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2010.08.29

第十八回ROBO-ONE観戦記【予選・40~50】

 さて、休憩のあとは午後の部、後半となります。
 算盤弾いたところでは、ここまで危険率は三割弱、といったところ。残るは1/3、19体の演技が待っています。ここで芳賀さんが審査員として合流です。

41 No.486 ガルー(kumama)

 さあ、最終組はガルーからのスタート。カップ酒の缶が大量にリングの上に並べられていきます。具体的には菊水がいっぱい。まずはリング脇から正面へ、ジャンプ旋回から腕を広げてご挨拶。まずは規定演技のスロープにチャレンジ、小刻みにゆっくりと歩きながら、坂道をやや斜めになりながら登っていきます。一度向きを修正し、足首の傾きセンサーで登頂成功、ここから下りは難しい、歩いて立ち止まり、姿勢を制御しながらちょこちょこ、ちょこちょこと降りていきます。これで見事にスロープを歩行突破です。
 リングの反対に戻して菊水の缶、これで何をする、缶を掴んだ、がりがりと音を立ててフタを開いた、落っことしてしまいましたが、これでもう一回…… いや、ちょっと外れてしまったか。缶切りよろしくモーションを繰り出しながら、デモ修了となりました。

 傾斜角は加速度センサー。足裏にセンサーを並べて傾きを検知して姿勢を制御していた由。答えに窮してくぱぱさんに尋ねておりました。
「脚が綺麗なロボットだと思うんですが」と田中さん。「菊水はどのくらいで?」と聞かれ、「一ヶ月で……」「一ヶ月ってことはないですねー」「アルコール燃料のほうは十分入っていると言う事ですね」と、ほうぼうから突っ込まれておりました。

42 No.602 AeroStriker(いすぜん)

 続いてはアエロストライカー、リングに登場。銀色のスマートなボディ、がしがしと力強く震動しております。まずはご挨拶からスロープトライ、正面からスロープに向かって慎重にぽくぽく近づいていきます。ちょっとそれたか、登っていった、滑って後ろに落ちていってしまう、後ろにダウンしてしまい、今度は逆側からトライ。傾斜は両方で違うのだそうです。ゆるい方から登っていく、今度は、頑張ってる、足裏がちょっと滑りながら、なんだかエスカレーターを逆走しているような風情ではあるものの、頑張って登っている、しかしここまで倒れないで踏ん張って頑張っているのはかなりの持久時間、しかし横に踏ん張りすぎてスロープの横幅から滑り出てしまいコースアウト、ここで時間切れ、修了となりました。

43 No.25 で・か~る(道楽、)

 さあ来ました、中折れ式ロボット・で・か~るの登場。「床からリングの上に登って走り抜ける」とのことで、なんとスタート地点はリングの下。縁に腕をひっかけるようにして、でかーるが構えました。
 立ち上がり、のしかかって上体をリングに載せた、そして下半身を持ち上げて一回転、そのままリングの上に登った、そして半分に折れ曲がって猛ダッシュを出した、しかしスロープに登りかけたところで旋回反転180度、、くるっと廻ってものすごい勢いで元のほうに戻ってきてしまう。
 急いで回収して今度はリングの反対へ、今度は登り方も違う。脚を引っかけてリングの上に体を持ち上げ、座り込んだ状態から、ぐにぐにと脚で腰を前ににじり出してリングの縁から脱出、起き上がれるスペースを作って起き上がり。そして体が折れ曲がって、猛ダッシュ、スロープに向けて走っていきますが、先程同様回転して戻ってきてしまう、カーブしてぐるっと手元に戻ってくる、「戻ってきてしまったー!」と嘆く道楽さんが、でかーるを拾い上げてリングの上に戻す。
 で・かーる、のけぞったエクソシスト状態、ブリッジしたまま両手両足をついた状態で、リングの上でぐるんぐるぐるその場で回転して暴れ回る。当地出身の漫画家さんの作品に出てくるロボットをイメージしました、とのこと。大受けでのデモ修了でした。
 目が可愛いですね、と言う田中さんに、「あの目に騙されちゃいけません、変な恰好してますからこいつは」と容赦ない芳賀さんでした。

44 No.858 滝 恋次郎(千葉工業大学文化会総合工学研究会 野崎)

 恋次郎、と言う名前の割には、手塚作品に出てくる悪いロボットみたいな、黒いボディに赤い一つ目の渋いロボットです。
 リングの上に上げますがやおら倒れてしまう。起き上がらせ、スロープにチャレンジ。登っていきますが仰向けに倒れた。何か違うセンサーが反応してしまっているらしく、予定通り動いていないようです。逆側のスロープにチャレンジするも、これも仰向けに倒れてしまう。自動起き上がりで位置を調整し、再度トライ。倒れるたびに、倒れ方から学習して歩行を改良していく、と言うシステムですが、ちょっとうまく動いていないか。
 金魚を引くと言うアピールに入るのですが、持たせないうちに次の動作に移ってしまった。1回戻して両手で掴み、引くモーション。途中でリングアウト方向に引っ張り始めてしまったところで、演技終了となりました。

45 No.877 白銀の紳士(大同大学ロボット研究部チームB)

 白銀の紳士、と言うことですが、読みは「ジェントリック・シルバー」だそうです。甲冑デザインなロボット、似ているものを探すなら仮面ライダーガイ。目が青く輝くのがかっこいいですね。大きな爪を振っての挨拶から、スロープの登りにトライ。これは1回転倒したため中断、前進からその場旋回、後退と横歩きと、歩行のモーションを次々繰り出して、爪を振っての、腕の疲労、あっと、ここで前に倒れてしまった、何かぶらんと落ちた感じですが大丈夫でしょうか、端っこでの自動起き上がり…… 諏訪神社のお守りをつけたら、からまって起き上がらなくなっちゃったみたいです。おいおいおいおい。最後はペットボトルを持ち上げるモーション、のはずだったのですが、持ち上げに惜しくも取りかからず、なぜか棒立ちになったままの状態で終了となってしまいました。

46 No.868 NIT03(NIT-R3)

 さて次の登場はニット03。これはKHRですね。ゆっくりゆっくりした歩行で前進し、ちょっとずつスロープに近づいていきます。前でいったん立ち止まった、……お、前に手をついた、匍匐前進で登るプランだったようですが、……あ、登ってる。微妙に登ってますね。膝と腕にゴムをつけて、そこを滑り止めにしてちょっとずつ登っているようです。ちょっと膝の滑り止めが弱いのか、なかなか微妙に進んでいかない、途中で登りが修了し立ち止まってしまった、ここで後ろにダウンしてしまい、スタートラインに戻ってきてしまった。最後は一礼、お辞儀で修了となりました。

47 No.882 DU・N・G7-ダイガクエン(大同大学 西堀研究室)

 小さいのは可愛いですよね、と言ってる側から、すごいのが出てきました。ダイガックが超巨大化した感じのダイガクエン。1mを越える身長と10kg近い、レギュレーション限界レベルの巨人です。しかし歩行は上手く行っていないとのこと。にじって下がってますが、これを10歩後退、と考えてほしいとのこと。
 200kg級のパワーを繰り出していると言うスペックの解説から。腕を前に出してリズムを取り、ポーズを取る。最後に手に旗を持たせて腕を振り、新発田のPRを披露して、ここでぴったり時間切れ。ダイガクエンが手を振ったまま修了となりました。
 通常のサーボの5倍近いパワーが出る工業用サーボを使用しているとの事。規定にあわせて10kg以下にするためにサーボを5個ほど抜いたら、歩かなくなってしまったのだそうです。なんていうかもう、圧倒的過ぎた感じだったんですね……。

48 No.195 クロムキッド(KUPAKUMA)

 続いてはクロムキッドの登場です。自分よりかなり大きな金魚大輪と一緒にリングに登場、もう一つ、何か板と柱みたいなものを出してきましたが…… 柱をリングに置き、その上に板を置いて、セルフ斜面を作り上げました。これで何をするんでしょう、演技開始です。
 まずは前進、股のところがダブルサーボになってますね…… まずはスロープへ。足下に接触スイッチを組み込み、次の姿勢を予測して補正する、と言うクロムキッド。危なげなく身長に登り切り、頂から下り始める、下りは順調に下がり、最後だけ勢いが突きすぎてしまいましたが、これは坂道を突破。ちょっとどこかおかしくなったか、センサーの説明の最中ですが、時間があぶなくなってきた。大きな金魚大輪を引いて、これで時間修了。セルフ坂道は結局よくわかりませんでしたが、これで修了となりました。

「センサーって言うのは色々誤差があるから、そこのところ上手くやってますよ、って言いたかったんじゃないかな」と芳賀さんのフォロー。金魚大輪はこれまでで最大と言う事で、好評価でした。

50 No.565 G-Variant(ガル)

 「新発田城を作ろうと思ったら、時間の関係で新発田城の石垣部分だけに終わりました」とガルさん。石垣状の塊がいったんリングに上がった。爆笑を誘った後、下に下がりました。リングの脇でこそこそと作業が。ちょっと時間がかかっています。大丈夫でしょうか。
 あ、上がりました。石垣から変形して立ち上がったGヴァリアント、略してグレートヴァリアント。前進後退から、大量のサーボを利用している事をアピールし、スロープにトライ。滑ってしまって修了してしまった、最後はもう1回石垣に変形して戻り、残り1分ありますが。「あと1分は城の説明に使うつもりでしたので」と予定通り顔のガルさんでした。

「あまり普段の生活で石垣からロボットになるのを見る瞬間ってないですからね」と田中さん。「石垣の色も新発田城にそっくりで」と教育長さんの神々しいフォローが。西村委員長からも「膝で歩くとか、なかなか面白い。攻撃に生きるといいのだけど」とコメントでした。

 ここで協賛企業タイム。今度はサンライズさんのPRタイムですよ。

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