクを機体に近づけます。
踊りがちょっと短くなってしまいましたが、これで時間切れ。市章にコメントが集まっておりました。
19 No.871 Bカジ(ナベ☆ケン)
続いてはナベケンのBカジ。ナベケンの新型とのこと、説明を横にスロープ突破を試みますが、なかなか上手くいっていない様子、補助の人がついて支えているような状態に。続いては新発田市のアピール。独特な御輿の担ぎかたをロボットが実演する、と言う事で、クールな感じの御神輿モデルを持ち上げるように担ぎ、上下に腕で揺らします。ここで止まってしまったところから、ちょっと手を入れて再起動、歩行をし始めて前に勢い良く倒れ込んでしまったところで修了となりました。ちょっと時間の配分が上手くいかなかったのかも。
新発田の御輿はとても重いのだそうで、それを上手く再現している、とのことでした。
22 No.876 磯工GURDIAN(釼持 俊雄)
個人参加となります磯工ガーディアン。刀どころか鞘も持っています。ここで堀江安兵衛をフィーチャーしての剣舞。鞘と肩を持っての上下左右に振りかざし、刀を鞘に収めるモーション…… は、残念ながらちょっとずれてしまう。左右に機体を振りながら動き回るガーディアンをよそに、操縦者が説明を。「特にモーションに力を入れてーってどこいっちゃうの」、と言ってる横で、前後左右にハンマー状の腕を繰り出しての自由自在なモーションを披露し、修了となりました。
「ROBO-ONE、本戦は初めてです」と釼持さん。あれそうでしたか。すっかり強豪操縦者のイメージがありましたが。
23 No.121 ローリングピラニ(法政大学電気研究会)
続いては法政大チームの一番手、フラッグシップのピラニの登場。まずは歩いてスロープへ挑戦、上り坂でやはり引っかかって登り切れない。新発田市のアピールは御神輿の煽りを、右に左に腕を大きく振り上げる。最後は前に向かってわっしょいわっしょい繰り出して。もう一枚加えて、最近よさこいをやっていたと言う事でよさこいの動きを入れたと言うダンスを追加で繰り出して。踊りに踊って10秒ほど残しての修了となりました。
「平坦な道もろくに歩けないのによくスロープに挑戦してくれた」と西村委員長でした。繰り出したダンスは高評価です。
24 No.864 銀かじ(なべ☆けん)
さきほどのBかじに続いて、今度は銀かじの登場。さっき出てきた御神輿がもう一度出てきてますね。巨大な下半身が印象深いロボット。スロープへ突撃して突破を試みますが、これは登り切れないままで修了に。続いては新発田市のモーション、御神輿に乗ってアピールする、と言うモーション。人が御神輿を振ると銀かじが腕を振りますが、これは加速度センサーで振られたのを検知して腕を振っているわけです。そして再度、スロープへチャレンジ、これは人の手を借りつつ登り切りましたが、頂点まで辿り着いたところで転げ落ちて修了。これで予選デモは修了となりました。
Bかじと銀かじで、同じ道具を使って違うポイントをアピールするところが上手いなあ、と思ったチームデモでした。
25 No.859 GENRYU(長井工業高校)
続いての登場は、こちらも長井からの参戦のゲンリュウ。これはまた可愛い武者頭のついたロボットです。まずはスロープからのチャレンジ、横に構えて慎重に調整、傾いた姿勢でスロープの横についた、角度を変えながらの横に揺するように登っていくが、バランスを崩して落ちてしまう、手が入って下に降りましたが、やや暴走してしまう。
あやめの入った木のプレートがリングに出ますが、長井と新発田市のシンボルは菖蒲で、最後に新発田城がリングに出て、別名菖蒲城、と紹介されたところで修了となりました。 「菖蒲城の櫓は三階櫓で……」と言う指摘が。ディティールも重要そうです。
26 No.146 ドリラー(法政大学電気研究会)
続いては常時パニック状態みたいな顔のついた、ひまわりヘッドのドリラー。金魚を引きながらのスロープ突破で、規定演技二つを一気に突破しようという試みです。
脚は大きな木製のパーツがついていて、蹄のような音が響き渡るとのこと。片腕を上げてお大きなアピールから、やや介助が入りつつも登り切り、そして下りは一気に加速してリング脇まで行くほど下りきった。腕を上げての決めポーズでご挨拶。
最後は横にごろんと転がって、自分の手で自分のスイッチを切る…… デモは、やや腕がずれてしまっての失敗となりましたが。これでデモの修了となりました。
27 No.873 ナガレヴァイオレット(山形大学大久保研究室)
続いての登場はナガレバイオレット。なんかいおいろなKHRの部品が混ざってるっぽい感じの機体です。転んだ拍子に頭が取れてしまう。「気にしないで下さい。頭はただの飾りです」。歩行、攻撃モーションのあと、踊りのモーションを披露。脚捌きが非常に難しいとのこと。「多少ふらふらしていますが頭がないと言う事にしておいてください」。
成功率90%以上と言うスロープへのチャレンジは、匍匐前進での挑戦です。「最初は人間はハイハイしているわけですから」と言う事で。登り切って、下がっている最中での時間切れとなりました。
「踊りはよく挑戦してくれたと思います。スロープのところはルールを見てるんですけど……………… 上り下りとしか書いてないので…………」と、西村委員長でした。
28 No.867 Linx(QUHP)
続いての登場は、こりゃまたなんだかでっかいぞ。ごつい腕アームを搭載したリンクス。あ、九州大学の機体なんですね。まずは規定演技の坂道登り。しかし登っている最中で降りてしまう。体重が重すぎて突破できないとのこと。目を逸らしてごめんなさいと言っています、と言われた後、前後歩行と旋回、そしてアクロバティックな動きを…… と言うところで、なぜかリンクスは腕を広げると、ぱらりと「新発田市へようこそ」と言う垂れ幕が落ちます。片腕倒立のアピールをやるはずだったのですが、プログラムミスで入れ損ねてしまった、とのこと。残り40秒ほど残してですが、修了となりました。
これで午前の演技は終了。午後2時まで休憩となります。
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