第十八回ROBO-ONE観戦記【予選・29~39】
お昼を挟んで、タイムオブお時間!
しかしまあ、これもなんと言う巡り合わせでしょう。午前の演技はサンダー様からで、午後の演技は流血仮面から。スタート一番手、できんのかがジャックしまくりです。
というわけで、午後の予選はここから開始ですよ。
29 No.845 流血仮面(ミステル・タマオ)
さあ、マスク姿のミステルさんに連れられて、流血仮面がリングに上がってきました。水色に血しぶき風のマーキングがついた、オールオーバーみたいな外装のついたロボットです。
「新発田市の皆さん、こんばんわ」と言う(自力の)挨拶から、スロープに挑戦。登っていって倒れながらも突破。「メキシコで人気のKHR3を持ってきた」と言うナレーションがロボット自身からでしょうか、流れていますが…… あ、なんかメキシコで人気のロボットを連れてきた、と言う設定みたいですね、
あ、ミステルさんがマイクを取りました。音声が聞こえない、と言う事で自分でしゃべり出します。兎跳びを繰り出して「すごいぞ!」とアピールし、最後になぜかライバルがリングに登場し、さあどうなってしまうのか、と言うところで。
流血の赤い模様を、名物の苺に見なして取りなす教育長。教育長さんと西村委員長のお二人を、「アメとムチと言うバランスですね」と田中カヨさん。
「流血仮面さんは普段はしゃべらない設定なんですか?」とさらに田中さん。「しゃべりますよ」とミステル。最後は首に鎖をかけて退場の寸前、「鎖はなんだったんだ」と言う質問に、「ヒールだぞ、って言うアピールの他に意味は…… 衣装です」と、掴んでいった流血仮面のアピールでした。
30 No.671 大輪R(立命館大学ロボット技術研究会)
読みは「だいわ」です、大輪Rの登場、これはまた四角いロボットですね。金魚大輪の大輪から取ったロボットだそう。後ろに金魚を引きながら、一礼して手を振ってご挨拶。歩行が怪しいそうですけども、一歩目で壮絶な音を立てて倒れてしまう。かなり痛そうな音がしている、かなり厳しい金属音が。歩けないと言う事で失格になってしまいました。
倒れるたびに、観客席で密かに、戦わなくっていいんだバーニィ状態でした。いやだって、ものすごい痛そうな音するんですよ……。
32 No.860 type P(HTS project P)
続いてはタイプP、こちらは金魚を引いています、またモンスターチックな緑色の外見のロボットです。あまり歩行が上手く行っていないみたいで、持ち上げたままでちょっと紹介を行った後、残念ながら歩行しきれないうちに失格となってしまいました。
33 No.437 Kinopy(小田利延)
さあ出番、ご当地出身小田さんの登場です。リングにはキノピーと一緒に和太鼓が上がっています。まずはスロープに挑戦するキノピー、何の危なげもなく坂道を登って上がりきる。そして下りにチャレンジ、しかし下りは倒れてしまう。来た道を戻ってきたところでどうも転倒してしまいます。続いて自己紹介、新発田のみんなよろしくね! と自己紹介は新発田市バージョン。
そのまま新発田のPRと言う事で、さきほどの太鼓、安兵衛太鼓を繰り出します。バチを掴んで、太鼓を叩く、キノピーが自分自身で「そぉれ」と相の手の入れながら、危なげなくぱちぱちと太鼓リズム良く刻みます。おっと、演奏中に時間切れ、しかし演奏はもちろん続きます。最後は「やぁ!」と両腕を開いて〆め、全く危なげないデモっぷりで修了となりました。
小田さん自身も小3まで安兵衛太鼓を習っていたので、その経験を生かして、との事。上手いフォーカスに安定した動作、キノピー、完成度の高いデモでした。
34 No.869 Mikoshi!(日本工業大学ロボット創造工房2班)
続いての登場は、御輿。なんだか…… これは…… ええと、御神輿が頭の上に乗っている、だけでは満足せず、全体御輿風のカラーリングと金の縁取り、名が体を現しすぎのロボットです。しいて言えば御輿に変形するトランスフォーマー風。
頭が大きいのでバランスが難し買った、と言いつつ、右足左足で片足立ちを披露し、観客席から拍手が飛びます。コンセプトは「御輿を上げられるのではなく、御輿そのものになろう」と言うコンセプト。と言う事で、わっしょいわっしょいと自分の頭を振っての修了となりました。結局スロープはスルーでしたね……。
教育長さんから「パレードに参加してみませんか」とまさかのオファー。御神輿自体をろぼっと、と言うコンセプトに、「ただ…… 意味わかんないね」とぼそっと西村委員長でした。実に厳しい飴と鞭です。
35 No.201 Frosty(FrostyDesign)
さあ、フロスティデザインさんのフロスティの登場です。なぜか黒いマットをリングの上に広げて、その上にフロスティを立たせました。「これからロボットのバック宙をやります」と…… 1回しかやりませんよ、と言いつつ、固唾を飲む会場で、ひょいっと空中を飛んでトンボを切った!
会場から拍手が飛ぶところで、「もう1回やります」と宣言し、再度の宙返り。
まさかの2回宙返りのあと、「デモンストレーションは以上です」…… どうやら歩行などのデモが入っていなかったと言う事で、デモは宙返り2回のみの披露となりました。
さらに参考として、自律ではない操縦ながら、コントロールで猛速ダッシュ。早すぎてリングの反対まで走破して縁から落下してしまい、レフェリーに戻して貰って逆にダッシュして手元に戻る。猛ダッシュにも観客席からも審査員席からも大きな驚きの声、圧倒的な運動量のデモでした。
37 No.546 ドカ はるお(ドカ プロジェクト)
ドカさん製作の九州の大巨人、ドカはる…… え? ドカはるおの登場です。相変わらずの巨大さ、片腕を上げてアピールし、スロープを上りにかかる、しかし後ろに倒れてしまった、90cm、9.2kgのレギュレーションぎりぎりの巨大ロボット。スロープの前に戻して再挑戦もう1回。気合い入れから再開し、加速度センサーで足首の角度を変えながら、慎重に登っていきます。後ろで万一に備えて手をかざして受け止める構えのドカさんとうじさん、二人の間に挟まれつつ、登っていく、登り切った。今度は下り、しかし下りは勢いが付きすぎた。前に倒れ込んだところで10カウントを切ってしまう、最後にぎりぎり、新発田のアピール。実は頭のところが新発田城でした、と言うのをぎりぎりアピールして修了となりました。
足首の制御に関連して、加速度センサーの説明をする西村委員長に「半分以下わかりました」と田中さんでした。
えッ。ドカはるおはドカはるみとは別の機体みたいです。一寸びっくりしました。
39 No.729 ロボット(山田康太)
これはまたストレートなネーミング。ロボットと言う名前のロボットと言うことですが…… なにかカートが出てきました。これは何が始まるんでしょう。
四角い木の箱の塊の、いわゆるロボットぽいロボット。頭にはベレー、そして手にはハケ、反対の手にはマイク。横には画板とスケッチブック。頭をあけてスイッチを入れると、口をぱくぱくしながらしゃべり出します。まずスケッチブックをめくると…… 新発田城が。そして新発田城の紹介。続いて月岡温泉の紹介…… 無表情でずっと立って見守っている山田さん。ひょっとしてずっとこのまま…… いや、行くぞ。行きますスロープ。「スロープまで運びなさーい!」と命令するロボット。登っている、微妙に登ろうとしていますが、下っている、滑り落ちている感じだが、倒れていないのはこれはすごいな。残り10秒。ずるーずるーと滑り落ちながら残り5秒、時間切れ。滑り落ちて修了となりました。あのハケはなんだったんだ。
「駅前に一台どうですか?」と西村委員長。「決勝に残ったら戦えるんですか?」と教育長に聞かれて、「一撃で試合を終わらせる技を用意してるので……」と山田さん。曲がった感じに完璧なデモでありました。
ここでもう1回休憩。次の組は15時25分からです。
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